ムラサキケマン(ケシ科)
4月 場所:博物館北
4~6月に紅紫色の花を咲かせます。花の名に紫とついていますが、まれに白色の花をつけるものもあります。全草に有毒物質を持っています。ウスバシロチョウの幼虫の食草であり、このウスバシロチョウも毒を有する蝶です。
ミツバアケビ(アケビ科)
4月 場所:森の入口と森の里広場の間
つる性の落葉低木です。その名の通り小葉は3枚あります。葉の形は卵形です。先端の方に雄花、基部のほうに雌花がつきます。アケビの花より濃い暗紫色です実は秋に紫色から赤紫色に色づき、長楕円形で10㎝位の長さになります。果肉は白色で甘いです。
コブシ(モクレン科)
4月 場所:香りの森周辺
花はよい香りがします。コブシという名前は、実がでこぼこしてが握りこぶしのような形、ということからつきました。また、ハクモクレンとコブシは似ていますが、コブシは花びらが6枚で斜め上や横向きに咲くのに対し、ハクモクレンは花びらが9枚で上向きに咲きます。
イカリソウ(メギ科)
4月 場所:森の入口と森の里広場の間
木陰で赤紫色の花を下向きに咲かせます。この写真では分かりにくいですが、4枚の花弁と中央の突き出た部分との形が錨(いかり)に似ていることから、この名がつきました。生薬としても使われています。
カタクリ(ユリ科)
4月 場所:薬草園など
早春に薄紫色の花を咲かせます。群落になっていますが、開花期間は2週間程度と短いです。茎や葉を含めて、地上に出ている期間は4~5週間と短く、その後9月末頃までは地下で休眠しています。また、以前はこの鱗茎から抽出したデンプンを片栗粉として料理に用いましたが、近年、片栗粉はジャガイモやサツマイモから抽出したデンプンが用いられています。