☆化石新聞第15刊~生痕化石について~☆

生痕化石とは

こんにちは!化石館学芸員の小林です!今回の化石新聞は生痕化石についてです。久しぶりの化石新聞の投稿になってしまい恐縮です。皆さんは生痕化石をご存じでしょうか。知っている方は素晴らしい知識量です。生痕化石とはズバリ!生物が生きた痕跡を示すもの(動物が排泄したフンや足跡、虫が歩いた跡など)が、長い年月を経て、地層の中から見つかった化石です。これに対して、生物そのものが長い年月を経て、地層中から見つかったものを体化石と言います。例えば、貝や恐竜の骨の化石などです。

生痕化石(動物のフン)

生痕化石(動物のフン)

生痕化石から分かること

化石は、生物が生息していたその場所で化石になることもありますが、多くがその場所から運搬されて別の場所で保存されます。つまり、四賀から見つかった化石でも、必ず四賀で生息していたとは断定できないということです。しかし、生痕化石は、地層が堆積したその場所で保存されるため、生物がおよそその場所で生息していたと考えることができます。また、フンの化石の中に含まれるものを鑑定することで、当時どのような生き物が生息し、どのようなものを食べて生活していたのか等、色々なことを推測する手掛かりとなります。例えば、動物のフンの化石が見つかった時、中にニシンのウロコの化石が入っていたとします。フンにニシンのウロコが含まれているということは、ある動物がニシンを食べていたと考えられます。さらに、現在のトドやアシカはニシンなどの魚を食べますが、そのトドやアシカの仲間のアロデスムスの化石が四賀地区で発掘されています。このことから、ある動物=アロデスムスではないか?と推測することができます。たった1個の化石から、これだけの論理を展開できるところが化石の面白さのひとつです。皆さんも化石館にご来館いただき、自分なりの考えを巡らせながら化石の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

アロデスムス復元図

アロデスムス復元図