第28回夏期教育セミナー開催のお知らせ【8月30日(土)、31日(日)】
旧制高等学校記念館では、毎年夏に市民、学生、研究者がともに学ぶ「夏期教育セミナー」を開催しています。
第28回の夏期教育セミナーは、「生徒自治って古い?-学校における生徒自治の歴史とこれから」を主なテーマとし、研究発表を含めた2日間の日程で開催します。
1日目の基調講演には、2023年に『深志の自治―地方公立伝統校の危機と挑戦』(信濃毎日新聞社)を共編著者として上梓した、井上義和さん(帝京大学教授)をお招きし、同じく共編著者の加藤善子さん(信州大学教授)が指定討論者として登壇します。
全国には旧制中学校等から続く「伝統校」と呼ばれる高校が存在します。これらの高校には独自の「自治の伝統」が息づいていますが、このような伝統には教育的な機能がある一方、様々な課題があるのも事実です。
短期的でわかりやすい成果を求める教育改革や、市民感覚とのズレによって、全国の歴史ある高校に根付く「自治の伝統」が危機に瀕している今、その伝統をいかに評価し、未来に向けて更新していくかを議論する機会として企画しました。
≪開催日時と内容≫
日時:8月30日(土)、8月31日(日)
場所:あがたの森文化会館(旧松本高等学校)講堂
【1日目:講演会】
■基調講演(8月30日(土)13:00~)
「深志の自治」から考える未来の伝統校
講師: 井上義和さん(帝京大学 共通教育センター教授)
■指定討論(8月30日(土)14:35~)
「伝統」を相対化するには
講師:加藤善子さん(信州大学 高等教育研究センター教授)
【2日目:研究発表会】
■研究発表(8月31日(日)9:30~12:30)
研究発表1 旧制松本高等学校と「自治」―『校友会雑誌』を中心に
森いづみさん(県立長野図書館長)
研究発表2 「生徒自治」から「生徒会」へ―占領期文部省の理論的展開を中心に
猪股大輝さん(東洋大学 文学部教育学科助教)
研究発表3 安積歴史博物館中学校資料の可能性
・調査のこれまで:和田敦彦さん(早稲田大学 教育・総合科学学術院教授)
・今年の成果報告会のあらまし:田中祐介さん
(明治学院大学 教養教育センター准教授)
・具体的な学校資料から:笠井香凜さん
(早稲田大学大学院 教育学研究科博士後期課程)ほか
【8月31日(日)13:30~15:00 研究情報交換会を予定<希望者のみ>】
≪参加申し込み≫
・参加費無料。
・参加には事前申し込みが必要になります(お名前、連絡先など)。
―参加ご希望の方は、旧制高等学校記念館までメールまたは電話によりご連絡をお願いします。
・激甚な自然災害等により対面開催が困難と判断した場合、オンライン開催に切り替える可能性が
あります。その場合は 事前にホームページ等でお知らせします。
なお、オンライン開催の場合はZoom(オンライン会議システム)を使用するため、
参加者ご自身で事前にZoomのダウンロードが必要になりますのであらかじめご了承ください。
参加申し込みをいただいた方に、参加用のZoomミーティングIDを送付します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
サロンあがたの森 7月19日(土)13時30分~
「戦後80年と歴史教育の課題を見つめる」
話題提供 小川 幸司さん (伊那弥生ケ丘高校教諭)
日 時 令和7年7月19日(土) 13時30分~15時45分(予定)
会 場 あがたの森文化会館 講堂・ホール
参加費 200円
予 約 要予約 0263-35-6226
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