☆令和4年度四賀化石館 11月・12月開催のイベントご案内☆
はじめに
こんにちは!四賀化石館の藤原です。ご案内が遅れてしまい、申し訳ございません。
9月の下旬から一気に寒くなり、お鍋などのあたたかい食べ物が恋しい季節になってきましたね。特に秋にはおいしい食べ物がたくさんあるので、たくさん食べて寒さに負けず頑張りたいと思います。
さて、今回は11月、12月に開催予定の化石教室「レプリカ作りコース」と、「大人の化石教室」連続講座のご案内をしたいと思います!
化石教室「レプリカ作りコース」
まずは化石教室「レプリカ作りコース」についてご案内いたします。
- 開催日時:令和4年 11月26日(土)、12月25日(日)
※各回共通 午前の部 午前9時00分~午前11時30分
午後の部 午後1時00分~午後3時30分 - 内容:アンモナイト化石のレプリカ作り体験、化石館見学(講師による解説)
- 開催場所:松本市四賀化石館
- 定員:午前の部、午後の部 各回20名・5歳以上の方(小学生以下は保護者同伴)
- 参加費:1名500円
- 持ち物:汚れても良い服(絵具を使うため)
- 募集方法:10月12日(水)午前9時より電話(64-3900)にて受付開始(先着順のため、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます)
「大人の化石教室」連続講座
続いて、「大人の化石教室」連続講座についてご案内いたします。こちらの講座は原則として3回の講座を連続受講していただくことをお願いしております。
- 開催日時・内容:第1回 「化石採集体験と現地保存のクジラ化石見学」
令和4年 11月12日(土)午前9時~正午
第2回 「松本平の化石についての講義と化石館収蔵庫見学」
令和4年 12月17日(土) 午前9時~正午
第3回 「化石クリーニング体験」
令和4年 12月24日(土) 午前9時~正午 - 開催場所:松本市四賀化石館
- 定員:各回20名 高校生以上
- 参加費:各回500円
- 持ち物:筆記用具
- 募集方法:10月12日(水)午前9時より電話(64-3900)にて受付開始(先着順のため、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます)
おわりに
以上、11月、12月に開催するイベントのご案内でした。レプリカ作りコースも大人の化石教室も、申し込みが10月12日(水)の午前9時から先着順となっておりますので、申し込みをされる方はお間違いのないようご注意ください。
皆様のご来館をお待ちしております。
☆四賀化石館令和4年度年間行事予定のご案内☆
はじめに
こんにちは!四賀化石館の藤原です。6月に入って暑くなってきたな…と思っていたら突然寒くなったり、かと思えば暑くなったりで、気温の変化に体が追いつかない毎日です。体調を崩しやすい季節なので、皆様もどうぞお体に気を付けてお過ごしください。
さて、今回は化石館の令和4年度の年間行事予定をご案内いたします。非常にお待たせしてしまい、申し訳ございません。化石採集コースなどすでに始まってしまったイベントもありますが、毎年開催している人気の講座を今年度も企画しておりますので、参加を希望される方は下記詳細を事前にご確認ください。また、コロナウイルスの感染状況によっては講座の中止や延期もございますので、あらかじめご了承ください。
年間行事詳細
☆化石教室「化石採集コース」(今年度は募集終了いたしました)
内容:①化石館の見学 ②化石採集体験(野外は松本市のバスで移動します。)
日時:5月28日(土) 6月11日(土) 6月25日(土) 7月2日(土) 7月23日(土) 8月27日(土) 9月24日(土) 10月29日(土)
午前9時~12時
定員:各回25名 小学生以上(小学生は保護者同伴)
参加費:1名500円
募集期間:4月19日(火)午前9時~4月26日(火)午後5時
募集方法:電話、fax、ホームページの応募フォーム
注意事項:先着順ではありません。定員より申し込み多数の回は抽選によって決めさせていただきます。抽選後、予約確定の日時と参加要項をお届けします。悪天候で化石採集が中止の時でも、屋内で楽しい化石教室を行います。
☆夏休み3講座(今年度は募集終了いたしました)
内容:①古生物の部屋づくり レプリカのアンモナイトと三葉虫に色をぬり、砂や木を使って、古生物が住む部屋を作ります。
②微化石モンスターを探せ! 300万年前の砂の中から小さな化石を探し出します。
③化石クリーニング体験 たがねとハンマーで石の中に隠れている化石を少しずつ掘り出します。
日時:①7月24日(日) ②7月31日(日) ③8月7日(日)
それぞれ午前10時~11時30分、午後1時30分~3時 ※午前、午後同内容です。
定員:①②各回20名 5歳以上(小学生以下は保護者同伴) ③各回20名 小学3年生以上(小学生は保護者同伴)
参加費:1人500円(観覧料込み)
募集期間:3講座とも7月6日(水)午前9時~
募集方法:電話予約のみ(先着順のため、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます)

