「春の自然観察会」開催のお知らせ

山と自然博物館では「春の自然観察会」を開催します。

日 時 令和5年4月16日(日)午前9時30分~午前11時30分 雨天中止、小雨決行

場 所 アルプス公園内園路(集合:森の入口広場)

講 師 山と自然博物館職員

参加料   無料

持ち物 野外を歩きやすい服装、筆記用具、雨具、帽子、水筒 など

定 員 15名(定員になり次第受付終了します)

申込み 4月6日(木)9:00から山と自然博物館(Tel 0263-38-0012)まで

パネル展「アルプス公園のサクラ」開催のお知らせ

エドヒガン

 日本では古くからサクラが愛されてきました。各地に自生する複数の野生種やその交雑種と、それらを元に多くの園芸品種を生み出し、様々な場所に植えて愛でてきました。
 アルプス公園でも、様々なサクラが植樹され、生育しています。最も多いソメイヨシノとは花色や花びらの枚数が違うサクラがあり、それぞれの開花時期も違うので、3月末~5月上旬を目安に長い期間楽しむことができます。そんなアルプス公園のサクラをパネルで紹介します。

会 期  

令和5年4月1日(土)~5月7日(日)(月曜休館、5月1日(月)は特別開館)

会 場

松本市山と自然博物館2階ロビー

入館料

無料

※常設展示の観覧には通常観覧料(大人310円、中学生以下無料)が必要です。

 その他

公園内のサクラの場所がわかる地図を配布予定です。

 

アルプス公園の自然:ヒレンジャクとキレンジャク

キレンジャクとヒレンジャク

キレンジャク 学名:Bombycilla garrulus
ヒレンジャク 学名:Bombycilla japonica
スズメ目レンジャク科

冬鳥たちが移動を始める時期、動物園近くでレンジャクの群れを観察できた。
尾の先端が黄色いのがキレンジャクで、赤い(緋色)のがヒレンジャク。共に大陸から渡ってくる冬鳥で一緒に群れることもあるが、キレンジャクは北半球に広く生息するのに対し、ヒレンジャクは極東地域にしか生息しない。観察した群れはほとんどがヒレンジャクで、キレンジャクは数羽しかいなかった。
漢字では「連雀」と書くとおり基本的には群れていて、甲高い「ヒィーヒィー」という鳴き声も特徴的なので、知っていればすぐに分かる。

レンジャクの群れ

ほとんどがヒレンジャクだが、少なくとも1羽だけキレンジャクがいる。

キレンジャク拡大

キレンジャクは翼の縁も黄色くなる。 写真は動物園で廃棄になったリンゴを食べているところ。

松本城で水浴び

年によって渡ってくる数が変わるが、今年は当たり年のようだ。 松本城でも水を飲んだり浴びたりする様子が観察できた。

 

「冬の野鳥観察会」を開催しました

2月4日に冬の野鳥観察会を開催しました。ご参加の皆様ありがとうございました。

観察した野鳥

コゲラ

博物館を出てすぐコゲラ・シジュウカラ・ヤマガラ・エナガ・ゴジュウカラが混じった群れ(混群)が見られました

ゴジュウカラ

ゴジュウカラは観察会では初観察です。 最近になって見る頻度が増えた気がします。

シジュウカラ

実を食べにきたシジュウカラ

その他 アトリの群れとそれを追うハイタカ・ツグミ・シロハラ・ジョウビタキ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・カケス・ベニマシコ・イカル・カシラダカ

観察会の様子

観察会参加者

「冬の野鳥観察会」開催のお知らせ

山と自然博物館では「冬の野鳥観察会」を開催します。

ジョウビタキ

日 時 令和5年2月4日(土)午前9時00分~午前11時00分

場 所 アルプス公園内園路(集合:山と自然博物館)

講 師 丸山隆氏(元信州野鳥の会会長)

参加料   無料

持ち物 野外を歩きやすい服装、筆記用具、雨具、帽子、水筒、あれば双眼鏡など

定 員 15名(定員になり次第受付終了します)

申込み 令和5年1月6日(金)9時から 山と自然博物館(Tel 0263-38-0012)まで

昨年の観察会の様子はこちら

アルプス公園の自然:エゾビタキ

エゾビタキ

エゾビタキ Muscicapa griseisticta

鳥の仲間には季節に応じて日本にやってくる渡り鳥が多くいる。繁殖のため春から秋にかけ日本で見られる鳥を「夏鳥」、越冬のため秋から春にかけ見られる鳥を「冬鳥」と呼ぶ。そして、渡りの途中で日本に立ち寄り、春か秋の短い期間だけ見られる鳥を「旅鳥」と呼ぶ。

エゾビタキも旅鳥の1種で、秋の公園で見ることができる。胸にある縦斑が特徴で、公園内で見られる近縁種のコサメビタキ(夏鳥)と見分けるポイントになる。ヒタキの仲間には英語で「フライキャッチャー」と呼ばれる一群がいて、枝から飛び出して、飛んでいる昆虫を空中で捕まえる姿が観察できる。上の写真も、そうやって狩りをしている最中だった。

