窪田空穂の生家で百人一首教室を開催します
概要
窪田空穂の生家で百人一首教室を開催します。百人一首が初めてという方も、やったことがある方も、百人一首を楽しみながら「とり札」をたくさんとれるようになりませんか。ぜひ、お出かけください。
詳細
開催名 窪田空穂生家 『百人一首教室』
期 日 第1回 令和 7年 12月 13日 (土)
第2回 令和 8年 1月 10日 (土)
時 間 午後1時~午後3時
指導者 中山 巖 先生
信州大学 競技かるたサークルの皆さん
参加費 無料
申込み 電話、FAX、e-mail等で当日までに窪田空穂記念館まで
TEL 0263(48)3440 FAX(48)4287
その他 ・送り迎えは保護者が責任をもってお願いします。
問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
空穂生家を会場に「村名主の日記から読む幕末の和田村の様子」が開催されます
概要
「松門文庫」は和田地区出身の窪田畦夫を顕彰したもので、「松門文庫をひらく会」は地域の歴史や文化を伝える浅間温泉「松門文庫」の建物を保存活用するために活動している会です。松門文庫には、窪田畦夫により書かれた和田の庄屋の日々を記載した日記が残っており、その文書を読み解く活動をひらく会有志で行い、松門文庫を地域にひらいていく活動の一助にしています。
今回、博物館市民学芸員林信孝氏とともに、勝手に古文書勉強会として、地元和田地区住民の皆様をはじめとする市民の皆様と一緒に170年前に思いをはせたいと思い、窪田空穂生家という当時につながる絶好の場で講座を行います。
案内
主 催 勝手に古文書勉強会+松門文庫を開く会
日 時 令和7年9月25日(木) 14時~16時
講 師 林 信孝氏(勝手に古文書勉強会 会員、松本まるごと博物館 市民学芸員)
演 題 村名主の日記から読む幕末の和田村の様子
会 場 窪田空穂生家(記念館向かい)
資料代 200円
申込み 講座チラシをご確認ください。

窪田空穂記念館 令和7年度第1回運営委員会を開催します
窪田空穂記念館 令和7年度第1回運営委員会を開催します。
傍聴を希望される場合は、開始時間の10分前までに会場へお越しください。
1 日時
令和7年5月15日(木) 午後1時30分から
2 会場
窪田空穂記念館 会議室
3 公開・非公開の別
公開
4 傍聴者数
3人
5 傍聴のときに守っていただくこと
⑴ 委員席には入らないでください。
⑵ 委員の発言に対し、声を出したり拍手等しないでください。
⑶ 会話などしないでください。
⑷ 帽子、外套、えり巻などは着用しないでください。
⑸ ものを食べたり、たばこを吸ったりしないでください。
⑹ 写真撮影及び動画撮影などはしないでください。
⑺ 携帯電話を持ち込む場合は、音の出ないようにしてください。
6 その他
傍聴希望者が多数の場合は、抽選を行います。
□問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
令和7年度短歌講座のご案内
思いが伝わる短歌の表現を空穂生家で学びませんか。
現代歌壇でご活躍の先生方に皆さんの作品に込められた言葉の魅力をお話ししていただきます。
初心者の方もお気軽にご参加ください。
開催スケジュール
〔第1回〕 6月 7日 (土) 講師:三枝 浩樹 先生 (「沃野」代表 )
〔第2回〕 7月 5日 (土) 講師:米川千嘉子 先生 (「かりん」編集委員 )
〔第3回〕 9月 6日 (土) 講師:内藤 明 先生 (「音」編集発行人 )
〔第4回〕 10月 5日 (日) 講師:大下 一真 先生 (「まひる野」編集発行人 )
《 時 間 》 各回とも 午後1時40分 ~ 3時50分
会 場
窪田空穂生家 *窪田空穂記念館向かい
受講料
1講座につき 1,000円
申込み ※ 受付:4月7日(月)~
〇申込書は下記よりダウンロードすることができます。 郵送をご希望の方は窪田空穂記念館まで
お問い合わせください。
〇申込書に必要事項をご記入の上、受講料分の定額小為替または現金書留と一緒に窪田空穂記念館
へお送りください。記念館の窓口でも受け付けます。
〇納入された受講料は、原則としてお返しできません。
講座の持ち方について
〇受付後に「投稿用はがき」を受講回数分まとめてお送りします。 投稿歌をご記入の上、各回の
締切日(受講票に記載)までにご返送ください。1講座につき1人1首とします。 講座当日に
