第170回サロンあがたの森 10月13日(土)午後1時30分~

秋のメロディー

話題提供 桂 聰子 さん  [ フルート奏者]
     臼井 文代さん [ピアノ伴奏]      
日   時       10月13日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館2 ― 8  
参加費        200円

 文化・芸術の秋。サロンあがたの森も、ちょっと趣向を変えて、松本市在住のフルート奏者・桂聰子さん、ピアノの臼井文代さんを迎えます。フルートの音色を楽しみ、和みのひとときをお過ごしください。

 桂聰子さんの父で画家の重英さんは1966年、信州の風景を描くために、北アルプスの眺望がすばらしい松本市里山辺に居を構え、85年に亡くなるまで制作を続けました。

 聰子さんはこうした環境下で音楽の道に進みました。2002年には重英さんのアトリエ跡に「桂重英美術館」が開館し、その運営に携わっています。現在はピアノの臼井さんとのコンビを組むことが多く、この美術館をはじめ、各地でコンサートを開いています。

 今回は、あがたの森に縁の松高寮歌「春寂寥」を演奏曲目に加えたほか、山や自然をこよなく愛した重英さんの思い出や、美術館のことなども話していただきます。

 ☆主な演奏曲目(予定)

ハンガリー田園幻想曲 Op.26より 第1楽章 Molto Andante ……………ドップラー

歌の翼による幻想曲 Op.17-1    ……………メンデルスゾーン・シュテックメスト

春寂寥                         ……………濱 徳太郎

小さな木の実                      ……………ビゼー

赤とんぼ変奏曲                  ……………山田耕筰・林光 他

 桂聰子(かつら・さとこ) さん 10歳からE・ムーニー氏、上田賢一氏より手ほどきを受ける。15歳より高橋利夫氏に師事。才能教育音楽学校フルート科卒。アメリカ、ドイツ、オーストラリア、アイルランド、台湾など海外での指導、演奏の他、国内でも各種コンサート、テレビ、ラジオに出演。2000年松本市芸術文化奨励賞受賞。現在は後進の指導にあたるほか、各地で演奏活動を行っている。

 臼井文代(うすい・ふみよ)さん 才能教育でピアノを始め、東京芸大音楽学部器楽科ピアノ専攻卒。ベルリン芸術大卒。1990年、第8回クロード・カーン国際ピアノコンクール(パリ)で3位入賞(1位なし)。現在は国際スズキ・メソード音楽院、長野音楽大学予備校で後進の指導にあたり、ソロ、アンサンブルなどで幅広い演奏活動を行う。これまでに故片岡ハルコ、辛島輝治ほか2氏に師事。

☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)

第169サロンあがたの森 9月8日(土)午後1時30分~

「シネマの彼方の幻影」
~ 「ライムライト」から「桐島、部活やめるってよ」まで… 体験と想いの変遷
話題提供 金井 貞徳 さん  
                 [元松商学園高校校長・放送部顧問]
日   時       9月8日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 5  
参加費        200円

 「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力。生きて苦しんで楽しめ!」(チャールズ・チャップリン『ライムライト』より)

 私は、映像を見ると訳もなく血が騒ぐ人間である。高校の教員として40年、生徒たちと映画について語り合い、更に放送部顧問として映像作品の制作に関わってきた。その制作は、多くの人間の知恵と大変なエネルギーを必要とする。だが、実に創造的で素敵な活動であった。

 トーマス・エジソンやリュミエール兄弟による映画の発明から120年。数々の名作が生み出され、私たちを魅了し感動を与え続けている。 だが、膨大な映画の中から、何を見たらいいのか戸惑ってしまうという声をよく聞く。 私に、“これぞという一作を推薦してほしい”と言う人も多い。

 そこで、昨年の秋、映画に関する私の思いをまとめて本にしようと思い立った。私の人生に決定的な影響を及ぼした『ライムライト』や黒澤明監督の『生きる』、フェリーニの『道』から近年の名作まで、心に深く残る30作品を選び、記していくことにした。すると、その作品を見つめなおすうちに、シネマの彼方に数々の記憶が蘇ってきた。

