松本てまりモビール仮組み

前回のコラム(2022.4.19「てまり作家のてまり」)で、市民のみなさんに作っていただいたてまりに加え、てまり作家さんたちに作っていただいたてまりもすべてそろったことを報告しました。さて、今回はそれらのてまりが現在どうなっているかについてお伝えします。
4月後半に松本から東京の小松氏のアトリエにすべてのてまりが届けられました。アートプロデユースの土屋氏、小松氏ともに開封されたてまりの多様性に驚かれたと聞いています。そのひとつひとつに込められたてまりの美しさとエネルギーが二人の美術家の目と手によってどう変化していくのでしょう。作業としてはまず、それらのてまりを仕分けし、ナンバーをつけ、重さを測り、配置の構想を練ります。

アトリエに届けられた松本てまり

アトリエに届けられた松本てまり

仕分けの作業風景

仕分けの作業風景

そして、6月27日から29日にかけて、てまりモビールの仮組みが行われました。
土屋氏の考えで、松本てまりらしい伝統的な八重菊模様が一番目立つということで、その八重菊のてまりから配置を考えていったそうです。その後、重さや色のバランスなどを考慮しながら床に配置し、吹き抜けのアトリエの2階からバランスを見ます。

吹き抜け2階からバランスを見る小松氏と土屋氏

吹き抜け2階からバランスを見る小松氏と土屋氏

床に並べて配置を決める。右奥にいるのが土屋氏

床に並べて配置を決める。右奥にいるのが土屋氏

配置が終わり、吊り上げてみると、様々な検討事項が浮上しました。今回、てまりの出来上がりの重量を予想して設計していましたが、作り手や模様によって、使われる糸の分量が違うため、予定通りにバランスをとるのが大変難しかったのです。てまりがのった木工バーが平衡をとって浮遊するという繊細な作品の実現のため作家達のさらなる工夫が必要となりました。

吊り上げてバランスを調整

吊り上げてバランスを調整

「松本てまりモビール」は今回の仮組みで明らかになった課題をクリアし、さらにアート作品として洗練されていきます。新博物館の建設工事も終わり、設置される吹き抜け空間を外から確認することもできるようになりました。その空間に実際にモビールが吊るされるのは8月下旬から9月の初めの予定です。

新博物館の外観

新博物館の外観

てまりモビールが吊られる吹き抜け空間

てまりモビールが吊られる吹き抜け空間