発掘された松本2020➆ 「県町遺跡第21次」

県町遺跡第21次調査

 県町遺跡は、あがたの森公園周辺を中心とする、東西・南北ともに約700mという広い遺跡です。
 今回の調査は、道路拡幅に伴う東西140mという細長い範囲で、遺跡内での遺構分布の広がり方の変化がわかりました。中心部に近い東側では密度が高く、狭いB地区(約200㎡)では、弥生時代から中世までの建物跡が8軒見つかっています。対して広い西側のA地区(約560㎡)では密度が低く、建物の跡はありませんでした。それでも弥生時代以降氾濫を繰り返してきた薄川の氾濫の跡を確認しました。
 見つかった生活の跡は弥生時代から古墳時代、平安時代、中世と続いており、さらに現在に至るまで2000年近く人々の暮らしの営みが続いてきたことがわかりました。

調査地全景

調査地全景(クリックで拡大します)

 

コラムクイズ

日本における紀元前10世紀前後から紀元後3世紀中頃までの時代を弥生時代とよんでいます。
では、弥生時代の「弥生」とは何を意味しているでしょうか。

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