☆化石新聞第15刊~生痕化石について~☆

生痕化石とは

こんにちは!化石館学芸員の小林です!今回の化石新聞は生痕化石についてです。久しぶりの化石新聞の投稿になってしまい恐縮です。皆さんは生痕化石をご存じでしょうか。知っている方は素晴らしい知識量です。生痕化石とはズバリ!生物が生きた痕跡を示すもの(動物が排泄したフンや足跡、虫が歩いた跡など)が、長い年月を経て、地層の中から見つかった化石です。これに対して、生物そのものが長い年月を経て、地層中から見つかったものを体化石と言います。例えば、貝や恐竜の骨の化石などです。

生痕化石(動物のフン)

生痕化石(動物のフン)

生痕化石から分かること

化石は、生物が生息していたその場所で化石になることもありますが、多くがその場所から運搬されて別の場所で保存されます。つまり、四賀から見つかった化石でも、必ず四賀で生息していたとは断定できないということです。しかし、生痕化石は、地層が堆積したその場所で保存されるため、生物がおよそその場所で生息していたと考えることができます。また、フンの化石の中に含まれるものを鑑定することで、当時どのような生き物が生息し、どのようなものを食べて生活していたのか等、色々なことを推測する手掛かりとなります。例えば、動物のフンの化石が見つかった時、中にニシンのウロコの化石が入っていたとします。フンにニシンのウロコが含まれているということは、ある動物がニシンを食べていたと考えられます。さらに、現在のトドやアシカはニシンなどの魚を食べますが、そのトドやアシカの仲間のアロデスムスの化石が四賀地区で発掘されています。このことから、ある動物=アロデスムスではないか?と推測することができます。たった1個の化石から、これだけの論理を展開できるところが化石の面白さのひとつです。皆さんも化石館にご来館いただき、自分なりの考えを巡らせながら化石の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

アロデスムス復元図

アロデスムス復元図

 

☆第3回コーナー展示~生痕化石・植物化石編~のご案内☆

生痕化石の展示

こんにちは!化石館学芸員の小林です!久しぶりの投稿になってしまいました。今回は第3回コーナー展示~生痕化石・植物化石編~のご案内です。4~6月のクジラ編、7月~9月のアロデスムス編に続いて3回目のテーマ展示になりました。第1回、第2回がW主演だとしたら、今回の生痕化石と植物化石は名わき役と言ったところでしょうか(笑)目立たなくとも、なくてはならない存在です。特に生痕化石は、古生物学ではとても大切です。
さて、化石には2種類の意味があるのはご存じでしょうか。答えは、、、
⑴体化石(たいかせき)…動物の死骸や植物そのものが保存され、長い年月を経て地層中から見つかった化石
⑵生痕化石(せいこんかせき)…生物が生きた痕跡を示すもの(動物が排泄したフンや足跡、虫が歩いた跡など)が長い年月を経て地層中から見つかった化石    
皆さんお馴染みの恐竜の骨化石やアンモナイト化石は体化石です。体化石は生物の進化を解明したり、生物が生きた年代を特定したり、当時の環境などを知る手掛かりとして研究に使われています。一方で、生痕化石に関しても、例えば、フンの化石に含まれるものを鑑定することで、当時の動物が何を食べていたのか等を知る手掛かりとなります。また、化石の多くは、生息していた場所から運搬されて別の場所で化石として保存されるのに対し、生痕化石は地層が堆積したその場所で形成されるため、生物がおよそその場所で生息していたと考えることができます。あまり馴染みのない生痕化石ですが、とても貴重な化石だと言うことがお分かりいただけたと思います。生痕化石をゆっくりとご覧いただき、当時の生き物たちの生活を想像してみてはいかがでしょうか。

生痕化石(動物が海岸を歩いた跡)

生痕化石(動物が海岸を歩いた跡)

 

植物化石の展示

今回は植物化石の展示もしています。今回公開している植物化石は、多くが平成元年の化石館開館当時にご寄贈いただいたもので、今までほとんど展示したことがない化石です。10月~1月の4か月間だけ限定公開しますので、この機会をお見逃しなく。皆様のご来館をお待ちしております。