先生から1首ずつ講評していただきます。
問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
令和6年度第1回運営委員会を開催します
窪田空穂記念館 令和6年度第1回運営委員会を開催します。
傍聴を希望される場合は、開始時間の10分前までに会場へお越しください。
1 日時
令和6年5月16日(木) 午後1時30分から
2 会場
窪田空穂記念館 会議室
3 公開・非公開の別
公開
4 傍聴者数
3人
5 傍聴のときに守っていただくこと
⑴ 委員席には入らないでください。
⑵ 委員の発言に対し、声を出したり拍手等しないでください。
⑶ 会話などしないでください。
⑷ 帽子、外套、えり巻などは着用しないでください。
⑸ ものを食べたり、たばこを吸ったりしないでください。
⑹ 写真撮影及び動画撮影などはしないでください。
⑺ 携帯電話を持ち込む場合は、音の出ないようにしてください。
6 その他
傍聴希望者が多数の場合は、抽選を行います。
□問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
窪田空穂記念館運営委員会を開催します。
窪田空穂記念館 令和5年度第1回運営委員会を開催します。
傍聴を希望される場合は、開始時間の10分前までに会場へお越しください。
1 日時
令和5年5月18日(木) 午後1時30分から
2 会場
窪田空穂記念館 会議室
3 公開・非公開の別
公開
4 傍聴者数
3人
5 傍聴のときに守っていただくこと
⑴ 委員席には入らないでください。
⑵ 委員の発言に対し、声を出したり拍手等しないでください。
⑶ 会話などしないでください。
⑷ 帽子、外套、えり巻などは着用しないでください。
⑸ ものを食べたり、たばこを吸ったりしないでください。
⑹ 写真撮影及び動画撮影などはしないでください。
⑺ 携帯電話を持ち込む場合は、音の出ないようにしてください。
6 その他
傍聴希望者が多数の場合は、抽選を行います。
□問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
空穂の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔空穂の短歌〕
父母のその身分てる我なりと年に一日の今日は思はむ
(ちちははの そのみわかてる われなりと としにひとひの きょうはおもはむ)
歌集『さざれ水』所収
『さざれ水』は空穂の第12歌集で、「誕辰に」と題した4首連作の第3首、6月8日満56歳を迎えた日の作です。
親たちへの感謝が詠まれています。空穂は父42歳、母40歳の時に、生まれた末子で、兄1人、姉2人があり、兄は21歳でこの年結婚をし、家督を継いでいました。当時としては老いての子で、両親は思いがけない子を得たのです。
親たちが「その身分てる我」であるのだと思うとき、この身は絶対的に大切なものとなり、尊く思われ、生きていることへの感謝の情が確かめられます。
「年に一日の今日」である誕生日には、改めてわれみずからに確かめる思いをいだいたのでしょう。人生のどのような苦悩にも堪えて生きる力の根源となったもので、親たちは神というべき存在であったのです。
この尊敬する父と、自分のすべてを受け入れてくれた母のもとに、望まれて生まれてきたのだという確信は、空穂の生涯を貫き、自分自身の命を愛で、自分の人生を大切に思う姿勢となっていきます。
父から与えられた厳しい人生的教訓、母から受けた深い愛は、人間空穂を形成し、生涯を決定したのです。
4月は希望あふれるスタートの月、新年度の始まりです。私たちも両親から、またその父母から連綿と大切な命を受け継いでいます。今、生きていることに感謝し、恩返しを、次の世代に恩送りをしていきましょう。
今月の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔3月の短歌〕
泰山木つぼみ日を経て花となり思ひ遂ぐればたちまち衰ふ
『泰山木(タイサンボク)』と題された一首です。
空穂の家の敷地には狭い庭があり、泰山木が1本よく育っていて、初夏のころ大きい花をさかせて、空穂の眼を楽しませていました。
蕾がたくましく、冬の頃から時間をかけて育つのが特色ですが、花が咲いている時間はとても短く、純白の大きい花は開花すると直ぐ黄ばみ、脆くも落ちてしまいます。
