沿革
プロフィール
馬場家住宅は、東山山麓と呼ばれる松本市東南部の内田地区にあります。
本棟造(ほんむねづくり)の主屋を中心としたたたずまいは、「江戸時代末期の長野県西南部を代表する民家建築」として、それらが建っている土地とともに、平成8年(1996)に国の重要文化財に指定されました。
馬場家住宅からは、東に鉢伏山、西に北アルプス、眼下に松本平を望むことができ、ゆったりとした自然環境を満喫することができます。
馬場家のあゆみ
馬場家の言い伝えでは、武田信玄の家臣・馬場美濃守信春の縁者が先祖であり、天正10年(1582)頃この地に住みついたとされています。
馬場家は屋号を「古屋敷」といい、江戸時代には広大な田畑を所有していたほか、高島藩主・諏訪氏と親密な関係を持つ特別な地位にありました。
平成4年(1992)に、第16代当主馬場太郎氏が、屋敷地の西半分とそこに建てられていた主屋などの建物を松本市に寄附しました。それを機会に松本市が復元修理工事を行ない、平成9年(1997)に松本市立博物館の附属施設として開館しました。