色々な葉っぱの化石

色々な葉っぱの化石

☆化石教室「レプリカ作りコース」開催のご案内☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です!最近は、連日のように松本市や塩尻市、安曇野市の小学6年生の児童が地層見学に来て下さり、とても楽しい毎日を送っています。コロナ禍のため、校外学習の機会が減っている中、皆さんに楽しんでご見学いただいて、職員一同嬉しい限りです。見学を通して、勉強すること、学ぶことの楽しさを実感いただき、好きなことや楽しいことに出会ってもらえるきっかけになればと願っています。

学芸員の解説の様子

展示解説を真剣に聞く小学生の様子

 

講座詳細

今回は化石教室「レプリカ作りコース」のご案内です。「化石採集コース」は化石を発見する喜びを味わい、学ぶことの楽しさを実感していただく講座であるのに対し、「レプリカ作りコース」は化石のレプリカを作ることを通して、化石に関して少しでも知っていただく講座です。堅苦しい勉強ではなく、親子で楽しめる講座となっております。皆様の参加をお待ちしております。

日時:11月27日(土)午前9時半~午前11時半 午後1時半~午後3時半
   12月18日(土)午前9時半~午前11時半 午後1時半~午後3時半
   ※全4回。午前と午後は同内容です。
申込:11月9日(火)午前9時~電話にて予約(TEL:0263-64-3900)※満員になり次第、受付終了
会場:四賀化石館 2階学習室など
定員:各回20名
受講料:1名500円(観覧料・材料費込)
内容:⑴石こうを使って化石のレプリカを作る ⑵レプリカに好きなように色を塗る ⑶シガマッコウクジラ解説 ⑷品評会
講師:まつした さゆり先生(松本市在住のイラストレーター)
その他:ご不明点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。(TEL:0263-64-3900)

作品完成後の品評会の様子

作品完成後の品評会の様子

☆ぬりえ夏の傑作選☆

最初に

こんにちは!化石館学芸員の小林です。最近四賀では、パラリンピック競輪のフランス代表チームの皆さんが事前練習をされています。テレビでしか競輪を見たことがなかったので、間近に走る競輪選手の方々のスピードと迫力に圧倒されました。これが本番になるともっと加速するんだと考えると想像がつきません。コロナ禍でなければ握手や写真撮影ができたのに…残念です。日本選手団はもちろんのこと、フランスの選手団のこともテレビの前で応援したいと思います。

学芸員が選ぶ!夏の傑作選の発表

今回は、この夏にご提出いただいたぬりえの中から、学芸員が選ぶ傑作選をご紹介致します。日頃化石館にご来館いただき、たくさんの素敵なぬりえをご提出いただき誠にありがとうございます。コロナ禍で、もどかしく暗い雰囲気の世の中ですが、見ているだけで元気や活力が貰え、前を向けるような作品ばかりです。老若男女問わず、素敵な作品を掲載致しますので、ぜひご鑑賞下さい。なお、個人情報保護の観点から、年齢と性別のみ記載いたします。クリックしますと拡大してご覧いただけます。

21才(女性)の作品

21才(女性)の作品

25才(男性)の作品

25才(男性)の作品

21才(女性)の作品

21才(女性)の作品

9才(男の子)の作品

9才(男の子)の作品

40歳(女性)の作品

40歳(女性)の作品

40才(女性)の作品

40才(女性)の作品

12才(女の子)の作品

12才(女の子)の作品

8才(男の子)の作品

8才(男の子)の作品

11才(男の子)の作品

11才(男の子)の作品

37才(男性)の作品

37才(男性)の作品

11才(子供)の作品

11才(子供)の作品

17才(女性)の作品

17才(女性)の作品

43才(男性)の作品

43才(男性)の作品

ご家族の作品

ご家族の作品

5才(女の子)の作品

5才(女の子)の作品

7才(男の子)の作品

7才(男の子)の作品

5才(男の子)の作品

5才(男の子)の作品

50才(男性)の作品

50才(男性)の作品

38才(男性)の作品

38才(男性)の作品

43才(男性)の作品

43才(男性)の作品

4才(男の子)の作品

4才(男の子)の作品

32歳(大人)の作品

32歳(大人)の作品

 

      

 

 
  

 

☆特別寄稿(お客様より)☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。毎日テレビの前に張り付いて観戦していた東京オリンピックも、あっという間に終わってしまいました。コロナ禍の中、世界のアスリート達の姿に感動をもらい、勇気づけられた方も多いことと思います。個人的には、水泳をかじっていましたので、大橋選手の2冠達成、池江選手の素晴らしい泳ぎに感動をもらいました。コロナが全国的に再拡大していますが、前を向いて明るく過ごしたいと思います。皆様におかれましても、コロナ禍の中、多くの方々にご来館いただき誠にありがとうございます。