『私は貝になりたい』や時代劇で映画の魅力を教えてくれた母や祖父の存在。小学校から中学3年まで9回転校し、そこで出会った人々と出来事。青春時代に観た魅力的な映画とスターたち。共に映画を愛し、語り合った仲間たち。また、現実に出会った高校生との数々のエピソードも浮かんできた。それらの記憶をほぐし、人生を耕す作業の中には多くの発見があり、映画の魅力を伝えたいという思いも一層強くなっていった。

 それらの思いを込めて、チャップリンの言葉を胸に、話をさせていただきます。私の関わった作品も鑑賞しつつ、会場の皆さんと、映画や人生について語り合いたいものです。

 金井 貞徳(かない さだのり)さんは1951年生まれ。松本深志高校、信州大学卒。1974年~2014年、松商学園高校に勤務。放送部顧問として1986年より22年間指導。NHK杯全国高校放送コンテスト テレビドキュメント・テレビドラマ部門等、指導作品 全国優勝8回、全国準優勝6回。全国高等学校総合文化祭放送部門 ビデオメッセージ部門・アナウンス部門等、指導作品・生徒 全国最高賞9回受賞。9月、『シネマの彼方の幻影(仮題)』(オフィスエム)を出版予定。

☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)

第23回夏期教育セミナー 8月18日(土)・8月19日(日)

 第23回夏期教育セミナー
8月18日(土)・8月19日(日) 
会場:あがたの森文化会館本館2階 2-8

 研究者・旧制高校卒業者・市民が一緒に学ぶ、夏期教育セミナーを今年も開催します。
 大勢のご参加をお待ちしております。

【1日目 ~基調講演・記念イベント・懇親会~ 】 8月18日(土) 

 午後1時開会 

Ⅰ 基調講演 渡辺かよ子 愛知淑徳大学文学部教授
 「(仮題)君たちはどう生きるか―1930年代における教育論と旧制高校―」

 時間:午後1時20分~2時40分

Ⅱ 記念イベント

 時間:午後2時55分~4時 
 旧制高等学校の教養とはどのようなものだったのか、卒業生のみなさんに在学時の様子を伺います。

Ⅲ 質疑応答

 時間:午後4時~4時45分 
 渡辺かよ子さん・卒業生の皆さん・会場を交えての総括質疑

Ⅳ 懇親会 

 時間:午後6時~8時
 会場:イオン松本パーティルーム

【2日目 ~研究発表会~】 8月19日(日)  

 午前9時開会

Ⅰ 研究者による研究発表会(発表順)   

 田中祐介氏 明治学院大学助教 
 「(仮題)「教養」概念の理想と呪縛的現実」

 高田知和氏 東京国際大学教授
 「(仮題)1910-20年代における同郷団体による学生寮の生活世界
        ―東京・市谷の「埼玉学生誘掖会寄宿舎」を事例にして―」

 大川清丈氏 帝京大学准教授
 「東京大学教養学部発足時の「教養」論」 

      ~お昼休憩~

Ⅱ 旧制高校OBによる記念館展示解説

      ~休憩~

Ⅲ 研究者情報交換会

★第1日目の講演会・第2日目の研究発表会は無料
★懇親会2,000円・宿泊(スマイルホテル)9,000円・2日目昼食代1,000円

お申込みは、宿泊を希望される方は8月3日(金)までに、
1日目の懇親会・2日目の昼食を希望される方は8月9日(木)までにお願いします。

詳しくは旧制高等学校記念館までお問い合わせください。
  〒390-0812 長野県松本市県3-1-1
  TEL:0263―35-6226  FAX:0263―33―9986

第168回サロンあがたの森 7月14日(土)午後1時30分~

これからの

 「地方」の話をしよう
~ 待ち受ける「困難の時代」を前に、

    いま「哲学」に何ができるか ~
話題提供 三谷 尚澄 さん  
                 [信州大学人文学部准教授]
日   時      7月14日(土)  午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 5 
参加費        200円

