Vol.043 ウィンドーギャラリー借用展示品紹介(R5.3.7 文責:本間)

ウィンドーギャラリーでは、さまざまな逸品を借用して展示しています。
ここでは、どのようなものを展示しているのか紹介していきたいと思います。

 1 真田十勇士 (伊藤 叡香 氏)

伊藤叡香氏の和紙人形制作は、「綺麗な千代紙や染め紙などを、素材としてどうしたら活用できるか」という思いから始められました。毎年新しいテーマで人形を制作しており、「紙舘 島勇」でも展示を行っています。現在展示している紙人形は、NHK新大型時代劇「真田太平記」を題材に制作されたもので、真田十勇士を威風堂々表現した大作です。

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2 松本押絵雛・松本姉様人形(べラミ人形店)

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・松本押絵雛
べラミ人形店では、昔の松本押絵雛をもとにして復活させた制作技法を用いて押絵雛を作り続けています。

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押絵雛写真パネル

押絵雛写真パネル

・松本姉様人形
女の子の遊び道具として紙や布で作られた「姉様人形」は、日本髪の美しさを見せるため後姿を正面にしています。地域ごとにさまざまな姉様人形がありますが、松本の姉様人形は、前掛けをしているのが特徴です。

松本姉様人形

松本姉様人形

後ろ姿

後ろ姿

前

3 木工芸品(有限会社 柳沢木工所)

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・信州紬ストラップ付 からまつネームホルダー
と金具は使用せず、ネームホルダー本体には「信州からまつ材」、ストラップ部分には「信州紬(伊那紬)」と「絹糸」を使用しています。ネームホルダー本体は、名刺入れとしても活用可能です。第38回長野県伝統工芸品展 第1回新作展で特別賞を受賞しました。

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・ 林音ーRinneー
木製スマホスピーカーに、木曽漆器の塗りたて技法による仕上げを施しています。木の種類によって音の大きさが変わります。木製・軽量・手のひらサイズなので持ち運びに便利であり、スマホスタンドとしても使用できます。

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・どこでもハンドル
当時3歳だった乗り物大好きな息子さんの、「ぼくも運転がしたい!だからハンドル作って!」という一言で誕生したものです。これさえあれば、どこでも運転手に大変身できます。
「グッドデザイン」「グッド・トイ」賞を受賞しました。

 

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・東大寺あんどん
木工家・黒田辰秋氏が東大寺にある照明器具をアレンジして電気スタンドにしたものが元になっています。

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・椅子
信州のからまつで作った椅子です。カルカヤの草の根を水にさらした後に、干してから束ねた道具である「浮き造り」を用いて、木材の表面をこすって仕上げています。
浮き造り仕上げをすると、木目による陰影が強調され、木の表情が豊かになります。見た目が美しく仕上がるのが特徴です。

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4 野溝ほうき(關 正幸 氏)

芳川地区の住民有志らでつくる団体「芳川地域づくり協力隊」が、地元の伝統産業の「野溝ほうき」を編む作業に励んでいます。本年度は、材料となる植物の栽培に初めて挑戦し、種まきや草刈り、穂の収穫や乾燥も手掛けました。

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ウィンドーギャラリーを、多くの皆さんにご利用いただきたいと思っています。
松本の逸品をお持ちの皆様、ぜひ博物館までお声かけください!