特別寄稿(お客様より)

今回はお客様より寄稿いただきました貴重なご意見をご紹介させていただきます。なお、紹介に際して、お客様より投稿のお許しをいただきましたので、職員一同深く感謝申し上げます。ありがとうございました。原稿を読ませていただき、感動し目頭が熱くなりました。また、職員や化石館に愛着を持って文章を書いてくださり、大変喜ばしい限りです。今後も、お客様の貴重なご意見をもとに、一層皆様に快適にご利用いただける博物館運営を努めて参ります。今回ご紹介したご意見の他にも、たくさんの貴重な、そして、温かいご意見をいただいております。改めて職員一同御礼申し上げます。引き続き四賀化石館をご愛顧いただけますようよろしくお願い致します。

下記をクリックしてお読み下さい。

特別寄稿「化石のロマン」

特別寄稿「化石のロマン2」

 

 

 

☆夏休み3講座のご案内☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。毎日天気がどんより、梅雨の季節がやってきてしまいましたね。天然パーマの小林は、一年間で最もわずらわしい時期です(笑)とはいえ、農作物にとっては恵みの雨ですね。私もお寺巡りが好きなので、雨とともに咲き誇るアジサイを見るのが今から楽しみです。おすすめのアジサイスポットがあったらお気軽にお声掛け下さい。

大人気!夏休み講座のご案内

さて、今回は夏休み3講座のご案内です。お待たせして申し訳ありません。なお、コロナウイルス感染対策を徹底して開催いたしますが、感染の状況によっては中止とさせていただく場合もございますので、あらかじめご理解ご協力いただければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。
今回も例年同様、電話のみでのご予約です。また、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます。

3講座ともに7月6日(火)午前9時から電話予約(0263-64-3900)開始です。

〇古生物の部屋づくり
 日時:7月25日(日)午前10時~11時30分、午後1時30分~3時(午前、午後同じ内容です。)
 対象:5歳以上(小学生以下は保護者同伴)
 定員:各回20名(先着順)
 受講料:1人500円(観覧料・材料費込み)
 内容:レプリカのアンモナイトと三葉虫に色をぬり、砂や木を使って、古生物が住む部屋を作ります。
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〇微化石モンスターを探せ
 日時:8月1日(日)午前10時~11時30分、午後1時30分~3時(午前、午後同じ内容です。)
 対象:5歳以上(小学生以下は保護者同伴)
 定員:各回20名(先着順)
 受講料:無料(通常の観覧料大人310円、小人150円)
 内容:300万年前の砂の中から小さな化石を探します。
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〇化石クリーニング体験
 日時:8月5日(木)午前10時~11時30分、午後1時30分~3時
 対象:小学3年生以上
 定員:各回20名(先着順)
 受講料:1人500円(材料費込み)
 内容:たがねとハンマーで石の中に隠れている化石を少しずつ掘り出します。
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最後に

以上、夏休み3講座のご案内でした。お子様だけでなく、保護者様も一緒になって楽しんでいただける内容となっております。また、楽しみながら化石の勉強ができるだけでなく、夏休みの自由研究のヒント探しにもなると思います。奮ってご参加下さい。皆様のご来館をお待ちしております。

 

 

☆化石新聞第14刊~タコブネとカイダコについて~☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。YouTubeで赤ちゃんの癒し系動画を観るのがマイブームです。最近は小動物系にも手を出そうかなと思っています。コロナでおうち時間が増えたので、完全にインドア派になってしまいました。余談はさておき、今回は化石新聞第14刊~タコブネについて~のご紹介です。昨年の6月から始めた化石新聞も、早くも14刊目となりました。ここまで刊行できたのも、多くの皆様に読んでいただいておりますおかげです。いつも本当にありがとうございます。

タコブネって?