 いまからちょうど30年後、つまり、「2048年の世界」のことを考えてみてください。この街は、この国は、そしてこの星は、人々が希望を失うことなく毎日を暮らしていける場所であり続けることができているでしょうか。止まる兆しのみえない環境破壊。消滅する地方。AIの発展に伴う大失業時代の予感。いつくるかわからない地震。もはやアジアでナンバー・ワンではないことの寂しい自覚。加速度的に進行する少子高齢化。朝6時に飛んでくるミサイル。崩壊する年金。国民一人あたり7百万円を超えても増え続ける国の借金・・・。
 しばしば指摘される通り、ひょっとすると、「これから30年」のこの国は、困難な《下り坂》の時代を迎えることになるのかもしれません。しかし、では、その困難な《下り坂》の時代に対応していくことのできる「知的パワー」を備えた人間になるために、いま、私たちに何ができるのでしょうか。
 「Philosophy to the People/人々の手に哲学を」。日本を代表する哲学者、鷲田清一さんのフレーズを手かがりに、上記の問いに対する私なりの精一杯の回答を試みてみること。そして、できるなら、当日会場でご一緒させていただく皆さんと共に考え、議論してみること。それが、今回のサロンにむけた私の願いです。

 三谷尚澄(みたに なおずみ)さんは信州大学人文学部准教授。専攻は西洋哲学・倫理学。1974年、三重県生まれ。著書には『若者のための<死>の倫理学』『近代からの問いかけ』などがあるが、昨年3月刊行の『哲学しててもいいですか? 文系学部不要論へのささやかな反論』(ナカニシヤ出版)は、国の教育改革方針への問題提起の書として話題となった。

☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)

第167回サロンあがたの森 6月9日(土)午後1時30分~

「笑いの系譜」

~チェルノブイリからプーチン大統領まで~

話題提供 神谷 さだ子 さん  
                 [日本チェルノブイリ連帯基金事務局長]

日   時      6月9日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 1 
参加費        200円

 ロシア人は、昔からウォッカを片手にアネクドート(政治的風刺や批判を含んだ小話)を楽しむ。日本からみると抑圧された社会主義の下でも、人々は権力者を笑いに包みながら、本質をあばいていた。今でも、ネットのアネクドートサイトは、日々更新され、人々は笑いを競い合っているかのよう。一般の日本人にとってロシアは、冷たい、非情な国と思いがちなのではないだろうか。

 米ソの冷戦の中では見えなかった一般市民の感性をたどりながら、歴代大統領の外からのイメージにとらわれず、ロシアにアプローチしてみたい。チェルノブイリの被災地への支援活動を通して子ども達の命を守ろうと共に助け合う中で知り合った人々は、私たちとなんら変わらない。小さな子供たちを社会全体で守り、育てる仕組みは、3・11を経験した日本にとっては、学ぶべき示唆に富んでいる。

 1992年ソ連邦が崩壊してから、新たな形の資本主義に向かうロシア。かの地の人々に隣人として近づけるか、松本から100回以上チェルノブイリに通い続けたロシアの魅力は何だったのか、お話してみたい。

 【チェルノブイリ原発事故】

 1986年4月26日、ソビエト連邦のチェルノブイリ(現ウクライナ)の原子力発電所で起きた事故世界で最大の原発事故の一つ。隣接するベラルーシで汚染被害が大きかった。

 神谷さだ子さんは佐久市生まれ。学生時代ロシア語を学んだことから、1991年松本市で設立された「日本チェルノブイリ連帯基金」に関わる。同基金はチェルノブイリ原発事故の被災者への医療支援が目的で、東日本大震災後の福島支援、イラク国内避難民支援も行う。現地事業のコーディネートを行う事務局長。ベラルーシ渡航回数は100回を超える。

☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)

チェコ・フィルハーモニーゾリステン 5月24日(木)

チェコ・フィルハーモニー

ゾリステン

 チェコ・フィルハーモニー・ゾリステンは、名門チェコ・フィルが誇る弦楽器による稀代のアンサンブルで、2009年の初来日から2011年、2013年、2016年と今回が5回目、来日10周年を迎える極め付きのアンサンブルです。
 2013年に次ぐ松本での今回の公演は旧松本高等学校創立100周年を記念して、第166回「サロンあがたの森」の特別公演となります。