古生物の部屋づくり 作品
☆化石教室「レプリカ作りコース」
内容:①化石館の見学 ②レプリカ作り
日時:11月26日(土) 12月25日(日)
午前9時~午前11時30分、午後1時~午後3時30分 ※午前、午後同内容です。
定員:各回20名 5歳以上(小学生以下は保護者同伴)
参加費:1人500円(観覧料込み)
募集期間:現在のところ未定です。(HP、広報まつもと等で追って告知します)
募集方法:電話予約のみ(先着順のため、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます)

レプリカ作り(色塗り)の様子
☆化石教室「大人の化石教室連続講座」
内容:第1回「化石採集と化石館見学」第2回「化石についての講義と収蔵庫見学」第3回「化石クリーニング体験」
日時:第1回 11月12日(土)午前9時~正午
第2回 12月17日(土)午前9時~正午
第3回 12月24日(土)午前9時~正午
定員:各回20名 高校生以上
参加費:各回1人500円(観覧料込み)
募集期間:現在のところ未定です。(HP、広報まつもと等で追って告知します)
募集方法:電話予約のみ(先着順のため、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます。また、原則として連続受講でのご予約をお願いしているため、連続受講できる方を優先いたします。)

大人の化石教室 講座の様子
おわりに
以上、四賀化石館の令和4年度年間行事予定のご案内でした。コロナウイルスの感染状況等により上記の内容が変動する場合もございますので、HPや広報まつもとなどでまた改めて確認していただければと思います。化石館を訪れた皆様に楽しんでいただけるよう、今年度も引き続き元気に努めてまいりますので、たくさんの方々のご来館をお待ちしております。
☆令和4年度 夏休み3講座のご案内☆(申し込み終了)
はじめに
こんにちは!4月1日から新たに四賀化石館の学芸員になりました藤原です。ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ございません。
まだまだ未熟者ですが、皆さんに化石の魅力を伝えられるよう励んでまいりますので、これからよろしくお願いいたします!
夏休み3講座のご案内
さて、早速ですが今年の夏休み3講座についてご案内していきたいと思います。なお、新型コロナウイルスの感染対策をおこなったうえで開催いたしますが、感染の状況によっては中止とさせていただく場合もございますので、あらかじめご理解ご協力いただければ幸いです。また、夏の暑い時期での開催となりますので、水筒などのお飲み物をご持参ください。何卒よろしくお願いいたします。
★今年も例年と同様に、電話のみでのご予約となっております。先着順のため、満員になりましたらキャンセル待ちにて受付させていただきます。
★3講座とも7月6日(水)の午前9時より電話予約(0263-64-3900)開始です。
〇古生物の部屋づくり(定員に達したため、募集を終了いたしました)
日時:7月24日(日)午前10時~11時30分 午後1時30分~3時の2回(午前、午後と内容は同じです)
対象:5才以上(小学生以下は保護者同伴)
定員:各回20名
受講料:1人500円(観覧料込み)
内容:レプリカのアンモナイトと三葉虫に色をぬり、砂や木を使って、古生物が住む部屋を作ります。
※色を塗る際に衣服が汚れる可能性もありますので、必要な方は汚れてもよい服やエプロンなどをご用意ください。

古生物の部屋づくり 作品例
〇微化石モンスターを探せ!(定員に達したため、募集を終了いたしました)
日時:7月31日(日)午前10時~11時30分 午後1時30分~3時の2回(午前、午後と内容は同じです)
対象:5才以上(小学生以下は保護者同伴)
定員:各回20名
受講料:1人500円(観覧料込み)
内容:300万年前の砂の中から小さな化石を探し出します。

微化石モンスターを探せ! 講座の様子
〇化石クリーニング体験(定員に達したため、募集を終了いたしました)
日時:8月7日(日)午前10時~11時30分 午後1時30分~3時の2回(午前、午後と内容は同じです)
対象:小学3年生以上(小学生は保護者同伴)
定員:各回20名
受講料:1人500円(観覧料込み)
内容:たがねとハンマーで石の中に隠れている化石を少しずつ掘り出します。
※衣服が汚れる可能性もありますので、必要な方は汚れてもよい服やエプロンなどをご用意ください。