皆さんはタコブネをご存じでしょうか?タコブネは今なお絶滅せず、現在も生きている生き物です。タコブネとはずばり!「殻を作るタコであるカイダコやフネダコが作った殻の名称」です。これを聞いてもよーく分からないですよね。実は、、、ここで出てきたカイダコやフネダコは、皆さんおなじみのタコの仲間なのです。ですから、名前にタコという言葉が入っています。

常設展示中のタコブネ化石

常設展示中のタコブネ化石

 

カイダコの特徴

皆さんがイメージするタコは、殻がなく、海底を動き回る赤い体をした生き物だと思います。ですが、タコの仲間には殻を持っていて、一生を海中で浮遊したり遊泳したりしながら生活する種類もいます。殻を持っているので体の色も白っぽいです。実は、後者のような殻を持ったタコの種類の方が皆さんがイメージするタコより多いと言われています。
そんな殻を持つタコの中でも、カイダコは身体の外側に殻を持つ珍しい種類で、とても薄い殻を持つことからペーパーノーチラスとも言います。(紙のように薄い殻を持ち、オウムガイの親戚筋に当たることから、オウムガイの学名「ノーチラス」が付けられたと考えられます。)主に温暖な海に生息し、冬になると暖流に乗って日本周辺に運ばれ、殻が打ち上げられている様子が見られます。
カイダコの殻は、アンモナイトのように殻の内部に仕切りがありません。また、殻は雌しか作りません。なぜなら、浮き沈みの調整だけでなく、大切な卵を守るためだと考えられます。

常設展示中のタコブネ現生標本

常設展示中のタコブネ現生標本

 

おわりに

以上、タコブネとカイダコについてのご紹介でした。化石館では化石だけでなく、現在生きている種類と比べて鑑賞できるように、現生種の標本も多数展示しております。タコブネの化石や現生標本も見ることができますので、ぜひゆっくりご鑑賞下さい。皆様のご来館をお待ちしております。

 

 

☆令和2年度年間ぬりえ大賞の発表☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。先日四賀小学校5、6年生の皆さんの虚空蔵山登山の遠足にお邪魔させていただきました。当日は雲一つないような快晴で、頂上からの眺めは格別でした。私は超がつくほどの雨男なので、お子さん達の行いが相当良かったのだと思います。虚空蔵山は自然がとても豊かですし、いたるところに戦国時代の山城跡を見ることができます。歴史好き、山城好きの僕にはたまらない山でした。とりわけ化石が有名な四賀地区ですが、歴史の趣も感じられる地域ですので、里山登山ブームの波に乗って、虚空蔵山を散策してみてはいかがでしょうか。

年間ぬりえ大賞の発表!

前置きが長くなってしまいましたが、今回は昨年度の年間ぬりえ大賞の発表をさせていただきます。昨年度はコロナウイルス感染拡大によって、臨時休館した期間がありましたが、500枚を超えるぬりえのご提出がありました。中には、ひとりで5枚以上描いてくれるお子様や、1枚に2時間以上かけて真剣に描いてくださるお客様もおりました。たくさんのご提出誠にありがとうございました。たくさんの色を塗り重ねて芸術的に仕上げる方、草間彌生風に塗る方、大人には思いつかないような発想で色を塗るお子さんなど、それぞれの個性を生かした作品に感動致しました。それでは、数多くの作品の中から年間の大賞に選ばれた作品と入選した作品を発表します!!!

年間館長賞

〇館長賞大賞
R2館長賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開いた口がふさがらないです。描いて下さった方に「プロですか?」と聞きたいような圧巻の作品ですね!受賞者の方は、1時間以上かけて何色もの色を塗り重ねて作品を仕上げてらっしゃいました。作品の迫力、これを仕上げる集中力、何をとっても神作品です!!!

〇館長賞入選
R2館長賞入選

惜しくも大賞受賞となりませんでしたが、入選した作品です。化石からは色は分かりませんが、太古に生きたアンモナイトがこのような鮮やかな色をしていたかもしれませんね。色のグラデーションや濃淡のコントラストが美しい!!!

年間学芸員賞

〇学芸員賞大賞
R2学芸員賞

なんという発想力!大人にはこんな発想はできません。生活感が伝わってくるのも素敵です。発想が素晴らしくインパクトがあり過ぎて、夢に出てきました。学芸員はアイデア力やデザイン力が必要なので、描いてくれたお子さんをぜひ化石館に採用したいです(笑)
〇学芸員賞入選
R2学芸員賞入選

惜しくも大賞受賞となりませんでしたが、入選した作品です。戦隊ものやヒーローものアニメ世代で育ったので一目で良いと思いました。アベンジャーズの新メンバー間違いなしですね(笑)

年間大人のぬりえ賞

〇大人のぬりえ賞大賞
R2大人のぬりえ賞

美味しそうな作品ですね。地面の影も素晴らしいです。作品の名前にも注目して見て下さい。トリケラトプスイカ!名前にも遊び心があってワクワクするような作品です。こんなユニークな柄の動物が生きていたら毎日楽しそうですね。