日時 5月24日(木) 19時開演
場所 あがたの森文化会館 講堂

◆料金  2,000円(全席自由)
 
◆チケットご予約・お問い合わせ先 
 松本高等学校同窓会   
 電話:0263-32-4030
  (12時~16時、火・木・土)

主催  松本高等学校同窓会 
    サロンあがたの森実行委員会 

松高・信大寮歌祭 5月19日(土)

松高・信大寮歌祭

 

 旧松本高等学校と信州大学の同窓生が一堂に集まり交流を深めつつ寮歌・学生歌をうたい継いでいく会です。松高同窓会が開いてきた「寮歌祭」を引き継ぎ「松高・信大寮歌祭」として開催します。ぜひご参加ください。

昨年の松高・信大寮歌祭の様子

昨年の松高・信大寮歌祭の様子

日時 5月19日(土) 12時~15時30分(予定)
場所 あがたの森文化会館 講堂ホール

◆事前申込制 
 準備の都合上4月23日(月)までにお申し込みください。
 
◆申込先 信州大学同窓会連合会事務局 
     電話0263-37-2079
     松本高等学校同窓会     
     電話0263-32-4030

◆会費  一般3,000円
     学生無料

 ※詳細はこちらのホームページにてご確認ください。
http://www.shinshu-u.ac.jp/group/sufaa/news/2018/03/h30519.html

主催 松高・信大寮歌祭実行委員会
         松本高等学校同窓会 信州大学同窓会連合会
   サロンあがたの森実行委員会 信州大学
協力 松本市立博物館分館 旧制高等学校記念館

第165回サロンあがたの森 4月14日(土)午後1時30分~

学校づくりとデザインと

話題提供 太田 正子 さん  
                 [松本衣デザイン専門学校代表理事]

日   時      4月14日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館2 ― 7 
参加費        200円

 気付いたらほぼ50年仕事を続けていることになる。
 でも常に「お仕事は?」と問われて、満足に応えられたためしがない気がする。
 大きな会社で役職でもあれば、自他ともに「そうですか」となるのだろうけれど、と考えてみて、一般には私のような人間が多数を占めるのだと思い至った。
 そこで、これまでの取り留めない私の人生を語らせていただこうと思う。
 この「あがたの森」のすぐ近くで育ったので、こことの関係をお話しすれば、自己紹介にもなる。
 育ててくれた伯母と両親は職住一緒だったので、小さな洋裁学校の中で育った。3人とも満州からの引き上げで、身寄りも資産もないところを、木工家の池田三四郎さん他多くの地元の方の協力をいただいて学校の形ができたと聞く。東京の専門学校卒業後に松本へ戻り、すぐに学校の仕事を手伝うことになった。
 チャンス到来、20代の半ばで、外交官付随の「お手伝いさん」として2年間スイス・ジュネーブで過ごすことになる。
 必ずしも好きで始めたわけではない衣服の仕事が面白くなったきっかけは、デザイナー・三宅一生の登場だった。ファッションブランド「コムデギャルソン」創始者・川久保玲の「挑戦」にも触発される。シャネルの人生には実に感動を覚える……そんなよもやま話を楽しくできたらうれしいです。

 太田正子さんは京都生まれ。1歳未満から松本市内で育つ。学生として4年間東京で生活。その後20代の2年間、ジュネーブに。公益財団法人青葉・松本衣デザイン専門学校に在職47年(2014年まで約20年間、校長を務めた)。現在は同法人代表理事、同校講師。松本大学短期大学部・非常勤講師も務める。安曇野市在住。趣味は木の実を採集してジャムをつくること。

  ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)

第164回サロンあがたの森 3月10日(土)午後1時30分~

松高寮歌 よもやま話

 ― 寮歌考察の新視点若干

話題提供 上條 彰次さん  
                 [松高寮歌「遠征」作詞者、元神戸松蔭女子学院大学教授]

