施設案内
沿革
安曇地区の生いたち
松本市安曇地区は松本市の西部にあり、地区の西端には、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳など3,000m級の高山がそびえ、岐阜県(飛騨)との境をなしています。上高地、乗鞍高原、白骨温泉などの観光地をもつことでも知られています。
江戸時代は、大野田(おおのた)村、島々(しましま)村、稲核(いねこき)村、大野川(おおのがわ)村の四つの村からなり、「入り四か村(いりよんかそん)」と呼ばれる杣(そま)の村でした。
明治7年(1874年)9月、四つの村が合併して「安曇(あづみ)村」となりました。当初は江戸時代に引きつづき〈林業の村〉として出発しましたが、大正時代以降に相次いだ水力発電所の建設によって〈発電の村〉へと変貌し、次いで、多くの観光客や登山者を迎える〈観光の村〉となりました。
平成17年(2005年)4月、安曇村は130年余に及ぶ歴史を閉じ、四賀村・奈川村・梓川村とともに松本市に合併し、あらたな道を歩んでいます。
安曇資料館の沿革
当館は、昭和56年(1981年)11月、安曇村資料館として開館しました。この地に生きた人々の往年の生業や暮らしをしのび、あわせて、この地を訪れる多くの皆さんにもこの地の生いたちを知っていただきたい…という願いをこめた施設です。
平成17年4月、安曇村の松本市への合併とともに、松本市立博物館の附属施設「松本市安曇資料館」となりました。
常設展案内
杣仕事や、一時期盛んであった養蚕業の道具類、生活用具などを中心に展示しています。また、縄文時代と平安時代の出土遺物、かつての村のすがたを伝える写真、安曇に生まれた版画家・加藤大道の作品、安曇の二つの主要な伝説=雑炊橋伝説と三木秀綱伝説にまつわる資料、姉妹都市グリンデルワルト関係の資料など、過去から現在に至る安曇地区のさまざまな側面をお目にかけます。
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『安曇村誌』のご案内
内容紹介
平成17年4月に松本市安曇地区となった旧安曇村の自然、歴史、民俗を全4巻にまとめたものです。
○第一巻 自然 (平成10年3月発行)
総論、地形、地質、気象、陸水、温泉、植物、動物の全8編に分け、安曇村の豊かな自然を解説
(A5判、本文718ページ、安曇村全図・地質図・植生図つき)。
○第二巻 歴史 上 (平成9年3月発行)
原始から江戸時代までの歴史を、原始、古代・中世、近世の3編に分けて解説。
とくに第三編近世では「御用杣村」の部を設け、江戸時代の林業のすがたを詳述した
(A5判、本文712ページ、安曇村全図・歴史民俗概略図つき)。
○第三巻 歴史 下 (平成10年3月発行)
明治から平成までの歴史を、安曇村の概要、行政、財政、社会、産業・経済、交通・通信、電源開発、観光、教育・文化、各区のすがたの全10編に分けて解説
(A5判、本文833ページ、安曇村全図・歴史民俗概略図つき)。
○第四巻 民俗 (平成10年3月発行)
村の環境と民俗、ムラのしくみと生活、作る・働く、交通・交易、衣食住、人の一生、年中行事、まつる、楽しむ、語る、民俗知識、方言の全12編に分けて、山の村の特徴ある民俗を解説 (A5判、本文829ページ、安曇村全図・歴史民俗概略図つき)。
購入方法
価格は各巻とも1冊5,000円(消費税込み)です。安曇資料館で購入できます。
※お急ぎの方は、松本市立博物館(0263‐32‐0133)までお問い合わせください。
お問い合わせ
松本市安曇資料館
〒390-1520 長野県松本市安曇3480-2
TEL: 0263-94-2134