〇大人のぬりえ賞入選
R2大人のぬりえ賞入選

惜しくも大賞受賞となりませんでしたが、入選した作品です。まさにビューティフルな作品ですね。1色1色塗り替えていくため、これを仕上げるのには相当時間がかかったと思います。私が今まで見た虹の中で一番綺麗かもしれません。

年間スズキサトル賞

〇スズキサトル賞大賞
R2スズキサトル賞

見ているだけで幸せで元気が出る作品ですね。7歳のお子さんの作品とは思えません。王冠をつけているところを見ると、当時のティラノサウルス界の王様かもしれませんね。プテラノドンやステゴサウルスなど、ほかの種類の恐竜も一緒に描いて下さっているところも素敵です。

〇スズキサトル賞入選
R2スズキサトル賞入選

惜しくも大賞受賞となりませんでしたが、入選した作品です。まるで松本の海にタイムスリップしたかのような作品です。漫画のように吹き出しとセリフが描いてあるのも可愛らしいです。シナノトドが頭に噛みつきそうですが、ストーリー性もあってとても面白い作品ですね。

おわりに

大賞を受賞された方、入選された方、おめでとうございました!年間の大賞ですから、絵心のない私からすると脱帽するような作品ばかりです。今年もたくさんの方々にご来館いただき、素敵な作品を提出していただいております。大賞を目指して、ぜひ親子でぬりえを楽しんではいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

☆化石新聞第13刊~四賀キャニオンについて~☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。先日はじめたオンライン解説ですがたくさんの方々にご覧いただいているようで、学芸員冥利に尽きます。最近は化石採集地や虚空蔵山の整備など、外での作業が多く3キロ痩せました(笑)四賀地区北部の虚空蔵山は、遊歩道が整備されており、初心者の方でも登ることができる里山なのでおすすめです。先日私も登ってきましたが、幸い天気も良く、頂上からの眺望は最高でした。頂上から戸隠まで眺めることができたのは驚きでした。
余談が長くなってしまい恐縮ですが、今回は四賀キャニオンについてのご紹介です。

虚空蔵山頂上からの眺め(安曇野方面)

虚空蔵山頂上からの眺め(安曇野方面)

四賀キャニオンとは?

皆さんは四賀キャニオンをご存じでしょうか?「ゴールデンキャッスルのこと?」「何かの化石の別名?」などと考えてしまいますが、その正体は…岩井堂の砂岩層と言う地層です。砂岩層がなぜ四賀キャニオンと呼ばれているのかと言いますと、砂岩層がとても大きく迫力があり、まさしくアメリカにあるグランドキャニオンのようであるからです。そのため、地元では四賀のグランドキャニオンだとか、四賀キャニオンという呼び名で親しまれています。「四賀のグランドキャニオンとは、ちょっと大げさすぎやしないか?」と私も思っていましたが、初めて訪れた時びっくり仰天!本家のグランドキャニオンに行ったことはありませんが、「これは…まさにグランドキャニオンだ。」と感じました。厚みのある地層に、美しい砂色、背景に映える青空。自然のすごさと太古の歴史を肌で感じ、力がみなぎってきました。theパワースポットという感じですので、コロナ禍での不安や悩みをすっきりさせるために、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?ただし、断崖絶壁で危険な箇所もありますので、小さいお子さんや高所恐怖症の方は十分にお気をつけ下さい。

岩井堂の砂岩層 会田地区

晴れた日の様子

四賀キャニオンの歴史

四賀キャニオン(以下、岩井堂の砂岩層)は、旧会田村字岩井堂観音山(現在の松本市会田)の山肌にある雄大な砂岩層です。地質年代はシガマッコウクジラやシガウスバハギが生きていた約1300万年前(別所層)より比較的新しい、700万年前頃(浅海性の小川層)のものだと考えられています。砂岩層という名前ですが、通称波の化石と呼ばれるリップルマークや虫の巣穴の跡のほか、石炭で形成された炭層も観察できる素晴らしい地層です。小学生や中学生のお子さんは、理科の勉強にもってこいの場所です。砂岩層がある岩井堂という地域は、「岩井堂炭鉱」として栄えていたことでも有名です。明治12年(1879年)、紀州の金森信一郎一行が善光寺参りの帰り道に岩井堂観音山に露出する石炭層を発見しました。4年後の明治16年(1883年)、金森らは岩井堂で鉱区を設定し、炭鉱の鉱業権を獲得しました。金森は岩井堂炭鉱開鉱の先駆者となるとともに、その功績は近現代の諏訪・岡谷地域の養蚕業を支えた西条炭(現在の筑北村西条にかける一帯で産出した石炭)の発見に至るきっかけともなりました。岩井堂炭鉱での石炭の出荷が軌道に乗ると、明治26年(1893年)には、規模にして採炭量200トン以上を誇ったとされています。明治30年代に西条炭が開発されると、明治後期から大正時代にかけて黎明期を迎えました。