日   時      3月10日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 5 
参加費        200円

 学生たちが肩を組みながら大声で歌う旧制高校の「寮歌」。同じ寮で過ごした若き頃の心情を映し、時代を映したそれらは、歳を重ねても色褪せない。今日も、学生らの間で歌い継がれ、親しまれている歌は多い。

 寮歌は明治から昭和の終戦の頃にかけて、各地でつくられた。1919(大正8)年に開校した松本高校も、思誠寮で幾多の寮歌が生まれた。

 上條さんが「遠征」を作詞したのは1944(昭和19)年。戦争末期で、「遠からず死と直面せざるを得ない」時代だった。そんな中でも、寮歌が作られたのは「寮生活で同じ部屋にいた先輩が寮歌を作っており、関心が高く、自分も作ってみようという基盤になった」と言う。

 また、寮歌を考える上で興味深い視点の一つが「本歌取り」。有名な古歌の表現を自作の歌に取り用いて詠む技法だ。「遠征」の1年前に當間稔氏が作詞した「若き力に」。この中で詠われた「行きゆきて倒れ伏すとも」は、芭蕉の「おくのほそ道」に書かれている曾良の「行〱てたふれ伏すとも萩の原」が元になっている可能性がある、と上條さんは見る。

 松高寮歌で最も名高く、松本市民にも親しまれてきた「春寂寥」の詞については、中国の古典の「何か」を踏まえたものではないか、との論議が、全国の旧制高校関係者の間で今も続いているという。

 今年は松高が開校して百年目という節目の年。上條さんは「『寮歌』について探るべき課題を、幾つか取り上げ考えてみたい」と話す。

 上條さんは1926(大正15)年、姫路市生まれ。旧制松本高校、京都大学文学部卒。岡谷南高、諏訪清陵高教諭などを経て静岡女子大教授、神戸松蔭女子学院大教授を歴任した。著書に『中世和歌文学論叢』『詞林夢幻―戦中戦後―』など。松本市在住。

 ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)

第163回サロンあがたの森 2月17日(土)午後1時30分~

スタヂオの窓から見た信州30

話題提供 大岩 堅一さん    [フリー・アナウンサー]

日   時      2月17日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 5 
参加費        200円

 1988年の秋に開局したFM長野で、局アナとして仕事をするため松本に住むようになってから、ちょうど今年で30年になります。始めの頃はニュース原稿の「城山公園」を「しろやま~」、「佐久市中込」は「~なかごめ」と読んでしまったくらい、信州についての知識を持ち合わせていませんでしたが、東北信・中南信のそれぞれ多様な生活文化や歴史・地元意識に面白さを感じて、今では信州観光文化検定(2級ですが)を取得し、松本検定は第1回の年に合格しました(プチ自慢です)。

 それというのも、正月なら年取り魚の違い、夏になれば学校登山の辛かった思い出、季節の味の山菜やキノコのこと、東京で通じなかった方言などなど、生活の中の様々な話題を送ってくれたリスナーの投書が、私の好奇心をくすぐってくれたからです。

 今年は、松本出身の浅井洌が作詞した「信濃の国」が1968年に正式に県歌に制定されてから50周年に当たります。ちなみに彼は幼い頃、浅井家に養子に出されたのですが、生まれた家の姓は大岩です。そんなコアなネタから、山雅・歌舞伎・オリンピック・芸術館まで、30年を経て還暦を迎えた記念に、松本のこと信州のこと、たくさん喋りますよ!

  大岩さんは1958(昭和33)年、千葉県木更津市生まれ。早稲田大学を経て1980年、大阪・朝日放送(ABC)にアナウンサーとして入社、主にラジオの深夜放送や音楽番組で活躍。1988年にFM長野へ移籍して「タブロイドラヂオ~レッツ午前中!」などを担当。2006年からはフリーアナウンサーとして活動、「山岳フォーラム」「うえだ城下町映画祭」など各地のイベントの司会をはじめ、現在はFMぜんこうじ、あづみ野FMで番組制作・出演している。

 ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)