常設展展示紹介⑪ 「松本の古墳時代2」

松本市内の古墳

 古墳時代前期、松本市内ではこの時期の古墳は非常に少なく弘法山古墳と中山36号墳が知られているだけです。続く古墳時代中期には、城山、浅間、里山辺、出川など開発が進んだ地域に古墳が作られました。
 古墳時代後期には、入山辺には大きな横穴式石室をもつ南方古墳が作られ、中山には小さな古墳が盛んにつくられ、墓地として利用されました。
 古墳時代の終わり頃になると、奈良井川西岸域の開発を進めた人々の墓と考えられる古墳群が新村地域につくられています。

弘法山古墳

 3世紀前半から7世紀まで、大規模な墳丘を持つ豪族の墓・古墳が全国で造られました。
 弘法山古墳は全長60メートルを超す松本市内最大の前方後方墳です。3世紀末、古墳時代の初めに造られた東日本でも最古級の古墳の1つです。中山丘陵の尾根の先端に位置し、墳頂部からは松本平を一望できます。
 遺体を納めた竪穴式の礫槨(れきかく)の内部には、鉄器(剣・鏃・工具)・青銅器(鏡・鏃)・ガラス小玉が副葬され、被葬者の力の強さがうかがえます。

史跡弘法山古墳 遠景

史跡弘法山古墳 遠景

鏡とガラス小玉(弘法山古墳)

鏡とガラス小玉(弘法山古墳)

 

コラムクイズ

古墳には主な形が4種類(前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳)あります。
弘法山古墳はどんな形の古墳でしょうか。

3つの中から選択してください