七夕展示『星に願いを』を開催します
窪田空穂記念館では、明治期の面影残る空穂生家の縁側で七夕人形や笹を飾っています。
生家のお庭と七夕人形を眺めながら、願いを込めて短冊を書いたり、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか?
記念館では小学生が願い事を書いた短冊を飾り、七夕を盛り上げてくれています。
ご来館おまちしております☆彡
1 会 期
令和5年7月7日(金)~ 8月6日(日)
月曜日休館(祝日の場合は翌日休館)
2 料 金
通常入館料:大人310円、団体(20名以上)200円、中学生以下・70歳以上の松本市民は無料
空穂生家のみ無料
3 内 容
①七夕縁側を再現
生家では七夕人形の展示や笹飾りを行い、七夕の縁側を再現しています。
短冊もご用意しています。ぜひ願い事を書いて笹に飾りつけてくださいね!
②星に願いを~芝沢小学校1年生の願い事~
記念館2階の笹に芝沢小学校1年生が願い事を書いて飾ってくれています。
素敵な願い事がたくさんあって笹もにぎやか♪
期間中毎日開催しており、申し込みは不要、無料です。
7月16日(日)は、午前10時から午後3時まで、抹茶をふるまいますので、是非、お出でください。
問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
令和5年度 窪田空穂生家「将棋教室」開催のお知らせ
窪田空穂の生家で将棋教室を開催します。憧れのプロ棋士と対局してみましょう!
講 師 石川 陽生七段 田中 悠一五段 上村 亘 五段 長沢千和子 女流四段
日本将棋連盟塩尻支部の皆さん
日 時 令和5年 7月22 日(土)
★午前の部(小・中学生対象) 午前10時10分~正午
★午後の部(小・中学生対象) 午後1時~3時
※内容は午前午後共通です
定 員 各部30名(先着順)
※参加希望は午前か午後のどちらかのみになります
会 場 窪田空穂生家(窪田空穂記念館向かい)
料 金 無料
申 込 電話・FAX・Eメール等で窪田空穂記念館まで
<氏名、住所、学年、電話番号をお知らせください。>
TEL:0263-48-3440 FAX:0263-48-4287
E-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
窪田空穂記念館運営委員会を開催します。
窪田空穂記念館 令和5年度第1回運営委員会を開催します。
傍聴を希望される場合は、開始時間の10分前までに会場へお越しください。
1 日時
令和5年5月18日(木) 午後1時30分から
2 会場
窪田空穂記念館 会議室
3 公開・非公開の別
公開
4 傍聴者数
3人
5 傍聴のときに守っていただくこと
⑴ 委員席には入らないでください。
⑵ 委員の発言に対し、声を出したり拍手等しないでください。
⑶ 会話などしないでください。
⑷ 帽子、外套、えり巻などは着用しないでください。
⑸ ものを食べたり、たばこを吸ったりしないでください。
⑹ 写真撮影及び動画撮影などはしないでください。
⑺ 携帯電話を持ち込む場合は、音の出ないようにしてください。
6 その他
傍聴希望者が多数の場合は、抽選を行います。
□問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
令和5年度 空穂生家子ども教室「囲碁教室」を開催します
窪田空穂の生家で囲碁教室を開催します。
入門コースは囲碁が初めてという方も気軽にご参加いただけます!
実力養成コースはプロ棋士から囲碁の手ほどきを受けるチャンスです!