四賀に分布する4つの地

四賀に分布する4つの地

おわりに

今回は四賀キャニオンこと岩井堂の砂岩層のご紹介でした。以上見てきたように、岩井堂の砂岩層は人類が誕生する前の太古を感じられるだけでなく、人類誕生後の文明が大きく花開いた時代の歴史の足跡を追うこともできます。歴史と自然を学ぶには一石二鳥のスポットですので、天気のよい日にお出かけしてみてはいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

大人気の恐竜缶バッジ多数入荷しました。ぜひお求め下さい。

大人気の恐竜缶バッジ多数入荷しました。ぜひお求め下さい。

 

☆第1回コーナー展示~クジラ編のご案内~☆

はじめに

こんにちは!化石館学芸員の小林です。最近コロナで家にいることが多く、好きな運動をさぼりがちになっています。昨日久しぶりに筋トレをしたら、全身が筋肉痛です。やはり適度な運動は大切ですね。最近では栄養学にハマっているので、おすすめの栄養素や食材があったらお声掛け下さい。
余談はさておき、タイトルの通り令和3年度から売店横の一角でコーナー展示を開催しています。今までは外国産の魚の化石を展示していましたが、今回から松本市四賀周辺で発掘された化石を展示することとなりました。各テーマ3~4か月の展示期間とし、年に4回違ったテーマで化石を展示しています。過去に展示されていた化石だけでなく、皆さんに一度もお披露目していない化石も数々公開する予定ですので、ぜひ化石館にお越しいただき貴重な化石をゆっくりご覧下さい。

化石館からアルプスの眺望 錦部地区

最近は北アルプスの残雪がとても綺麗です。

今回はクジラ編!

第1回のコーナー展示は、クジラ編です。化石館と言えばシガマッコウクジラが有名ですが、、、実はこれだけではなくシガアカボウクジラやナガスクジラなどたくさんのクジラ化石が産出しています。そこで今回は、クジラにスポットを当て、肋骨や背骨など、様々な部位の化石を並べました。一番の見どころは、シナノイルカの頭骨の化石です。シナノイルカの頭骨と言えば、化石館の1階展示室に常設していますが、今回展示しているものは二点産出した内のもう一点です。化石館での展示では初お披露目です。常設のシナノイルカと見比べながら観察してみて下さい。「クジラ編なのになぜイルカ?」と疑問に思った方は化石館に答えがありますのでぜひご来館下さい。

コーナー展示~クジラ編~(入口入って正面)

コーナー展示~クジラ編~(入口入って正面)

楽しみ方

続いて今回のコーナー展示の楽しみ方をご紹介します。クジラは私たち人間と同じ哺乳類です。ですから、基本的には私たちと同じような身体の構造をしています。「このクジラの骨は自分で言えばどこの骨かな?」「この骨は人間と少し違った形をしているな~」など色々な疑問を浮かべながら展示をご覧いただくととても楽しいです。また、はるか昔に泳いだクジラの化石と今生きているクジラの骨を比較して展示している場所もありますので、違った特徴がないかよーく観察してみて下さい。入館してすぐ左手には、コーナー展示の一環として、「学芸員からの挑戦状」(クイズ形式)の展示を設けております。ヒントが化石館内の展示に隠れていますので、正解を導いて学芸員を打ち負かして下さい。

学芸員からの挑戦状

学芸員からの挑戦状

最後に

以上、コーナー展示~クジラ編~のご紹介でした。現在化石館では、毎年大人気の体験型講座「化石教室化石採集コース」の申し込みを受けつけております。申し込みは5月5日(水)17時までです。先着順ではございませんのでホームページからの申し込みをお勧めしています。この機会にたくさんの方々の参加をお待ちしております。

化石教室化石採集コースのご案内

化石教室化石採集コースの様子