vol.005 本物に触れる(R3.3.24 文責:千賀)

手押しポンプ

 

放水実験

放水

 旧梓村(梓川地区)で明治33年(1900)から使用された消防ポンプ。手押しのポンプを台車に載せて火災現場に向かう、100年前の消防車です。新博物館の展示資料調査として、5月の新型コロナ対策の臨時休館期間に実物を使って放水実験をしました。台車からポンプを降ろし、ホースをつなぎ、水を入れてレバーを押すと勢いよく水が噴射し、実験は大成功でした。
 しかし、準備から放水までに30分もかかり、4人の男性職員でもあっという間に体力がなくなり、レバーを押し続けることができませんでした。これが木造住宅の多い当時の火災現場だったらと思うと…。当時の消防組員の技術と体力の高さを改めて実感しました。
 貴重な資料を適切に保管することは重要ですが、それと同じくらい、「本物」に触れることで資料の構造や昔の人の暮らしぶりを体感することも大切です。新博物館では、資料を展示するだけでなく、イベント等で「本物」に触れる体験をしてもらいたいと考えていますので、お楽しみに!