常設展展示紹介⑰ 「古代の開発4」

仏教の伝来と人々の願い

 古墳時代後期に伝来した仏教は都の貴族に受け入れられた後、地方へも広まりました。松本市内の大村遺跡では大量の瓦と鴟尾(しび)の破片が出土し、寺院があった可能性が考えられます。
 奈良・平安時代の集落遺跡からは仏像や仏具の銅鋺(どうわん)、瓦塔(がとう)、「卍」や「寺」と墨書された土器など、仏教に関連する遺物が見つかっています。一方で、人々の間には、土器に文字を書いて豊かな財産や吉祥を願うまじないもあったようです。

銅鋺(南栗遺跡)

銅鋺(南栗遺跡)

墨書土器「卍」(小原遺跡)

墨書土器「卍」(小原遺跡)

 

コラムクイズ

奈良の東大寺の屋根の両端に取り付けられている、シャチホコに似た形の飾りを鴟尾(しび)といいます。鴟尾の「鴟」は鳥の名前を表していますが、それは次の内どれでしょう。

3つの中から選択してください