「初夏の野鳥観察会」を開催しました!
5月15日に「初夏の野鳥観察会」を開催しました。参加された皆様、ありがとうございました!
観察された野鳥
そのほか
ムクドリ・ヒヨドリ・スズメ・シジュウカラ・ヤマガラ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・イワツバメを観察しました。
鳴き声を聞いた野鳥
そのほかサンショウクイ・イカル・キツツキ(アオゲラかアカゲラ)の鳴き声を聞きました
観察会の様子
アルプス公園の自然:マヒワ
公園内では夏鳥センダイムシクイの特徴的な鳴き声が聞こえ始めたが、冬鳥のマヒワの姿をまだ見かける。例年はそんなに多くない印象だったが、今年は館の近くでもよく見るうえに、2~3mまで近づいても逃げないので愛着が湧いていた。そろそろお別れの時期で、寂しさを感じる。
アルプス公園の自然:トラツグミ
学名 Zoothera dauma
スズメ目ヒタキ科
先日の観察会で一瞬だけ姿を現したトラツグミを撮影した。場所は観察会で見かけたのと同じ「森の入口広場」東側の道の斜面で、踊るように体を揺らしたり尾羽を地面に叩きつけたりする様子が観察できた。どうやら振動でエサなるミミズなどの生き物を驚かせて、動いたところを捕らえるようだ。
アルプス公園の自然:ヤマガラとエゴノキ
南駐車場の近くのエゴノキで、何匹かのヤマガラたちを観察した。
エゴノキは秋になると大量の実をつけるが、その実にはサポニンという毒があり、食べるとえぐいためこの名がついたと言われている。その毒と硬い果皮のため鳥たちもあまり食べようとしないが、ヤマガラだけはこの実が好物で、叩いて果皮を割る姿や、くわえてはどこかへ運ぶ姿を観察でる。
実を運ぶのは冬に備えての貯えで、ヤマガラは隠し場所をほとんど記憶しているらしい。その中で運よく場所を忘れられた実は、春にそこで芽吹くことになる。
センダイムシクイ
山と自然博物館山と自然博物館山と自然博物館山と自然博物館山と自然博物館
センダイムシクイ 学名:Philloscops coronatus
スズメ目ムシクイ科
この時期、公園内のいたるところで林の中から「チヨチヨビィー」という鳴き声が聞こえてきます。その正体はこのセンダイクシクイです。「虫食い」の名前のとおり葉や枝についている昆虫を食べるムシクイ類の一種で、日本には繁殖のために渡って来る夏鳥です。特徴的な鳴き声(さえずり)をしていますが、木々の間をかなりの頻度で移動しながらさえずるため、姿をとらえるのはなかなか難しいです。
キビタキ
キビタキ 学名:Ficedula narcissina
スズメ目ヒタキ科
林の中から聞こえてくる、笛の音のような鳴き声。その主は黒に美しい黄色が映える小鳥、キビタキのオスでした。繁殖のために日本にやってくる夏鳥で、5~7月にかけて縄張り宣言やメスを呼ぶためにさえずります。林の中でさえずりの聞こえる方向を注意深く見れば、その美しい姿を観察できるかもしれません。