旧昭和興業製糸場が国の登録有形文化財に登録されます
国の文化審議会は、平成31年3月18日(月)に開催された文化審議会文化財分科会の審議・決議を経て、新たに歴史の里にある旧昭和興業製糸場を国の登録有形文化財に登録することを文部科学大臣に答申しました。
後日に行われる官報告示をもって、正式に登録有形文化財に登録されることになりますが、これにより松本市内にある登録有形文化財は51件となる予定です。
旧昭和興業製糸場
【築年代等】 大正14年(1925)頃/平成8年(1996)移築
【登録基準】 造形の規範となっているもの
旧昭和興業製糸上は、平成7年(1995)まで下諏訪町で操業していた蚕の繭から糸をとるための製糸工場です。工場閉鎖の翌年、現在地に移築されました。
建物の内部は、乾燥・保管、選繭といった工程に続く、煮繭、繰糸、揚返(再繰)という一連の作業を行っていた部屋が横並びになっており、製糸場における作業工程を具体的に知ることができます。また、建物の棟全体に通した越屋根や、腰の高さで横一列に連続するガラス窓など、全体として建設当初の姿を良く保ち、製糸のための工場として典型的な形式を伝えています。
建物とともに工場で使用していた器械類も移設されており、文化的価値の高い施設です。
|
|