Vol.71 市民学芸員「お蚕組」のフィールドワーク( R5.9.19 文責:本間)

市民学芸員のフィールドワークについては「Vol.051」で紹介した通りですが、今回は「お蚕組」の活動を紹介します。

「お蚕組」は松本の蚕糸業について学んでいるグループです。9月3日(日)に岡谷蚕糸博物館へ伺い、学芸員の森田氏よりお話をお聞きしました。

 1 カイコふれあいルーム

「カイコふれあいルーム」は、蚕が育つ様子や繭作りの観察ができる場所です。昔ながらの養蚕道具を使い、桑の葉の餌やりを楽しむこともできます。

森田氏から蚕や繭作りについてのお話を伺いました。

森田氏から蚕や繭作りについてのお話を伺いました。

たくさんの蚕たち。骨がないため、皮で身体を支えています。

たくさんの蚕たち。骨がないため、皮で身体を支えています。

 

 

 

 

 

2 岡谷市鳥瞰図

昭和11年(1936)の岡谷市制施行の際に、観光パンフレットの原画として市の依頼で描かれたもの。作者は鳥瞰図絵師の吉田初三郎です。製糸工場の煙突や岡谷市役所などが描かれています。

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3 常設展示

常設展示は主に3つのテーマで構成されています。まず、「シルクとの出会い・糸都岡谷への道」では、絹文化の起源から蚕とシルクの秘密など、シルクの魅力に様々な切り口からアプローチしています。

次に、「機械でたどる糸都岡谷ものがたり」では、明治5年(1872)創業当時の官営富岡製糸場で使われ、唯一現存しているフランス式繰糸機などが展示されています。

そして、「資料でたどる糸都岡谷ものがたり」では、厳しい蚕糸業の中で、先見の明を持って歩んできた先人達の資料などから岡谷の歴史を探っています。今回は各テーマでお話を伺いました。

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4 株式会社宮坂製糸場

製糸全盛期から変わらない諏訪式繰糸機などが稼働しているところを見学しました。

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5 特別展示

開催中の特別展「人生の節目と絹に寄せる思い」を見学しました。諏訪地域の家庭や製糸業に関わっていた家庭で大切に受け継がれてきた絹の衣装が中心に紹介されていました。

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今回のフィールドワークでも、市民学芸員の皆さんから「非常にためになるお話を聞けて良かった」という感想がありました。

市民学芸員の皆さんが日々活動で学んでいることは、新博物館開館後、一緒に発信していく予定です。こうご期待ください。