Vol.074 新博物館オープン (文責:高木 R5.10.10)
10月6日、新博物館開館記念式典~オープニングセレモニー~が行われました。会場はエントランスホール1階と、2階の図書情報室を含む吹き抜け空間です。椅子を並べた式典ではなく、参加者全員で開館の喜びを自由に楽しく分かち合うため様々な工夫が凝らされました。
約150名の招待者に松本市梓川産のリンゴジュースがふるまわれ、パーティームードの中、館内や3階常設展示室などを見学してもらいました。
記念スピーチの中でアソシエイトプロデューサーのおおうちおさむさんが、「学芸員が頑張って作り上げたものを、デザインの力で3倍にも4倍にも素敵にして提示いきたい」とおっしゃってくださったこと、本当に心強く感じました。
その後、今回のオープニングレセプションの目玉である、日本画家として世界で活躍する福井江太郎さんのライブペインティングが始まりました。外からも見えるように設えたエントランスの会場で3500㎝×2150㎝の和紙に墨と手だけで描いていきます。福井さんの身体全体が躍動し、墨をつけた指先がすばやく動くにつれ、白い紙の上に竜が現れていきます。「画竜点睛(がりょうてんせい)」、福井さんの指で竜の目が描き入れられた時、まさに、新博物館にも命が宿ったような感覚がありました。
できあがった竜の絵のタイトルは「永(えい)」、末永く博物館の守り神となるように命名してくださました。
「まつもと博覧会」開幕のテープカットも斬新です。現代アーティストの中島崇さんの作品として入口の四方に張られたテープが、臥雲市長たちの手によってカットされると、テープがぱしゅんと飛ぶように美しく開いていきました。
翌日7日のグランドオープンでは多くの人が来館して賑わい、蟻ケ崎高校書道部のパフォーマンスや、地元の方々による伝統芸能などが祝賀行事として披露されました。
今後もオープニングイベントが計画されていますので、ご期待ください。
現在開催中の特別展については次回のコラムで紹介する予定です。