Vol.002 博物館基幹博物館建設担当のご紹介(R3.3.1 文責:堀井)

 今回は、どんな人たちが、新しい博物館をつくっているのかをご紹介します。
 令和2年度は、博物館の中に新しい博物館をつくるための担当が置かれ、職員7名が配置されています。課長、係長(1級建築士の技術者)、事務職員と、学芸員が4名です。

日常の一コマ。

日常の一コマ。

 それぞれ、建築工事の監理や来館者が使う備品の検討などを行って、新しい博物館の姿を具体化する仕事をしています。
 学芸員はというと、新しい博物館の展示をどうするかを日々検討し、展示製作業務の受注者と協議をしながら、展示製作の細部を詰めています。

展示に導入するコンテンツ・アイテム一つひとつを検証し、改善していきます。

展示コンテンツ・アイテムを一つずつ検証、改善します。

 学芸員4名それぞれ特徴があり、「現実派」「感覚派」「理念派」「熟考派」と、かなりタイプが違います。意見の違いもあり、激論が交わされる日もありますが、多様な来館者の方にお楽しみいただく展示づくりに向け、日々業務に励んでいます。

松本市立博物館休館に伴うお知らせ

松本市立博物館の移転新築に伴って、下記の期間、休館いたします。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願いいたします。

休館期間

 令和3年4月1日(木)~令和5年秋【予定】
 ※休館期間中、館内観覧はできません。

資料の特別観覧および貸出

 移転に向けた作業に伴い、当面の間停止といたします。

お問い合わせ

 松本市立博物館 
 〒390-0873 長野県松本市丸の内4番1号
 電話:0263-32-0133 FAX:0263-32-8974
 E-mail:mcmuse@city.matsumoto.lg.jp

Vol.001 展示ができるまで(R3.2.15 文責:千賀)

 博物館の展示を考える学芸員。学芸員といえば、部屋にこもって古文書を読んだり古い物を調べているイメージがあるのではないでしょうか。それも、学芸員の仕事の一部ですが…
 今回の新博物館の展示をつくるためには、できるだけ多くの“場所・もの・できごと”を実際に現地に行って調査することを大切にしています。それは、現地で見て驚いたものや感動したものこそ、展示室でご覧いただくみなさんに驚きと感動をお伝えできると考えるからです。松本には、豊かな自然・歴史・文化が現地に残されています。展示を見たみなさんに、「現地に行ってみたい!」と思い実際に見て感動してもらいたい。そんな想いで、学芸員は松本中を飛びまわっています。

1月の年中行事「初市」はお神輿を運ぶところから始まります

1月の年中行事「初市」 今は車でお神輿を運びます

夜には街中に建てられた拝殿でお祓いを受けます

夜には街中に建てられた拝殿でお祓いを受けます


Vol.000 ロビー展示「これまで、そして、これから」展のお知らせ(R3.2.8 文責:堀井)

 今回のコラムは、「展示ができるまでの物語」の視点でお届けします。
 標記のミニ展示を松本市立博物館の1階ロビーで、3月7日(日)まで開催しています。こうした展示は、みなさんにお披露目されるまでの間、どのようにできていくのでしょうか。大きくは、企画→資料選定→解説原稿作成→展示作業という流れです。
 まずは企画・立案です。誰に、どんなことを、どんな風に伝えたいかをイメージしながら企画を練ります。今回は「卒業アルバム」を展示コンセプトとしてイメージし企画しました。
 次は、実際に展示する資料を選びます。今回はパネル展示なので写真を選びますが、「アルバム」がコンセプトなので、博物館で実施してきた色々な行事の様子をピックアップするようにしています。
 資料の選定にあわせ、その資料に語らせるメッセージを考えます。これが、博物館の展示で「解説」や「キャプション」と呼ばれるものです。今回は、パネルの中に一言コメントを入れています。
 資料の選定・解説原稿ができれば、いよいよ展示作業です。出力した写真紙を片面に糊がついたパネルに貼り付け、展示パネルを切り出して作っていきます。展示パネルを壁にピンで打ち付けて設置することで、今回のパネル展が「一旦」完成します。それぞれの作業の中に、学芸員のこだわりが見え隠れするのですが、それは今後のコラムのお楽しみにとっておきます。

