Vol.057 カエルくんとダンゴムシちゃん( R5.6.13 文責:髙木 )

カエルを主人公にした物語といえば、アーノルド・ローベルの「ふたりはともだち」。がまくんとカエルくんの友情に大人の心も温まります。島田ゆかさんの絵本「バムとケロのお買い物」のケロちゃんの可愛さも忘れることができません。そして、村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」のスーパーヒーローかえるくん。命をかけて東京を救ったかえるくんのことを思うと胸が熱くなります。
カエルはどうしてもかえるくん、男の子のイメージがあります。

「ふたりはともだち」アーノルド・ローベル作

「ふたりはともだち」アーノルド・ローベル作

「バムとケロのおかいもの」島田ゆか作

「バムとケロのおかいもの」島田ゆか作

一方、ダンゴムシとくればなぜか「ダンゴムシちゃん」とちゃんをつけたくなります。女の子というわけでもないのですがころんとかわいいイメージ(おそらくこれにはかなり異論があるでしょう)です。

気になってダンゴムシの雌雄について調べてみました。オスとメスの見分けなどつかないだろうと思っていたらなんと、オスとメスがわりと明確に見分けられるということです。真っ黒なのがオス、色が薄めで金色の模様があるのがメス。(ちなみに、急いで逃げているのがメス、追いかけているのがオスという判断のしかたもあるそうです。)

実際に探してみると、ジメジメした石の下にコロコロと、急に石をどかされ、驚いて丸くなったダンゴムシちゃんたちがいました!
葉っぱの上に並べてみると模様のあるダンゴムシと模様のないダンゴムシがいます。写真の赤い囲いの中はおそらくはメスのダンゴムシです。真ん中の小さな黄色っぽいのがモゾモゾと動き出して逃げていく様子が下の写真です。これは絶対女子。そう思って見ているとなんだかかわいらしい。

赤で囲ったダンゴムシはおそらく女子

赤で囲ったダンゴムシはおそらく女子

このダンゴムシは特に模様が多くて金色に見えました

このダンゴムシは特に模様が多くて金色に見えました

4億年前に大繁栄した三葉虫も同じように丸まって外敵から身を守っていました。

4億年前に大繁栄した三葉虫も同じように丸まって外敵から身を守っていました

なぜ、カエルとダンゴムシの話をしているかというと、子ども体験ひろばアソビバ!の壁にこのふたつのキャラクターを描きこんでもらったからです。「まつもとのもり」と「まつもとファーム」という大型イラストの中にカエルが7匹、ダンゴムシが10匹隠れています。大人が見ても壁のシミのように見えてしまうかもしれませんが、子どもにとっては探す楽しみ、発見の喜びになると思っています。

みなさんの日常の中にもきっといる、カエルくんとダンゴムシちゃんをぜひ探してみてください。来週も引き続きアソビバ!の壁についてお伝えします。