令和3年1月松本平の御柱① 一日市場東村の御柱
道祖神の祭りと言われ、毎年1月に行われている松本平の御柱行事。
令和3年の御柱行事は、新型コロナの影響により中止を余儀なくされたところもあり、例年通りに実施できなかった地区も見られました。
「松本平の御柱展」を開催中の馬場家住宅では、安曇野市内で立てられた6か所の御柱を確認してきましたので、その様子をお届けします。
第1回目は飾りが特徴的な安曇野市三郷一日市場東村の御柱です。
安曇野市三郷一日市場東村(1月2日撮影)
県道315号線と321号線が交わる一日市場(北)の交差点から東に進み、200メートルほどのところを南に入った道祖神碑脇で、東村の御柱は行われました。
色紙で彩られた華やかな松本平の御柱。東村の御柱ではさらに男性を象徴する「おどうぐ」と、柱の峰に女性を象徴する「三日月」という他では見られない特徴的な飾りがついており、子孫繁栄を願っています。
1月2日に現地へ伺うと、幸運にも柱を立てるところをから見学することができました。代表の男性が手振りとともに発する「ヨーイトマケ」の掛け声を頼りに、集まった男性たちが一斉に綱を引くと、柱はミシミシと音を立てながら立ち上がっていきました。
力を合わせて立てられた御柱からは、一年の始まりにあたり、みんなで安寧を願おうとする先人たちから引き継がれてきた祈りの姿を見ることができました。