2020年8月26日
公園内を散策していると、ハギ類に大きなカマキリがいるのを見つけました。前脚の付け根の胸の部分の色が濃くないこと、見つけた場所が林に囲まれた場所だったことからおそらくオオカマキリでしょう。
カマキリの仲間はその名の由来となっている鎌状の前脚を使ってほかの昆虫を食べる肉食の昆虫です。ハギの花に集まるチョウやハチなどの昆虫を狙ってこの場所で待ち構えていたのかもしれません。
2020年8月4日
オミナエシ、キキョウ、ハギ、クズ、ナデシコなどの花が園内各所で見られます。

オミナエシ

キキョウ

クズ

ナデシコ

ハギ
2020年8月4日

場所:水辺広場・森の里森の入口間
8~9月頃に白い花を咲かせます。花びらのように見える4枚は萼(がく)です。つぼみ、花、花後、種子、すべての時期においてかわいらしい植物です。名の由来は、牡丹(ぼたん)のような葉を持ったつる植物、ということです。
2020年8月4日

場所:森の入口里間・山の神周辺
マメ科の中では珍しいオレンジ色の花を咲かせます。名前の由来は花の色がイタチの毛色に似ていること、また実がササゲ豆に似ていることからついたようです。
2020年7月22日

アオスジハナバチ Nomia incerta
ハチ目 コハナバチ科
場所:花の丘
花粉や蜜を利用するハナバチ類のハチで、体長は1cmほどとミツバチよりひと回り小さい。特徴は腹部の模様で、名前の通り青いものから緑や黄色みがかるものまで個体差があり、美しい。
写真はメスで、オスは後脚が太く独特な形をしていることから区別ができる。

ピンボケしているが右下は上の写真と同じ花とメス
しばらく見ていると、別の1匹が現れた。近くでホバリングをしたかと思うと、最初にいたメスに飛び掛かった。おそらくオスであろう。メスはすぐに花に戻ったので、アプローチは失敗に終わったようだ。
よく見ると青い虫が花の上を高速で飛び回っていた。そうやってメスを探しているのだろう。その後も上記のようなアプローチを何回か見かけたが、いずれも成功はしなかった。
出現時期は夏~秋にかけてなので、これからも観察の機会は多くあるだろう。
2020年7月22日
場所:水辺広場・花の丘西園路沿い
つる植物で、茎は四角くざらざらしています。小さな淡い黄色っぽい花を咲かせ、秋には黒い実になります。ハート形の葉は、葉の大きさにしては長めの柄がついていて、茎の一か所から4枚の葉が出ているように見えます。
アカネは「赤根」の意で、この根を使って草木染めした色を茜(あかね)色と呼びます。
2020年7月22日
場所:園内各所
ヤブランは林の中に生える多年草です。8月頃に紫色の花をやや上向きに咲かせます。秋になると黒い実ができます。
似た花にジャノヒゲがありますが、こちらは花が下向きに咲き、青紫色の実をつけることで見分けられます。
2020年7月22日
場所:園内各所
ネムノキは太陽が昇ると葉を開き、日没の頃から濃厚な甘い香りをさせて花を開きます。主に夜に活動するスズメガなどに花粉を運んでもらうようです。
ネムノキの名前は、夜に葉が閉じて眠ったように見えることからつきました。
2020年7月22日
場所:冒険広場付近
花の形や黄色いおしべの感じはナスに似ていますが、花びらは紫ではなく白っぽい色をしています。秋にはミニトマトのような形の黄色い実がなります。また、茎や葉に鋭いとげがあります。
痛いとげが多数付くこと、全草に毒があること、種からも地下茎からも増えていき繁殖力が強いことから、「悪茄子」という名がつけられました。
2020年7月2日

コムラサキ Apatura metis
オオムラサキと同じタテハチョウ科コムラサキ亜科に属するチョウ。「大紫」に比べて小さいため「小紫」だが、チョウとしては中型。構造色による光沢のある紫色が特徴だが、角度によってはまったく紫に見えない。
基本的には食草のヤナギ類が生える水辺に生息するチョウなので、アルプス公園のような環境ではあまり見られないのだが、今回は森の入口広場で見つけた。確かに池のほとりにはヤナギが植栽されてはいるが、おそらくここで羽化したのではなく、谷筋沿いに飛来したものと思われる。

別の場所で撮影した地面で吸水するコムラサキ 角度が悪く、紫色には見えない