化石クリーニング体験 クリーニングの様子
最後に
以上、夏休み3講座のご案内でした。どの講座もお子様だけでなく、保護者様も楽しんでいただける内容となっているほか、夏休みの自由研究のヒント探しにもつながると思いますので、ぜひ奮ってご参加くださいませ。皆様のご来館をお待ちしております。
☆令和4年度化石教室「化石採集コース」のご案内☆【申し込み期間終了】
はじめに
こんにちは!化石館学芸員の小林です。暖かい季節になり、桜の開花が待ち遠しいですね。今年度も多くのお客様にご来館いただき、誠にありがとうございました。私事ですが、3月31日をもって異動することとなりました。4月1日から担当学芸員が藤原に代わりますが、今後とも化石館をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。さみしい思いはありますが、化石館で出会ったお客様との思い出を大切に、今後もより一層努めてまいります。またどこかでお会いできることを楽しみにしております。
化石採集コースの募集のお知らせ
長らくお待たせしましたが、令和4年度の化石教室「化石採集コース」のご案内です。申込期間は、4月19日(火)午前9時~4月26日(火)午後5時までです。下記申込フォームまたはお電話にてご予約下さい。
詳しい内容はコチラ、申込フォームはコチラからお願いいたします。
☆化石新聞第16刊~シガウスバハギについて~☆
四賀地区の長野県天然記念物(化石)
こんにちは!化石館学芸員の小林です。皆さんは四賀地区で発見された化石で、長野県天然記念物に指定されているものがいくつあるかご存じですか?答えは3つです。そのうちの二つは化石館に展示してあり、以前の化石新聞でご紹介しました「シガマッコウクジラ全身骨格化石」と「シナノアロデスムス頭蓋骨化石」です。残りの一つは四賀穴沢地区に現地保存されている「穴沢のクジラ化石」です。長野県天然記念物は、化石以外の自然資料を含めて長野県に約100点ありますが、四賀地区だけで3つもあるということはとてもすごいことです。今回の化石新聞は、長野県天然記念物には指定されていませんが、指定されてもおかしくない「シガウスバハギ化石」をご紹介します。

シガマッコウクジラ全身骨格化石
シガウスバハギの発掘
- 2012年9月9日、当時の京都大学4年生が研究のために四賀の保福寺川を調査していたところ発掘されました。
- シガマッコウクジラ発掘地のすぐそばで発見されたため、地層年代は同じく別所層(1300万年前~1500万年前)で、シガウスバハギも約1300万年前の松本の海を優雅に泳いでいたと考えられます。
- 2012年当時、カワハギ科の化石では世界で4例目、アジアで初の大発見でした。
※4例とは、北米産、イタリア産、ギリシャ産、四賀産 - 2014年6月15日、当館に寄贈されました。
シガウスバハギ化石
シガウスバハギとは
- 2014年4月10日、シガウスバハギはカワハギ科ウスバハギ属に属する新種として論文に掲載されました。
- 和名はシガウスバハギ、学名はAluterus shigensis
- 四賀で発見された個体は、頭が未発見ですが、全長約15センチ、全幅約7センチあります。
- 特徴である第一背びれ棘をはじめ、第二背びれ棘、臀びれ、尾びれが保存されているとても状態の良い化石です。
- 化石そのものだけでなく、カウンターパート(化石を割ったときの片割れ)も一緒に発見されています。
シガウスバハギ復元イラスト
シガウスバハギから分かること
シガウスバハギに極めて近いソウシハギが現在、熱帯の海に生息しているため、当時の松本の海は暖流が流れる温かい海だったと推測できます。一方で、寒い海に生息するニシンの鱗の化石も大量に見つかっているため、矛盾があり、今後の研究課題となっています。このように、化石から様々なことがわかりますので、皆さんも当時の松本の海を想像して、考えてみてはいかがでしょうか。間違っていても、「こういう海だったのかな?」「なんでこの化石が見つかるのかな?」などなど考えを巡らせてみると、化石の魅力を感じることができます。化石を鑑賞するだけでなく、ぜひ勉強に使っていただけたら嬉しいです。皆様のご来館をお待ちしております。
☆大人のための化石教室(第1回)の様子と次回のご案内【申込は終了】☆
はじめに
こんにちは!化石館学芸員の小林です。久しぶりの投稿となってしまい申し訳ありません。先日、池袋サンシャインシティで開催された東京ミネラルショーという化石・鉱物の展示会に行ってきました。世界各地の珍しい化石のみならず、ダイヤモンドなどの宝石類、様々な鉱物なども展示されており、心が躍りました。毎年開催されていますので、化石にご興味のある方はぜひ訪れてみて下さい。
さて、今回は先日開催された大人の化石教室「化石採集と地層見学」の様子と、次回「松本地方の化石の講義と収蔵庫見学」のご案内をお届けします。
第1回「化石採集と地層見学」
12月19日(日)に大人のための化石教室連続講座の1回目「化石採集と地層見学」を開催しました。前日の雪に加えて、氷点下4度と天候に恵まれない一日でしたが、ご参加いただき誠にありがとうございました。化石採集は、石が濡れていて化石を見つけにくい悪条件でしたが、魚の頭や骨、鱗などたくさんの化石が見つかって楽しい時間でした。寒い中でしたが、皆さん寒さを忘れるくらい集中されているご様子でした。採集や見学に加え、入門レベルの講義もありましたので、化石の価値や魅力、四賀のことについても一通りご理解いただける時間になったかと思います。次回のご参加も楽しみにお待ちしております。

