発掘された松本2020➇ 「松本城北門跡確認調査」

松本城北門跡確認調査

 本調査は、調査地を古地図と照らし合わせたところ、松本城北門跡付近であることがわかったため、北門の遺構が残存しているかを確認するために実施した調査です。
 北門は、松本城三の丸北東隅に位置しており、現在ある南北の道をまたいであげられた櫓門で、お城の北側に住んでいた武士たちがお城に勤めに出かけていくときの通用門と考えられています。門の両脇には土塁が続き、進入や視界を防いでいました。門の内側には番所が設けられていました。

絵図で見る調査地

絵図で見る調査地(クリックで拡大します)

  調査の結果、門跡にかかる遺構(石垣や礎石など)は見つかりませんでしたが、土塁と考えられる盛土を確認しました。盛土の下部は、地盤沈下しないように礫で補強されており、上部は土質の違う土を混ぜ突き固めた版築土が構築されていました。また、調査地北部で、土塁の裾部を確認することができました。

盛土の様子

盛土の様子(クリックで拡大します)

 

コラムクイズ

松平直政公が松本城主であった期間に、松本城北門よりも北側に整備された町は何という名でしょうか。(現在は旧町名として名が残っています。)

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