Vol.007 縁の下の力持ちは美しい。(R3.4.12 文責:三木)
いつもは「建設地の様子から」で工事現場についてご覧いただいていますが、今回は展示コラムに出張し、建築工事の様子を紹介してみたいと思います。
新博物館は『鉄筋コンクリート』の建物ですが、『鉄筋』は完成すれば隠れてしまう事から、一般の方が普段目にすることはないと思います。そこで今回は、建物を中から支える『鉄筋』に焦点をあててみました。
建物基礎の鉄筋を組み立てている様子です。鉄筋の太さの違いに注意しながら、設計図通りに組み立てるのはまさに職人技。
水道や空調の管が通るための穴の位置も、この時点で正確に設置しなければなりません。
鉄筋の一本の長さは、運搬の都合上長くても5mほどですが、博物館の基礎はもっと長いので、鉄筋をつなげて一本化します。
専用のガスバーナーで鉄筋を1,000℃以上に加熱し、一体化します。専門用語で『ガス圧接』と言います。
建物基礎鉄筋が組みあがった状態です。見えなくなるのが残念なほどの出来栄えです。
この後、型枠を組み上げコンクリートを流し込み『鉄筋コンクリート』の基礎となっていきます。
この工事現場では、鉄筋工事以外にも1年間で延べ7,000人以上の職人さんが活躍されています。今後も工事のいろいろな様子をお知らせしますので、お楽しみに!