★時計博物館開館20周年記念展の開催のご案内★

「新・世界の古時計展~時計蒐集家本田親蔵に思いを馳せて~」

こんにちは!時計博物館の小林です。松本市時計博物館は、今年の9月1日で開館20周年を迎えます。いつも当館の活動にご協力賜りありがとうございます。今回は開館20周年を記念して、当館収蔵資料の中核をなす時計蒐集家本田親蔵氏の古時計コレクションを中心に、さまざまなテーマで展示します。故・本田親蔵氏は技師としてニクロム線や電球を作る傍ら、時計の精密さや奥深さに魅了され、世界各国の時計を蒐集しました。さらに、「時計は動いてこそ価値がある」という精神で、自ら修理し、ほとんどの時計が稼働状態にされていました。昭和49年、半生をかけて蒐集した時計及び関連資料243点が松本市に寄贈されました。やがて、平成14年9月1日に松本市時計博物館が開館し、多くの古時計が今なお時を刻み続けています。本田親蔵氏が愛情を注ぎ続けた古時計に思いを馳せてみてください。

先着200名限定!開館20周年記念缶バッジプレゼント!

開館20周年に合わせて、先着200名のお客様に記念缶バッジをプレゼントします。時計博物館らしい4種の缶バッジをご用意しています。デザインはもらってからのお楽しみ!なお、なくなり次第配布終了となりますので、予めご了承ください。

学芸員によるギャラリートークの開催

学芸員が展示資料の解説を中心に、古時計の魅力や機械式時計の仕組み、時計の歴史など、あらゆる側面からお話をします。奮ってご参加ください。事前申し込みなどは不要です。
日時:8月6日(土) 8月7日(日) 午前10時~午前10時45分(2回とも同内容)
対象:一般受講料:通常観覧料(大人310円 小人150円)

開催概要

1 開催名

時計博物館開館20周年記念展「新・世界の古時計展~時計蒐集家本田親蔵に思いを馳せて~」

2 会場

松本市時計博物館 3階企画展示室

3 会期

令和4年7月30日(土)~9月11日(日)午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※毎週月曜日休館

※8月15日(月)は臨時開館
※9月1日(木)は開館記念日のため無料開館

4 観覧料

通常観覧料(大人310円 小中学生150円)

5 見どころ

⑴「本田親蔵が蒐集した珠玉の古時計」

本展のメインコーナーです。装飾が美しく、王侯貴族の間で使われていた装飾時計から、日本の江戸時代に独自で製作された和時計まで、本田氏が半生を掛けて蒐集した時計を展示しています。振り子や文字盤、針、ケースなどのデザインを細部まで鑑賞し、時報の音に耳を傾け、時計が刻む時間に溶け込んでみてはいかがでしょうか。
目玉の展示資料:宝石取巻大理石置時計、おかご時計(諏訪市博物館所蔵、当館では初公開)

ルイ16世風置時計

※展示資料から1点ご紹介!
ルイ16世風置時計(本田コレクション)…18世紀に王侯貴族の間で流行したルイ16世風の置時計。フランス製。フランスで作られた時計は装飾性が強いものが多い。1対の燭台が付属し、こういった時計は西洋建築の暖炉の上に置かれていたと考えられる。

⑵「本田親蔵が蒐集した時計以外の品々」

本田親蔵氏は時計に限らず、生涯に渡って様々な品物を蒐集しました。機械式時計と仕組みが同じ蓄音機、初期のラジオをはじめ、天体望遠鏡、医療機器、ひいては化石まであります。たくさんのモノに好奇心を持ち、一点一点大切にしていた本田氏の姿が思い浮かびます。目玉の展示資料:蝋管式エジソン蓄音機(諏訪市博物館所蔵)、天体望遠鏡、アンモナイトの化石

⑶「時計博物館20年の歩み」

開館20年の歩みを、過去の展覧会で公開された時計やポスターを展示しながら振り返ります。時計博物館が刻んできた時間と歴史に注目してご覧ください。
目玉の展示資料:おかご時計、バロック糸吊り振り子時計

⑷「日本時計産業の発展」

明治初期の改暦以降、日本各地で時計メーカーが創業し、工場での大量生産が行われました。それに伴い、時計の価格も抑えられ、次第に国民にも浸透するようになりました。明治時代以降の時計製造の歴史を知ることで、日本の産業、モノづくりの発展を俯瞰することができます。他の博物館でほとんど触れられていない時計産業の発展史を、大型年表をとおして追っていきます。
目玉の展示資料:大型年表(デコデザイン・岡谷哲男氏作)、精工舎製掛け時計

⑸「信州の時計メーカー:龍水社の時計」

長野県を起源とする時計メーカー2社の内、現在の箕輪町で創業した龍水社の時計を展示します。このコーナーで展示するすべての時計は、当館開館以来初公開です。ぜひご覧ください。
目玉の展示資料:テンプ式置時計、目覚まし時計

※展示資料から1点紹介!
長箱形掛け時計(野澤浩正氏所蔵)…文字盤に龍水社のトレードマークである南アルプスをイメージした三峰にRのマークが描かれている。龍水社は戦後に創業し、リズム時計工業に吸収合併された後、時計の生産を終了。

⑹「機械式時計のムーブメント(構造)」

機械式時計を構成している各部品を紹介します。普段では絶対に見られない機械式時計の細部の世界へとご案内します。
目玉の展示資料:アンソニア機械、歯車、ぜんまい、振り子、時針、分針

⑺「時計博物館オリジナルぬりえコーナー」

お子さんの夏休みに合わせ、今回は5種類の絵柄を楽しむことができるぬりえコーナーを準備しました。たくさんの時計に囲まれながら、優雅なぬりえタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。