囲碁の面白さを味わってみましょう。
日時
5月27日(土)
午前の部 (10時~12時30分):入門コース
午後の部 (13時30分~16時):実力養成コース(大人も参加可)
会場
窪田空穂生家(窪田空穂記念館向かい)
参加料
無料
講師
大澤健朗四段
申込み
電話・FAX・Eメール等で窪田空穂記念館まで
TEL:0263-48-3440 FAX:0263-48-4287
E-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
〒390-1242 松本市和田1715-1
空穂の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔空穂の短歌〕
父母のその身分てる我なりと年に一日の今日は思はむ
(ちちははの そのみわかてる われなりと としにひとひの きょうはおもはむ)
歌集『さざれ水』所収
『さざれ水』は空穂の第12歌集で、「誕辰に」と題した4首連作の第3首、6月8日満56歳を迎えた日の作です。
親たちへの感謝が詠まれています。空穂は父42歳、母40歳の時に、生まれた末子で、兄1人、姉2人があり、兄は21歳でこの年結婚をし、家督を継いでいました。当時としては老いての子で、両親は思いがけない子を得たのです。
親たちが「その身分てる我」であるのだと思うとき、この身は絶対的に大切なものとなり、尊く思われ、生きていることへの感謝の情が確かめられます。
「年に一日の今日」である誕生日には、改めてわれみずからに確かめる思いをいだいたのでしょう。人生のどのような苦悩にも堪えて生きる力の根源となったもので、親たちは神というべき存在であったのです。
この尊敬する父と、自分のすべてを受け入れてくれた母のもとに、望まれて生まれてきたのだという確信は、空穂の生涯を貫き、自分自身の命を愛で、自分の人生を大切に思う姿勢となっていきます。
父から与えられた厳しい人生的教訓、母から受けた深い愛は、人間空穂を形成し、生涯を決定したのです。
4月は希望あふれるスタートの月、新年度の始まりです。私たちも両親から、またその父母から連綿と大切な命を受け継いでいます。今、生きていることに感謝し、恩返しを、次の世代に恩送りをしていきましょう。
令和5年度 短歌講座のご案内
思いが伝わる短歌の表現を空穂生家で学びませんか。
現代歌壇でご活躍の先生方に皆さんの作品に込められた言葉の魅力をお話ししていただきます。
初心者の方もお気軽にご参加ください。
開催スケジュール
〔第1回〕 6月 3日 (土) 講師:三枝 浩樹 先生 (「沃野」代表 )
〔第2回〕 7月 8日 (土) 講師:米川千嘉子 先生 (「かりん」編集委員 )
〔第3回〕 9月 9日 (土) 講師:内藤 明 先生 (「音」編集発行人 )
〔第4回〕 10月 7日 (土) 講師:大下 一真 先生 (「まひる野」編集発行人 )
《 時 間 》 各回とも 午後1時40分 ~ 3時50分
会 場
窪田空穂生家 *窪田空穂記念館向かい
受講料
1講座につき 1,000円
申込み ※ 受付:4月11日(火)~
〇申込書は下記よりダウンロードすることができます。 郵送をご希望の方は窪田空穂記念館まで
お問い合わせください。
〇申込書に必要事項をご記入の上、受講料分の定額小為替または現金書留と一緒に窪田空穂記念館
へお送りください。記念館の窓口でも受け付けます。
〇納入された受講料は、原則としてお返しできません。
講座の持ち方について
〇受付後に「投稿用はがき」を受講回数分まとめてお送りします。 投稿歌をご記入の上、各回の
締切日(受講票に記載)までにご返送ください。1講座につき1人1首とします。 講座当日に
先生から1首ずつ講評していただきます。
問い合わせ
窪田空穂記念館
電話:0263-48-3440
FAX:0263-48-4287
e-mail:utsubo@city.matsumoto.lg.jp
今月の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔3月の短歌〕
泰山木つぼみ日を経て花となり思ひ遂ぐればたちまち衰ふ
『泰山木(タイサンボク)』と題された一首です。
空穂の家の敷地には狭い庭があり、泰山木が1本よく育っていて、初夏のころ大きい花をさかせて、空穂の眼を楽しませていました。