出力紙の貼り付けは緊張の瞬間。「スマホに保護シールを貼り付ける」イメージです。

出力紙の貼り付けは緊張の瞬間。「スマホに保護シールを貼り付ける」イメージです。

 さて、わざわざ「一旦」完成と書いたわけですが、皆さんは卒業アルバムに、同級生から寄せ書きをしてもらいませんでしたか?今回の展示、実は皆さんからのコメントを寄せていただく、参加型のイベントを行っています。「博物館が展示をつくる→来館者が展示を見る」という一方向のものではなく、双方向の展示になっています。会期が進むにつれて「変化していく展示」、皆さんもぜひ、ご参加ください。

会期末には、どんな思い出の花が咲くのでしょうか。

会期末には、どんな思い出の花が咲くのでしょうか。

 

建設地の定点撮影(2021年2月1日)

建設地の東まで、基礎配筋作業が進んできました。敷地内にクレーン車が置けないため、撮影日は南側道路(土手小路)を一部占用して作業を行っていました。ご不便をおかけしており申し訳ございません。道路占用期間をなるべく少なくするため、敷地中央部に作業スペース(乗入構台)を架設中です。構台ができると、再びクレーン車などを敷地に入れ作業を進めるようになります。
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建設地の定点撮影(2021年1月4日)

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
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建設地の定点撮影(2020年12月1日)

建物基礎のコンクリートを打設しています。
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建設地の定点撮影(2020年11月2日)

建設地の東側では、建物基礎の配筋が施工されています。
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建設地の定点撮影(2020年10月1日)

建設地の東側では、建物基礎の一部(フーチング)が施工されています。
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【終了しました】「収蔵資料大公開展」(7月11日~3月21日)

収蔵資料大公開展 ポスター・チラシ 表面 

 

 

 

 

 

 

 

 松本市立博物館は、今年で開館114年!
 長い歴史の中で約12万点にものぼる資料を収集・保存してきました。
 本展では、それらの資料の中から選りすぐりの資料を5テーマに分けて一挙大公開します。

各展覧会紹介

ひな道具

小笠原家伝来ひな道具・お賀籠

武士の世界【7月11日(土)~8月23日(日)】           

 江戸時代、松本を治めていた松本藩主やその家臣たちが身に着けていたとされる甲冑(かっちゅう)を中心に、刀剣や小笠原家に伝わるひな道具なども展示します。これらの資料を通して武士の勇壮な姿や洗練された美をお楽しみください。

 

長床犂

長床犂

 博物館の逸品Ⅰ~農耕用具コレクション~
     【9月5日(土)~10月4日(日)】

 当館には、長床犂(ちょうしょうり)と無床犂(むしょうり)の長所をもとに改良された短床犂(たんしょうり)など、先人が工夫を凝らした農耕用具が、重要有形民俗文化財として収蔵されています。ぜひ足をお運びいただき、先人たちの足跡や知恵に触れてください。

 

 

生活と色~暮らしを彩る意匠~

櫛

【10月17日(土)~11月29日(日)】

 本展では、手のひらサイズのコレクション群を中心に、装身具、伝統工芸品、印刷物など暮らしに関わる資料を展示します。小さな世界に広がる彩り豊かな意匠をお楽しみいただけましたら幸いです。

 

 

鬼の手

鬼の手

博物館の逸品Ⅱ~民間信仰資料コレクション~
  【12月12日(土)~2021年1月11日(月・祝)】

 当館所蔵の重要有形民俗文化財「民間信仰資料コレクション」は松本及びその周辺地域の、農耕を中心とした民間信仰に関する資料からなるコレクションです。人々の生活に寄り添い続けた信仰用具から、素朴で力強い祈りを感じてください。

 

 

 

猫つぐら

猫つぐら

年中行事【2021年1月23日(土)~3月21日(日)】
 年中行事とは、昔から一年の中で特に日を定めて行われてきた身近な祭りの数々です。松本では、江戸時代後期に藩の殖産興業政策により武家で始まったとされる押絵雛や、各地で行われていたヒトガタ、流し雛などが流行しました。松本を代表する特産品となった、これらの人形たちをとおして、昔の人々の思いや松本の城下町風情に触れてみませんか?

 

 

 

休館日

2020年12月29日(火)から2021年1月3日(日)まで

観覧料

通常観覧料 大人200円(700円)、小中学生100円(300円)
※( )内は、国宝松本城との共通券料金

会場

松本市立博物館 2階特別展示室

お問い合わせ

松本市立博物館
TEL 0263-32-0133
FAX 0263-32-8974

建設地の定点撮影(2020年7月1日)

建物を支える杭の打設が始まっています。
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