☆化石新聞第14刊~タコブネとカイダコについて~☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。YouTubeで赤ちゃんの癒し系動画を観るのがマイブームです。最近は小動物系にも手を出そうかなと思っています。コロナでおうち時間が増えたので、完全にインドア派になってしまいました。余談はさておき、今回は化石新聞第14刊~タコブネについて~のご紹介です。昨年の6月から始めた化石新聞も、早くも14刊目となりました。ここまで刊行できたのも、多くの皆様に読んでいただいておりますおかげです。いつも本当にありがとうございます。

タコブネって?

皆さんはタコブネをご存じでしょうか?タコブネは今なお絶滅せず、現在も生きている生き物です。タコブネとはずばり!「殻を作るタコであるカイダコやフネダコが作った殻の名称」です。これを聞いてもよーく分からないですよね。実は、、、ここで出てきたカイダコやフネダコは、皆さんおなじみのタコの仲間なのです。ですから、名前にタコという言葉が入っています。

常設展示中のタコブネ化石

常設展示中のタコブネ化石

 

カイダコの特徴

皆さんがイメージするタコは、殻がなく、海底を動き回る赤い体をした生き物だと思います。ですが、タコの仲間には殻を持っていて、一生を海中で浮遊したり遊泳したりしながら生活する種類もいます。殻を持っているので体の色も白っぽいです。実は、後者のような殻を持ったタコの種類の方が皆さんがイメージするタコより多いと言われています。
そんな殻を持つタコの中でも、カイダコは身体の外側に殻を持つ珍しい種類で、とても薄い殻を持つことからペーパーノーチラスとも言います。(紙のように薄い殻を持ち、オウムガイの親戚筋に当たることから、オウムガイの学名「ノーチラス」が付けられたと考えられます。)主に温暖な海に生息し、冬になると暖流に乗って日本周辺に運ばれ、殻が打ち上げられている様子が見られます。
カイダコの殻は、アンモナイトのように殻の内部に仕切りがありません。また、殻は雌しか作りません。なぜなら、浮き沈みの調整だけでなく、大切な卵を守るためだと考えられます。

常設展示中のタコブネ現生標本

常設展示中のタコブネ現生標本

 

おわりに

以上、タコブネとカイダコについてのご紹介でした。化石館では化石だけでなく、現在生きている種類と比べて鑑賞できるように、現生種の標本も多数展示しております。タコブネの化石や現生標本も見ることができますので、ぜひゆっくりご鑑賞下さい。皆様のご来館をお待ちしております。