Vol,112 「知りたい!」に応えたい~博物館資料の調べ方(R7.7.8文責:會田)

「資料特別観覧」という言葉をご存じでしょうか。聞きなれない言葉で初めて知る方も多いと思います。「資料特別観覧」は学芸員の業務の一つで、多くの博物館美術館施設等では、収蔵庫に保管されている資料、また展示室に展示している資料を調査、閲覧できる制度があります。(事前申請要、許可制/有償※減免の場合あり)  

 当館では、松本市立博物館条例第7条で定めており、「学術研究者やその他教育を目的とした事由で閲覧ができる」としています。研究の最前線で調査をしている学術研究者や教育関係者が、論文に掲載したい、画像を学校教材として利用したいなど、調査研究・教育のために、学芸員の立会いのもと当館収蔵資料を閲覧利用できる制度を設けています。

 「資料特別観覧」は条件がありますが、「松本市立博物館にどんな資料があるのか知りたい!」と思ったときには、実は誰でもネット上で調べることができます。

 このコラムのページ内の「収蔵品検索」のアイコンを押していただくと、検索画面が表示されます。キーワードを入力すれば、該当資料の画像や資料名、制作年代などが閲覧できます。

収蔵品検索アイコン 検索画面

全国の博物館美術館施設などでは、近年収蔵資料情報のデータ化が進められており、当館もいち早く取り組みを始めています。
眺めていると、まるで“仮想世界のミュージアム”のようですよね。

 「こんなものも収蔵されているんだ」「これは何だろう?」など様々な発見があるかもしれません。どなたでもご利用いただけますので、ぜひ覗いてみてください。