アルプス公園の自然:エゾビタキ

エゾビタキ

エゾビタキ Muscicapa griseisticta

鳥の仲間には季節に応じて日本にやってくる渡り鳥が多くいる。繁殖のため春から秋にかけ日本で見られる鳥を「夏鳥」、越冬のため秋から春にかけ見られる鳥を「冬鳥」と呼ぶ。そして、渡りの途中で日本に立ち寄り、春か秋の短い期間だけ見られる鳥を「旅鳥」と呼ぶ。

エゾビタキも旅鳥の1種で、秋の公園で見ることができる。胸にある縦斑が特徴で、公園内で見られる近縁種のコサメビタキ(夏鳥)と見分けるポイントになる。ヒタキの仲間には英語で「フライキャッチャー」と呼ばれる一群がいて、枝から飛び出して、飛んでいる昆虫を空中で捕まえる姿が観察できる。上の写真も、そうやって狩りをしている最中だった。

集団で行動するエゾビタキ

小集団で行動することもあるようだ

水浴びをするエゾビタキ

まだ人の少ない朝、公園の水路で水浴び

 

 

「秋の自然観察会」を開催しました

9月10日に「秋の自然観察会」を開催しました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

観察会の様子・観察した生き物

ネムノキの実を観察

ネムノキの実を観察

ススキを観察

ススキの穂を観察

クズにいたオジロアシナガゾウムシ

クズにいたオジロアシナガゾウムシ。鳥の糞に擬態していると考えられています。

イヌザンショウにいたエサキモンキツノカメムシ

イヌザンショウにいたエサキモンキツノカメムシ。背中にあるハートマークが特徴です。

カナヘビの子供

カナヘビの子供

エゴノキの実

エゴノキの実。時おりヤマガラが食べにくる姿が観察できます。

 

 

「秋の自然観察会」開催のお知らせ

山と自然博物館では「秋の自然観察会」を開催します。

日 時 令和4年9月10日(土)午前9時30分~午前11時30分 雨天中止、小雨決行

場 所 アルプス公園内園路(集合:森の入口広場)

講 師 山と自然博物館職員

参加料   無料

持ち物 野外を歩きやすい服装、筆記用具、雨具、帽子、水筒 など

定 員 15名(定員になり次第受付終了します)

申込み 山と自然博物館(Tel 0263-38-0012)まで

夏の昆虫観察会「幸せの青いハチを探そう!」を開催しました。

8月6日に「幸せの青いハチを探そう!」を開催しました。
2種類の青いハチが観察できました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

観察したハチ(過去の写真)

オオセイボウ

メタリックブルーが特徴のオオセイボウ

アオスジハナバチ

腹部に青い模様があるアオスジハナバチ

キアシナガバチ

東屋に巣を作っていたのはキアシナガバチ

コアシナガバチ

キアシナガバチにくらべ小柄なコアシナガバチ

キイロスズメバチ

ヤブガラシにはキイロスズメバチが蜜を舐めに来ていました

ハキリバチ

ハキチバチの仲間は花粉を腹部に付けて運搬します。木の穴などに切り取った葉で仕切りをして巣を作ります。

キスジツチバチ

地面の中のコガネムシなどの幼虫を狩るツチバチ(写真:キオビツチバチ♂)

オオシロフクモバチ

クモバチの仲間はクモを狩って幼虫のエサにします(写真:オオシロフクモバチ)

 

 

 

 

その他:トックリバチ、セイヨウミツバチなど

観察会の様子

出発前の解説

出発前の解説

クズに来たハチを観察

クズに来たハキリバチを観察

オオセイボウを捕まえて観察

オオセイボウを捕まえて観察

 

 

展示紹介:松枯れ材を活用したエレキギター

展示の様子

市内で生産されたアカマツギター。松本市はギター生産量日本一です。

アカマツは、松本市の「市の木」にも指定される、市民にとって馴染み深い樹木ですが、近年、市内では松枯れの被害が深刻化しています。松枯れの被害にあった木材は有効活用されず放置されたり、焼却処分されたりすることがほとんですが、市内の企業がエレキギターの材として有効活用する取組みを行っています。そのギターの1つが松本市に寄贈されました。人と自然の関わり、木材の利用を伝える資料として、山と自然博物館で展示中です。

松本産アカマツ・ギタープロジェクトとは?

市内のギター製造会社、(株)ディバイザーでは、松枯れにより止むを得ず伐採したアカマツを用いたエレキギターを作り、販売しています。きっかけは、社員が市内の山林で、松枯れ被害の対策に携わったことでした。 「松枯れ被害など、地域の環境に関心を持つきっかけをつくりたい」という想いから、通常はギターに使用しないアカマツ材の、しかも松枯れ被害にあった取扱いの難しい木材を用いて、試行錯誤の末に完成させました。通常は避ける木材の節や虫食いの跡をデザインに取り入れ、松枯れ材によく見られる青みがかった染みをあえて生かした塗装を施すことで、個性的な印象の「アカマツギター」が完成しました。

松枯れとは

健康なマツが急激に枯れていく病気です。原因は線虫という小さな生物(マツノザイセンチュウ)の寄生により、根から吸い上げた水を通す仮道管が詰まってしまうことです。この線虫は、マツノマダラカミキリの体内にいて、カミキリがマツの新葉をかじると、そこからマツに感染・増殖します。そして枯れたマツにカミキリが産卵し、翌年の初夏には線虫に寄生された新成虫が羽化します。この線虫は、従来日本にはいませんでしたが、外国からの輸入木に寄生しており、そこからマツノマダラカミキリに寄生したといわれています。