化石採集の様子
第2回「松本平の化石についての講義と収蔵庫見学」のご案内※満員にて受付終了
すでに定員に達したため申込終了とさせていただきましたが、参加されるお客様は下記をご覧いただきますよう宜しくお願い致します。
日時:2022年1月22日(土)9時~12時
内容:松本地方の化石(海生哺乳類や魚など)の講義、シガマッコウクジラ整理事業の紹介、収蔵庫見学
講師:小池 伯一氏(日本古生物学会会員)
受講料:通常観覧料(310円)
持ち物:飲み物、筆記用具、防寒着(収蔵庫内が寒いため)
注意事項:キャンセルをさせる方は、可能な限り早めのご連絡をお願い致します。何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

以前の講座の様子
終わりに
先日の講座をもって、今年開催予定の講座はすべて終了しました。今年もコロナと向き合う一年間でしたが、多くのお客様にご来館いただきありがとうございました。寒い季節ではありますが、12月25日、26日まで開館しておりますので、ぜひご来館下さい。少々早いですが、来年もよろしくお願い申し上げます。
☆化石新聞第15刊~生痕化石について~☆
生痕化石とは
こんにちは!化石館学芸員の小林です!今回の化石新聞は生痕化石についてです。久しぶりの化石新聞の投稿になってしまい恐縮です。皆さんは生痕化石をご存じでしょうか。知っている方は素晴らしい知識量です。生痕化石とはズバリ!生物が生きた痕跡を示すもの(動物が排泄したフンや足跡、虫が歩いた跡など)が、長い年月を経て、地層の中から見つかった化石です。これに対して、生物そのものが長い年月を経て、地層中から見つかったものを体化石と言います。例えば、貝や恐竜の骨の化石などです。

生痕化石(動物のフン)
生痕化石から分かること
化石は、生物が生息していたその場所で化石になることもありますが、多くがその場所から運搬されて別の場所で保存されます。つまり、四賀から見つかった化石でも、必ず四賀で生息していたとは断定できないということです。しかし、生痕化石は、地層が堆積したその場所で保存されるため、生物がおよそその場所で生息していたと考えることができます。また、フンの化石の中に含まれるものを鑑定することで、当時どのような生き物が生息し、どのようなものを食べて生活していたのか等、色々なことを推測する手掛かりとなります。例えば、動物のフンの化石が見つかった時、中にニシンのウロコの化石が入っていたとします。フンにニシンのウロコが含まれているということは、ある動物がニシンを食べていたと考えられます。さらに、現在のトドやアシカはニシンなどの魚を食べますが、そのトドやアシカの仲間のアロデスムスの化石が四賀地区で発掘されています。このことから、ある動物=アロデスムスではないか?と推測することができます。たった1個の化石から、これだけの論理を展開できるところが化石の面白さのひとつです。皆さんも化石館にご来館いただき、自分なりの考えを巡らせながら化石の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

