施設案内

沿革

「はかる」道具の数々

蚕の重さで雌雄を選別します

蚕の重さで雌雄を選別

当館は中町通りのほぼ中央に位置します。
明治35年創業の「竹内度量衝店」がその前身で、往時は中南信地方の度量衝器の需要を一手に引き受けていました。
昭和61年、3代目の田中幸一郎氏の店じまいにより、松本市が建物等の受け手となって整備を行い、平成元年8月に「松本市はかり資料館」としてオープンしました。

蔵のある街「中町」

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蔵のある町 中町

はかり資料館のある「中町」は、江戸時代の松本城下町の親町のひとつです。しかし、明治期の度重なる大火のために、町屋の大半を焼失しています。この大火の教訓から耐火性の高い土蔵造りの建物が相次いで建てられました。
現在の中町は、蔵のある街として独特の雰囲気の街となっています。

常設展案内

第1展示室ー「測る」「計る」「量る」道具

「はかり」がテーマの展示室

「はかり」がテーマの展示室

はかり資料館の館内には、上皿棹秤(さおばかり)、蚕の雌雄選別機、ローマはかりなど、“はかる”為の道具と、その関連資料を展示しています。明治時代に建てられた町屋の閑静なたたずまいもみどころです。

第2展示室ー蚕糸とはかり

蚕糸に関わるさまざまな機器

蚕糸に関わるさまざまな機器

松本は蚕種業や製糸業がとても盛んな地域でした。
繭の雌雄選別機や検尺器など、蚕種業・製糸業においてもはかりは欠かせないものでした。

第3展示室ー旧三松屋蔵座敷

1階が和風、2階が洋風の変わったつくり

1階が和風、2階が洋風の変わったつくり

明治31年(1898)発行の『松本繁昌記』で紹介されている、老舗の材木問屋「三松屋」の蔵座敷です。
7代目当主である三原彰氏から寄付を受けて現在地に移築、2010年より公開されました。
旧開智学校で有名な大工棟梁、立石清重が最晩年に設計・施工した擬洋風建築です。