集団で行動するエゾビタキ

小集団で行動することもあるようだ

水浴びをするエゾビタキ

まだ人の少ない朝、公園の水路で水浴び

 

 

「秋の自然観察会」を開催しました

9月10日に「秋の自然観察会」を開催しました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

観察会の様子・観察した生き物

ネムノキの実を観察

ネムノキの実を観察

ススキを観察

ススキの穂を観察

クズにいたオジロアシナガゾウムシ

クズにいたオジロアシナガゾウムシ。鳥の糞に擬態していると考えられています。

イヌザンショウにいたエサキモンキツノカメムシ

イヌザンショウにいたエサキモンキツノカメムシ。背中にあるハートマークが特徴です。

カナヘビの子供

カナヘビの子供

エゴノキの実

エゴノキの実。時おりヤマガラが食べにくる姿が観察できます。

 

 

「秋の自然観察会」開催のお知らせ

山と自然博物館では「秋の自然観察会」を開催します。

日 時 令和4年9月10日(土)午前9時30分~午前11時30分 雨天中止、小雨決行

場 所 アルプス公園内園路(集合:森の入口広場)

講 師 山と自然博物館職員

参加料   無料

持ち物 野外を歩きやすい服装、筆記用具、雨具、帽子、水筒 など

定 員 15名(定員になり次第受付終了します)

申込み 山と自然博物館(Tel 0263-38-0012)まで

夏の昆虫観察会「幸せの青いハチを探そう!」を開催しました。

8月6日に「幸せの青いハチを探そう!」を開催しました。
2種類の青いハチが観察できました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

観察したハチ(過去の写真)

オオセイボウ

メタリックブルーが特徴のオオセイボウ

アオスジハナバチ

腹部に青い模様があるアオスジハナバチ

キアシナガバチ

東屋に巣を作っていたのはキアシナガバチ

コアシナガバチ

キアシナガバチにくらべ小柄なコアシナガバチ

キイロスズメバチ

ヤブガラシにはキイロスズメバチが蜜を舐めに来ていました

ハキリバチ

ハキチバチの仲間は花粉を腹部に付けて運搬します。木の穴などに切り取った葉で仕切りをして巣を作ります。

キスジツチバチ

地面の中のコガネムシなどの幼虫を狩るツチバチ(写真:キオビツチバチ♂)

オオシロフクモバチ

クモバチの仲間はクモを狩って幼虫のエサにします(写真:オオシロフクモバチ)

 

 

 

 

その他:トックリバチ、セイヨウミツバチなど

観察会の様子

出発前の解説

出発前の解説

クズに来たハチを観察

クズに来たハキリバチを観察

オオセイボウを捕まえて観察

オオセイボウを捕まえて観察

 

 

展示紹介:松枯れ材を活用したエレキギター

展示の様子

市内で生産されたアカマツギター。松本市はギター生産量日本一です。

アカマツは、松本市の「市の木」にも指定される、市民にとって馴染み深い樹木ですが、近年、市内では松枯れの被害が深刻化しています。松枯れの被害にあった木材は有効活用されず放置されたり、焼却処分されたりすることがほとんですが、市内の企業がエレキギターの材として有効活用する取組みを行っています。そのギターの1つが松本市に寄贈されました。人と自然の関わり、木材の利用を伝える資料として、山と自然博物館で展示中です。

松本産アカマツ・ギタープロジェクトとは?

市内のギター製造会社、(株)ディバイザーでは、松枯れにより止むを得ず伐採したアカマツを用いたエレキギターを作り、販売しています。きっかけは、社員が市内の山林で、松枯れ被害の対策に携わったことでした。 「松枯れ被害など、地域の環境に関心を持つきっかけをつくりたい」という想いから、通常はギターに使用しないアカマツ材の、しかも松枯れ被害にあった取扱いの難しい木材を用いて、試行錯誤の末に完成させました。通常は避ける木材の節や虫食いの跡をデザインに取り入れ、松枯れ材によく見られる青みがかった染みをあえて生かした塗装を施すことで、個性的な印象の「アカマツギター」が完成しました。

松枯れとは

健康なマツが急激に枯れていく病気です。原因は線虫という小さな生物(マツノザイセンチュウ)の寄生により、根から吸い上げた水を通す仮道管が詰まってしまうことです。この線虫は、マツノマダラカミキリの体内にいて、カミキリがマツの新葉をかじると、そこからマツに感染・増殖します。そして枯れたマツにカミキリが産卵し、翌年の初夏には線虫に寄生された新成虫が羽化します。この線虫は、従来日本にはいませんでしたが、外国からの輸入木に寄生しており、そこからマツノマダラカミキリに寄生したといわれています。

マツノマダラカミキリ

マツノマダラカミキリ