馬場家の風景 馬場家住宅の梅
少しずつ春の温かさが感じられるようになり、馬場家住宅の西側にある門庭では梅の花が顔を見せ始めました。
門庭の梅は、スモモやクルミなどともに戦後の食糧難やその後の果樹流行の際に植えられたものだと言われています。今では紅白の花々が来る人の目を楽しませています。
ところで、馬場家では門庭の他にもう1カ所梅の花を見られる場所があります。畳が敷かれた廊下「イリカワ」です。イリカワには杉戸があり、そこに大きく白梅の絵が描かれています。馬場家住宅は藩主や役人の来訪を想定した造りになっており、接客空間であるイリカワにも随所におもてなしの工夫が見られます。杉戸の絵はその一つで、反対側には松の絵も描かれています。普段は通路のため隠れていますが、ご覧いただけますので、興味のある方は職員までお声がけください。
当館では、3月2日から押絵雛展「古民家で楽しむひな祭り」を開催しています。
門庭の梅もこれからが見頃ですので、馬場家住宅に春を感じにいらしてください。