「思い遂ぐれば」という言葉遣いは、その情景をとらえた空穂らしさを感じる事ができる4句だと思います。
初夏の泰山木の花を、冬からの時の流れの上に浮かべて詠み生かす爽やかさと、あわれさとを味わう一首です。
歌集「去年の雪」は昭和42年1月、空穂が亡くなる数ヵ月前に創刊されました。
老いの歌、植物の歌、死生観や宗教心が滲み出た歌が多く掲載されています。
歌人 故 篠弘 氏は「空穂は、目の当たりにする植物や動物を素材としながらも、そこからも対象のもつ
生命力に迫り、華やいだいのちを抽きだしていた。みずからが生きていくエネルギーとして惹起し、勁く
生きたいとする心境をうながしたところに、この空穂の存在理由があろう。」と述べています。

雑司ヶ谷(現 目白台)の旧窪田空穂邸の庭に生息していた木々の
メモが残されていましたのでご覧ください。
お庭や玄関には、たくさんの木々やお花で囲まれていたことが
わかります。
今月の短歌で紹介しました、泰山木も植えられていたことが記
されています。
空穂は晩年、上記の写真のように、家の縁側に腰を下ろし、四
季折々変わりゆく庭の景色を眺め、ゆったりとした時間を過ごし
たのではないでしょうか。
今月の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔2月の短歌〕

恥らへるさまにわれ見て駈けゆきし、
童の君の狭き緋の帯。
(はじらえる さまにわれみて かけゆきし、
わらべのきみの せまきひのおび)
歌集『空穂歌集』所収
空穂が30代中盤に詠んだ歌で、後に「少年の日」と題が付けられました。
昔、小学生だった空穂と女子児童が偶然道で出会った時の様子です。恥ずかしそうに走り去る女子児童の後ろ姿に、緋色の帯が小さく揺れています。そしてそれを見送る少年空穂の幼い恋心を感じさせます。スケッチのように情景が浮かび、30年近く前の出来事という印象を与えません。
このように空穂は、不意に過去を詠むことがありました。
『我が文学体験』の中で、空穂はこんなことを言っています。
「(作歌の際、集中していると)平常は全く忘れてしまっていることが卒然とよみがえって来ることがある。我ながら、何だってこんなことを思い出したのだろうと感じ、慌てて歌材に取り上げるのである」
それは普通は歌にしない些細なことでも、何でも歌にした空穂らしい姿勢ではないでしょうか。また、歌にすることによってその体験が自身にとって何だったのか、記憶を反芻して整理をつけているようにも感じられます。空穂は、歌を詠むための集中は禅を組んでいる時に似ているとも言っています。
「歌を詠んだあとはたのしい。気分がさっぱりして、何よりも好い保養をしたような気がする。歌の出来が良かった悪かったということは、その時には何のかかわりもないことなのである」 『我が文学体験』より。
今月の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔1月の短歌〕
わが地球地軸かたむけ来たる時年をあらため事あらたにす
(わがちきゅう ちじくかたむけ きたるとき としをあらため ことあらたにす)
歌集『老槻の下』所収
『老槻の下』は空穂の第20歌集で、昭和32年の空穂79歳の作品「正月」と題した巻頭歌の第1首です。
正月を迎えるのを厳粛な心で詠んだ歌で、地球上に生命を受け継いでいる人類の立場で正月を受けとめています。
地軸は、地球が自転する回転軸で、南北両極を結ぶ軸であり、地球の公転する軌道面に対して、約23.5度傾斜しています。
その回転のため、地球上の温帯に位置する日本には、太陽との位置、距離から春夏秋冬の季節の現象が生じていることになります。暦の上での新年は日本では最も寒い冬です。この知識を頭において、正月を宇宙の不変の現象として把握しています。天体中の無数の星の1つである地球に住むわれわれは、暦の上での新年を「年を改め事新たにす」としています。
この歌はきびしく又よろこびをもって正月を迎える心の把握ですが、スケールが大きく、個人的な心を超えています。「わが地球」と「わが」を添えている親愛感の表現も見落とせません。正月を詠んだ稀有の作品というべき一首です。
私たちはこの地球で、大自然の恵みを受け、父母や祖父母、またその父母から連綿と命を受け継いでいます。一人ひとりの命が大切にされる社会、核兵器のない世界、世界の恒久平和の実現を願ってやみません。今年一年、「わが地球」が、平和な良い年でありますように。

