てまり制作体験 2021.4.12

てまりプロジェクトを進めるにあたり、自分たちがまず、てまりを作ってみようということになりました。伝統的な松本てまりを完璧に作るのはかなりハードルが高いということで、初心者向きのてまり作りを体験します。まず、中町の「手仕事商會すぐり」で開催しているワークショップにお邪魔し、特別に土台まり作りを体験させていただきました。

1色糸

 

 

 

 

 

 

まず色選びから始まります。美しいグラデーションの無数の色糸の中から探すのはとても楽しい時間です。次に、もみ殻を芯にしてひたすらくるくると糸を巻いていきます。出っ張っているところを押さえながら段々ときつく巻いていき、下地が全く見えなくなったら出来上がりです。ほどけないように糸の処理をすれば、可愛いまんまるてまりに。およそ20分間、無心で糸を巻くのはどこか魔法めいた不思議な時間でした。

2まき 3まき
5まき 4まき
出来上がったまきまきてまり

出来上がったまきまきてまり

「手仕事商會すぐり」で販売される作品

「手仕事商會すぐり」で販売される作品

次に、松本市立博物館分館の歴史の里で松本てまり制作体験の講師をしている鈴木さんに、地まりの作り方、地割の仕方、かがり方などを教えてもらいました。
鈴木さんは簡単に作れる方法を考えたり、てまりでこけしを作ったり、様々なアイデアを持っていて、てまり作りを本当に楽しんでいました。

 8さらし  9かがり
 10こけし 11紅白

 

 

今回、2種類のてまり制作体験を通して、松本てまりといっても作り手によって素材や技法に違いがあることが良くわかりました。おそらく江戸時代にも、その家庭ごとに異なる素材、作り方があったはずです。今後も、作り手のそれぞれの思いを尊重して、てまりプロジェクトを進めていきたいと思いました。