松本藩領ミュージアム

 松本藩領概略図

江戸時代、松本地方は筑摩郡と安曇郡に分かれていました。この2郡は、ほぼ260余年の間、松本藩領となり、明治維新後は筑摩県になっています。今、私たちの暮らしの中の伝承文化をみると、松本藩領の風土を通じて形成されたと思われるものに興味をひかれます。たとえば、あめ(初)市を開く、小正月の火祭りをサンクロウと呼ぶ・神札を配る、七夕に人形を飾る、年取りに鰤を食べる家が多い、男女二神の道祖神像が多い、等々です。こうした文化の伝播には、街道が大きな役割を果たしたのでしょう。松本城下から周辺へ、周辺から城下へ、街道は人が歩き、物が運ばれただけでなく、文化事象をも伝えたのでしょう。

 松本藩領ミュージアムは、江戸時代の松本藩領のエリアを対象とし、歴史的につながりが深く、一つの文化圏である塩尻地域から東筑摩、大北地域の博物館施設を紹介・連携を進めるものです。それぞれの地域にある博物館施設を訪れ、主な文化財にふれながら、縄文時代のヒスイの道から戦国時代の塩の道、松本藩領を経て現代まで続く文化や伝統の一端を学んでみましょう。これらこそが、私たちが誇る松本藩領ブランドの一つなのです。