常設展展示紹介⑬ 「松本の古墳時代4」
妙義山古墳群
桜ヶ丘古墳の南にある、大村地区を望む尾根にある古墳群です。昭和30年~31年にかけて3基調査されました。
古墳の姿ははっきりと分かりませんが、2号墳で発見された3体の人骨を納めた石室からは、武器や馬具のほか、勾玉や管玉などの玉類が見つかりました。さらに、勾玉2個、丸玉40個、管玉1個が、紐で通されていたかのようにまとまって発見され、古墳の被葬者がどのように首周りを装っていたかが明らかになりました。
安塚古墳群・秋葉原古墳群
奈良井川西岸の新村には、安塚古墳群(やすづかこふんぐん)と秋葉原古墳群(あきはばらこふんぐん)があります。これらの古墳の横穴式石室周辺から奈良時代の食器が出土しています。また、安塚8号墳からは、銅製の帯飾りが出土しています。帯飾りは奈良時代の朝廷の役人の服装の一部として使われていました。このことから被葬者は奈良時代の地方役人だった可能性があります。
※11月29日(日)まで秋季企画展「わが地区の逸品 新村地区の遺跡」を開催中。安塚・秋葉原古墳も紹介しています!
コラムクイズ
古墳からは副葬品としてガラス玉が出土し、その多くが着色されています。古墳から出土する古代ガラスの色は、ガラスに含まれる微量成分によって変化し発色します。ガラスに加える事で青色を発色する成分は次の内どれでしょう。