常設展展示紹介① 「土偶コレクション」
土偶をみよう!
当館の展示室に入ると、松本市内から発掘された土偶20点がみなさんをお迎えします。土の壁面風ケースの丸い窓をのぞき込むと、いろんな表情をした土偶をみることができます。また、展示されている土偶の多くが女性的な姿をしていることや、完全な形をしたものが少ないことに気づくでしょう。女性的要素を多く持つ姿や、バラバラになって出土し、ほとんどの場合完全な姿に復元できないことが土偶の特徴といえます。
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常設展「土偶コレクション」
土偶は何のためにつくられた?
縄文時代につくられた素焼きの土人形である土偶。この土偶が何のためにつくられたかは、まだはっきりしていません。しかし、女性的な姿をしたものが多いことから、食料となる動植物の成長や子孫繁栄を祈ったという説や、バラバラの状態で出土することがほとんどなので、ケガや病気をした人の身代わりとして使われたという説もあります。
縄文時代の約1万年間、土偶の役割が全く変わらなかったということは言い難いですが、縄文人は、土偶を日常的に使う実用的な道具とは別の特別な道具としていたことでしょう。
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土偶(坪ノ内遺跡出土 撮影:宮嶋洋一)
コラムクイズ
土偶の材料は何でしょう?
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