発掘された松本2020 「発掘速報②」

堀の内遺跡第5次調査・兎川寺遺跡第2次調査

 堀の内遺跡および兎川寺遺跡は、松本市東部の里山辺地区に位置し、遺跡周辺には薄川が形成する扇状地が広がります。今回の調査では扇状地扇央部近くの両遺跡に挟まれた地点を調査しました。
 堀の内遺跡では、中世の生活面から、掘立柱建物の柱穴列、人為的に石を投げ込んだ集石土坑などを検出しました。平安時代の生活面では、磐座(いわくら)のような大石を据えた大形住居址や、鍛冶炉を伴う大形住居址などを確認しました。中世、平安時代どちらの遺構も調査区の南側に集中しており、時代が変わっても同様の場所で人々が生活していたことがわかります。
 兎川寺遺跡では、11軒の住居址を確認しました。大半がトレンチの西半部に切り合う形で集中しており、同一の場所で複数回の住居の建て替えが行われたと思われます。共伴遺物から、堀の内5次と同じ平安時代ですが、年代は少し古いと考えられます。

住居の隅からみつかった大石

住居の隅からみつかった大石

 

コラムクイズ

兎川寺遺跡は平安時代を主とする集落遺跡で、遺構が高密度であること、多量の墨書土器や転用硯などの特殊な遺物が出土していることから、文字の読み書きができる人物が存在する周辺集落の中心地であった可能性があります。今回の第2次発掘調査でも有力者がいた可能性を示す画像のような遺物が見つかりましたが、この遺物の名称は次のうちどれでしょう。

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かこ