蕾がたくましく、冬の頃から時間をかけて育つのが特色ですが、花が咲いている時間はとても短く、純白の大きい花は開花すると直ぐ黄ばみ、脆くも落ちてしまいます。
「思い遂ぐれば」という言葉遣いは、その情景をとらえた空穂らしさを感じる事ができる4句だと思います。
初夏の泰山木の花を、冬からの時の流れの上に浮かべて詠み生かす爽やかさと、あわれさとを味わう一首です。
歌集「去年の雪」は昭和42年1月、空穂が亡くなる数ヵ月前に創刊されました。
老いの歌、植物の歌、死生観や宗教心が滲み出た歌が多く掲載されています。
歌人 故 篠弘 氏は「空穂は、目の当たりにする植物や動物を素材としながらも、そこからも対象のもつ
生命力に迫り、華やいだいのちを抽きだしていた。みずからが生きていくエネルギーとして惹起し、勁く
生きたいとする心境をうながしたところに、この空穂の存在理由があろう。」と述べています。
雑司ヶ谷(現 目白台)の旧窪田空穂邸の庭に生息していた木々の
メモが残されていましたのでご覧ください。
お庭や玄関には、たくさんの木々やお花で囲まれていたことが
わかります。
今月の短歌で紹介しました、泰山木も植えられていたことが記
されています。
空穂は晩年、上記の写真のように、家の縁側に腰を下ろし、四
季折々変わりゆく庭の景色を眺め、ゆったりとした時間を過ごし
たのではないでしょうか。
「松本の子どもの短歌・2022」作品展を開催します(3月11日~4月16日)
概要
窪田空穂記念館では、毎年、松本市内の小・中学生から短歌を募集し「松本の子どもの短歌(うた)」を開催しています。20回目を迎えた今年度は3,572首の応募があり、その中から最優秀賞4首、優秀賞20首、空穂会賞215首が選ばれました。
作品展では入賞作品239首を展示します。最優秀賞、優秀賞の歌は本人の筆による色紙とメッセージをご紹介します。是非足をお運びください。
詳細
会 期: 3月11日(土) ~ 4月16日(日)
会 場: 窪田空穂記念館 会議室
休館日: 月曜日(月曜祝日の場合は開館、翌日休館)
開 館: 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料: 大人310円 中学生以下 無料(作品展のみ観覧は
無料)
冬季文化講座「冬日ざし」2月25日講座の中止のお知らせ
平素より窪田空穂記念館をご利用頂き、誠に有難うございます。
開催を予定いたしておりました、冬季文化講座「冬日ざし」の2月25日に行われる講座「窪田空穂と和田堰」ですが、開催を中止させていただくこととなりました。
ご参加をご検討いただいた皆様にはご迷惑をおかけする事となり、大変申し訳ございません。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今月の短歌 ~窪田空穂の歌の魅力をご紹介します~
〔2月の短歌〕
恥らへるさまにわれ見て駈けゆきし、
童の君の狭き緋の帯。
(はじらえる さまにわれみて かけゆきし、
わらべのきみの せまきひのおび)
歌集『空穂歌集』所収
空穂が30代中盤に詠んだ歌で、後に「少年の日」と題が付けられました。
昔、小学生だった空穂と女子児童が偶然道で出会った時の様子です。恥ずかしそうに走り去る女子児童の後ろ姿に、緋色の帯が小さく揺れています。そしてそれを見送る少年空穂の幼い恋心を感じさせます。スケッチのように情景が浮かび、30年近く前の出来事という印象を与えません。
このように空穂は、不意に過去を詠むことがありました。
『我が文学体験』の中で、空穂はこんなことを言っています。
「(作歌の際、集中していると)平常は全く忘れてしまっていることが卒然とよみがえって来ることがある。我ながら、何だってこんなことを思い出したのだろうと感じ、慌てて歌材に取り上げるのである」
それは普通は歌にしない些細なことでも、何でも歌にした空穂らしい姿勢ではないでしょうか。また、歌にすることによってその体験が自身にとって何だったのか、記憶を反芻して整理をつけているようにも感じられます。空穂は、歌を詠むための集中は禅を組んでいる時に似ているとも言っています。
「歌を詠んだあとはたのしい。気分がさっぱりして、何よりも好い保養をしたような気がする。歌の出来が良かった悪かったということは、その時には何のかかわりもないことなのである」 『我が文学体験』より。