☆化石新聞第8刊☆

三葉虫について

こんにちは。学芸員の小林です!化石館で働き始めて初の冬になりますが、四賀の朝晩の冷え込みに早くも音を上げそうです(笑)今回は、化石新聞第8刊~三葉虫について~です。三葉虫はアンモナイトに並ぶ代表的な古生物であり、キモかわいいフォルムでお子さんから大人の方まで人気を集めています。しかし、三葉虫の生態や詳しいところまでは知らない方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、三葉虫についてひも解いていきます。

三葉虫の由来

三葉虫の名前の由来は、ギリシャ語で「3」を表す「Tria」と葉っぱを表す「Lobus」を日本語訳したところから来ています。これだけ聞いても、まず、「3」と「葉っぱ」の意味が分かりませんよね。この「3」と「葉っぱ」の意味は、三葉虫の背面(人間でいえば背中部分)の殻が真ん中の葉っぱ状の器官(中葉)と左右の葉っぱ状の器官(側葉)によって、3つに区切られているということです。つまり、背面の殻が3つの葉っぱのような器官で構成されているので三葉虫と呼ばれているのです。

今年度の夏休み講座で作成した三葉虫の写真

今年度の夏休み講座で作成した三葉虫

 

三葉虫は何の仲間?

三葉虫は大きなグループで見れば、クモやエビ、昆虫などを含む節足動物で、古生代に海に生息していた生き物です。もう少し細かく見れば、鋏角類(きょうかくるい)というグループに属し、サソリやクモ、カブトガニなどの親戚です。特徴は、あごがなく、触覚はあり、頭と身体の幅が広い寸胴体型なところです。

今年度の夏休み講座で作成した三葉虫の写真

今年度の夏休み講座で作成した三葉虫

 

様々な種類の三葉虫

三葉虫には身体の大きさが違ったり、違う特徴を持っていたりするなど、2万種あまりの個体が報告されています。泥に潜るもの、泳げるものなど様々です。そこで今回は、三葉虫の種類の中で、いくつか面白いものをご紹介します。

  • ナラオイヤカンブリア紀に生息し、背面の殻を持たない裸族系三葉虫。固い殻を持たず、比較的柔らかい器官しか持たないので、化石として残ることは貴重です。
  • レドリキア→真ん中の葉っぱ状の器官(中葉)、左右の葉っぱ状の器官(側葉)がしっかりと見て取れるベーシック系三葉虫。
  • レオプリウリーデス→オルドビス紀に生息し、昆虫のような大きな目(複眼)を持つ細身のお目目ぱっちりアイドル系三葉虫。
  • ファコプス→シルル紀、デボン紀に栄え、三葉虫といえばコレ!というポピュラー系三葉虫。また、外敵が来たら身体を丸めて身を守るダンゴムシ系三葉虫でもあります。
  • ドロトプス→デボン紀に生息し、身体中にトゲを持つ、オラオラ系三葉虫。

最後に

以上、今回は三葉虫の由来から仲間、種類までご紹介いたしました。何となく三葉虫のイメージはできたでしょうか?百聞は一見に如かずです。まずは化石館に来館し、2階に展示中の三葉虫を鑑賞して見てください。はるか太古の海にタイムスリップできます。三葉虫の暮らす海で一緒に生活しているようなイメージで観察してみてはいかがでしょうか?皆様のご来館をお待ちしております。

2階に展示中の三葉虫の写真

2階に展示中の三葉虫