上條館長の山城案内 水番城
水番城 すいばんじょう(松本市入山辺南方)
今日は水番城です。
名前の通り、林大城の水源を守るために築かれたとされています。今はその痕跡はわからないようですが、水の管理、周りの城との連携等重要なお城であったと考えられます。
大手筋は橋倉地区から登るようですが、今回は南方諏訪神社(みなみかたすわじんじゃ)方面から登ります。
薄川南側の道路を林城から東に走り、御嶽(おんたけ)橋を右に曲がると南方(みなみかた)地区です。
ここをまっすぐ行くと三差路に案内看板があります。ここを左に。次の三差路も左に行くと南方諏訪神社になります。
車は神社の隅に止めさせていただきます。
登り口はちょっと戻った三差路です。ここを山に向かって登っていきます。
鳥獣よけフェンスと入り口があります。ここから入ります。
ここからつづら折れの山道をのぼります。枯れ葉がたまっていて歩きづらいので横を登っていくほうがよさそうです。
5分ほど登ると小さな鳥居が、そして、もう5分ほど登ると南方秋葉神社(みなみかたあきばじんじゃ)があります。ここまで少しきつい勾配が続きます。
途中、川向うには桐原城(きりはらじょう)が見えます。
ここからはゆるやかな尾根筋になります。
少し行くと左右に堀切(ほりきり)が見えます。
そして、すぐにL字の尾根があります。右手が大手筋(おおてすじ)と標柱がたっています。ここからが城域だと考えられます。
堀切を越えると主郭(しゅかく)部分になります。土塁(どるい)が築いてあります。
主郭は30m×15mぐらいの広さです。
南側を見ると石垣が残っています。この山辺地区の城にみられる特徴の一つです。
この城の大きな特徴は搦手(からめて)の連続竪堀(たてぼり)です。東隣の宮原城にもあります。南からの攻撃に備えたものと考えられます。
帰りは大手筋から下っていきます。尾根伝いに下りたのですが、道がはっきりしません。左の沢に向かい、ジグザグに下りてきました。次回ははっきりさせたいと思いますが、下りていくと林道の終点らしきものがありました。ここから堀切沿いを登るか、大手筋にめがけてつづら折れで登るかだと思われます。
この林道への入り口は橋倉地区の最上部となります。
その後、橋倉の案内図を見ると水番城へとあるので、いってみましが、この入り口から登ると搦手筋に行きつくようにも思われます。
南方からの往復だとあまりきつくないので、おすすめです。