アロデスムス復元図
☆第3回コーナー展示~生痕化石・植物化石編~のご案内☆
生痕化石の展示
こんにちは!化石館学芸員の小林です!久しぶりの投稿になってしまいました。今回は第3回コーナー展示~生痕化石・植物化石編~のご案内です。4~6月のクジラ編、7月~9月のアロデスムス編に続いて3回目のテーマ展示になりました。第1回、第2回がW主演だとしたら、今回の生痕化石と植物化石は名わき役と言ったところでしょうか(笑)目立たなくとも、なくてはならない存在です。特に生痕化石は、古生物学ではとても大切です。
さて、化石には2種類の意味があるのはご存じでしょうか。答えは、、、
⑴体化石(たいかせき)…動物の死骸や植物そのものが保存され、長い年月を経て地層中から見つかった化石
⑵生痕化石(せいこんかせき)…生物が生きた痕跡を示すもの(動物が排泄したフンや足跡、虫が歩いた跡など)が長い年月を経て地層中から見つかった化石
皆さんお馴染みの恐竜の骨化石やアンモナイト化石は体化石です。体化石は生物の進化を解明したり、生物が生きた年代を特定したり、当時の環境などを知る手掛かりとして研究に使われています。一方で、生痕化石に関しても、例えば、フンの化石に含まれるものを鑑定することで、当時の動物が何を食べていたのか等を知る手掛かりとなります。また、化石の多くは、生息していた場所から運搬されて別の場所で化石として保存されるのに対し、生痕化石は地層が堆積したその場所で形成されるため、生物がおよそその場所で生息していたと考えることができます。あまり馴染みのない生痕化石ですが、とても貴重な化石だと言うことがお分かりいただけたと思います。生痕化石をゆっくりとご覧いただき、当時の生き物たちの生活を想像してみてはいかがでしょうか。
植物化石の展示
今回は植物化石の展示もしています。今回公開している植物化石は、多くが平成元年の化石館開館当時にご寄贈いただいたもので、今までほとんど展示したことがない化石です。10月~1月の4か月間だけ限定公開しますので、この機会をお見逃しなく。皆様のご来館をお待ちしております。
☆化石教室「レプリカ作りコース」開催のご案内☆
はじめに
こんにちは!化石館学芸員の小林です!最近は、連日のように松本市や塩尻市、安曇野市の小学6年生の児童が地層見学に来て下さり、とても楽しい毎日を送っています。コロナ禍のため、校外学習の機会が減っている中、皆さんに楽しんでご見学いただいて、職員一同嬉しい限りです。見学を通して、勉強すること、学ぶことの楽しさを実感いただき、好きなことや楽しいことに出会ってもらえるきっかけになればと願っています。

展示解説を真剣に聞く小学生の様子
講座詳細
今回は化石教室「レプリカ作りコース」のご案内です。「化石採集コース」は化石を発見する喜びを味わい、学ぶことの楽しさを実感していただく講座であるのに対し、「レプリカ作りコース」は化石のレプリカを作ることを通して、化石に関して少しでも知っていただく講座です。堅苦しい勉強ではなく、親子で楽しめる講座となっております。皆様の参加をお待ちしております。
日時:11月27日(土)午前9時半~午前11時半 午後1時半~午後3時半
12月18日(土)午前9時半~午前11時半 午後1時半~午後3時半
※全4回。午前と午後は同内容です。
申込:11月9日(火)午前9時~電話にて予約(TEL:0263-64-3900)※満員になり次第、受付終了
会場:四賀化石館 2階学習室など
定員:各回20名
受講料:1名500円(観覧料・材料費込)
内容:⑴石こうを使って化石のレプリカを作る ⑵レプリカに好きなように色を塗る ⑶シガマッコウクジラ解説 ⑷品評会
講師:まつした さゆり先生(松本市在住のイラストレーター)
その他:ご不明点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。(TEL:0263-64-3900)

作品完成後の品評会の様子
☆ぬりえ夏の傑作選☆
最初に
こんにちは!化石館学芸員の小林です。最近四賀では、パラリンピック競輪のフランス代表チームの皆さんが事前練習をされています。テレビでしか競輪を見たことがなかったので、間近に走る競輪選手の方々のスピードと迫力に圧倒されました。これが本番になるともっと加速するんだと考えると想像がつきません。コロナ禍でなければ握手や写真撮影ができたのに…残念です。日本選手団はもちろんのこと、フランスの選手団のこともテレビの前で応援したいと思います。
学芸員が選ぶ!夏の傑作選の発表
今回は、この夏にご提出いただいたぬりえの中から、学芸員が選ぶ傑作選をご紹介致します。日頃化石館にご来館いただき、たくさんの素敵なぬりえをご提出いただき誠にありがとうございます。コロナ禍で、もどかしく暗い雰囲気の世の中ですが、見ているだけで元気や活力が貰え、前を向けるような作品ばかりです。老若男女問わず、素敵な作品を掲載致しますので、ぜひご鑑賞下さい。なお、個人情報保護の観点から、年齢と性別のみ記載いたします。クリックしますと拡大してご覧いただけます。