マツノマダラカミキリ

マツノマダラカミキリ

 

 

アルプス公園の自然:カマキリモドキ

ヒメカマキリモドキ

ヒメカマキリモドキ Mantispa japonica

三角形の頭、長く伸びた胸部、鎌状になった前脚…カマキリと共通した特徴を持ったこの昆虫は、カマキリモドキと呼ばれている。分類としてはアリジゴクで知られるウスバカゲロウに近い完全変態昆虫で、不完全変態のカマキリとは縁遠い。大きさや色合いもカマキリとは全然違っていて、むしろハチに擬態しているのではないかとも言われている。それでもこれほどの共通点を持つのは「前脚を使って獲物を捕食する」という目的のための収斂進化の賜物だ。

夜の灯火に集まってくるのを探す以外では見つけるのが中々困難な昆虫だが、写真の個体は出勤時に車の中に飛び込んでくるという思いがけない出会いをした。車内の写真ではそれっぽくないので、近場の葉の上に移すという若干のズルをしている。いつどんなチャンスがあるか分からないので、中々カメラは手放せない。

夏の昆虫観察会「国蝶オオムラサキを見よう!」を開催しました。

7月2日に「国蝶オオムラサキを見よう!」を開催しました。ご参加のみなさま、ありがとうございました!

観察の記録

観察結果

観察したチョウ(過去の写真)

オオムラサキ

オオムラサキ

テングチョウ

鼻にみえる部分が長いテングチョウ

ジャノメッチョウ

蛇の目模様が特徴のジャノメチョウ

モンキチョウ

メスには白いものがいるモンキチョウ

オナガシジミ


ミドリシジミの仲間のオナガシジミ。すぐにいなくなってしまったので観察できた人はすくなかったかもしれません。

ミヤマカラスシジミ

日本固有種のミヤマカラスシジミ。各地で数を減らしていますが、アルプス公園ではよく見られます。

観察会の様子

森の入口広場に集合

森の入口広場に集合

オカトラノオで吸蜜するミヤマカラスシジミを観察

オカトラノオで吸蜜するミヤマカラスシジミを観察

見事オオムラサキを捕まえたお子さんが!

見事オオムラサキを捕まえたお子さんが!

捕まえたオオムラサキで翅の色を間近で観察

捕まえたオオムラサキで翅の色を間近で観察

食樹のエノキを観察

食樹のエノキを観察

 

アルプス公園の自然:アリスアブの仲間

コマチアリスアブ雌

メス

コマチアリスアブ雄

オス。メスに比べ複眼が大きい。

博物館前の広場で、金色に輝くアブを複数見つけた。アリスアブというアブの仲間だ。「アリス」という文字をみると何だか可愛らしい印象を受けるが、漢字で書くとすると「蟻巣」で、アリの巣の中で成長するアブの仲間である。

アリスアブは見た目が似た種が多いが、腹部の模様と、寄主であるクロヤマアリFormica japonicaの巣が周辺にあることからコマチアリスアブMicrodon murayamaiだと思われる。

幼虫はドーム型の面白い形をしていて、アリの幼虫や蛹を食べて成長する。一度くらいは見てみたいと思っているのだが…

コマチアリスアブ交尾

交尾

巣の上でホバリングする雌

産卵のタイミングをうかがっているのか、アリの巣の近くにいたり、巣の上でホバリングするメスが観察できた。

 

初夏の野鳥観察会を開催しました

 5月14日に野鳥観察会を開催しました。ご参加の皆さま、ありがとうございました。

姿を見た鳥

キビタキ

木々の間にいて、なかなか姿を見つけにくいキビタキ。今回の観察会では見やすい場所でじっくり観察できました。

アマツバメ

天気があまりよくない日でしたが、雨の日にみられることから名前がついたとされるアマツバメが観察できました。

イワツバメ

イワツバメ

カワラヒワ

カワラヒワ

シジュウカラ

シジュウカラ

ヤマガラ

ヤマガラ

エナガ(幼鳥)

エナガ(幼鳥)

 

そのほか姿を見た鳥:トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ホオジロ

鳴き声を聞いた鳥

センダイムシクイ、コゲラ、アオゲラ、メジロ

観察会の様子

双眼鏡の使い方

出発前に双眼鏡の使い方を学びました

ウスバシロチョウを観察

鳥以外にもウスバシロチョウを観察しました。

 

 

「春の自然観察会」を開催しました!

4月16日に「春の自然観察会」を開催しました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

観察した植物

フキ

フキノトウが成長したフキの花。

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク

カキドオシ

カキドオシ。垣根をつきぬけてくるほど伸びることから「垣通し」と名がついた。

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ

ムラサキケマン

ムラサキケマン。ウスバシロチョウの食草。

ニワトコ

ニワトコ。漢字で「接骨木」と書き、骨折の薬に使われたためとされる。

 

そのほかミヤマウグイスカグラ、イカリソウなど

観察した動物

ヤマガラ

人に慣れたヤマガラが近づいて来ました。

コツバメ

春にしか見られない蝶・コツバメ。気温があまり高くないためか動かず、じっくり観察できました。

 

 

そのほかセンダイムシクイのさえずり、テングチョウなど

観察会の様子

タンポポの違いを観察

セイヨウタンポポと在来のタンポポ(シナノタンポポ)の違いを観察しました。

道端のスミレを撮影

道端に生えたスミレを撮影。

ヤマブキを観察

ヤマブキを観察