夏の昆虫観察会「国蝶オオムラサキを見よう!」を開催しました。

7月2日に「国蝶オオムラサキを見よう!」を開催しました。ご参加のみなさま、ありがとうございました!

観察の記録

観察結果

観察したチョウ(過去の写真)

オオムラサキ

オオムラサキ

テングチョウ

鼻にみえる部分が長いテングチョウ

ジャノメッチョウ

蛇の目模様が特徴のジャノメチョウ

モンキチョウ

メスには白いものがいるモンキチョウ

オナガシジミ


ミドリシジミの仲間のオナガシジミ。すぐにいなくなってしまったので観察できた人はすくなかったかもしれません。

ミヤマカラスシジミ

日本固有種のミヤマカラスシジミ。各地で数を減らしていますが、アルプス公園ではよく見られます。

観察会の様子

森の入口広場に集合

森の入口広場に集合

オカトラノオで吸蜜するミヤマカラスシジミを観察

オカトラノオで吸蜜するミヤマカラスシジミを観察

見事オオムラサキを捕まえたお子さんが!

見事オオムラサキを捕まえたお子さんが!

捕まえたオオムラサキで翅の色を間近で観察

捕まえたオオムラサキで翅の色を間近で観察

食樹のエノキを観察

食樹のエノキを観察

 

アルプス公園の自然:アリスアブの仲間

コマチアリスアブ雌

メス

コマチアリスアブ雄

オス。メスに比べ複眼が大きい。

博物館前の広場で、金色に輝くアブを複数見つけた。アリスアブというアブの仲間だ。「アリス」という文字をみると何だか可愛らしい印象を受けるが、漢字で書くとすると「蟻巣」で、アリの巣の中で成長するアブの仲間である。

アリスアブは見た目が似た種が多いが、腹部の模様と、寄主であるクロヤマアリFormica japonicaの巣が周辺にあることからコマチアリスアブMicrodon murayamaiだと思われる。

幼虫はドーム型の面白い形をしていて、アリの幼虫や蛹を食べて成長する。一度くらいは見てみたいと思っているのだが…

コマチアリスアブ交尾

交尾

巣の上でホバリングする雌

産卵のタイミングをうかがっているのか、アリの巣の近くにいたり、巣の上でホバリングするメスが観察できた。

 

初夏の野鳥観察会を開催しました

 5月14日に野鳥観察会を開催しました。ご参加の皆さま、ありがとうございました。

姿を見た鳥

キビタキ

木々の間にいて、なかなか姿を見つけにくいキビタキ。今回の観察会では見やすい場所でじっくり観察できました。

アマツバメ

天気があまりよくない日でしたが、雨の日にみられることから名前がついたとされるアマツバメが観察できました。

イワツバメ

イワツバメ

カワラヒワ

カワラヒワ

シジュウカラ

シジュウカラ

ヤマガラ

ヤマガラ

エナガ(幼鳥)

エナガ(幼鳥)

 

そのほか姿を見た鳥:トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ホオジロ

鳴き声を聞いた鳥

センダイムシクイ、コゲラ、アオゲラ、メジロ

観察会の様子

双眼鏡の使い方

出発前に双眼鏡の使い方を学びました

ウスバシロチョウを観察

鳥以外にもウスバシロチョウを観察しました。

 

 

「春の自然観察会」を開催しました!

4月16日に「春の自然観察会」を開催しました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

観察した植物

フキ

フキノトウが成長したフキの花。

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク

カキドオシ

カキドオシ。垣根をつきぬけてくるほど伸びることから「垣通し」と名がついた。

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ

ムラサキケマン

ムラサキケマン。ウスバシロチョウの食草。

ニワトコ

ニワトコ。漢字で「接骨木」と書き、骨折の薬に使われたためとされる。

 

そのほかミヤマウグイスカグラ、イカリソウなど

観察した動物

ヤマガラ

人に慣れたヤマガラが近づいて来ました。

コツバメ

春にしか見られない蝶・コツバメ。気温があまり高くないためか動かず、じっくり観察できました。

 

 

そのほかセンダイムシクイのさえずり、テングチョウなど

観察会の様子

タンポポの違いを観察

セイヨウタンポポと在来のタンポポ(シナノタンポポ)の違いを観察しました。

道端のスミレを撮影

道端に生えたスミレを撮影。

ヤマブキを観察

ヤマブキを観察

 

 

松本城にやってきた珍客2:トモエガモ

トモエガモが今年も松本城にやってきました。

トモエガモ雌松本城

トモエガモ メス

トモエガモ雄松本城

トモエガモ オス

トモエガモはオスの顔の模様が巴模様に見えることから名づけられたカモで、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
ここ数年は全国的に記録が増えているらしく、松本城でも一昨年、昨年とオスを続けて記録していましたが、今年はメスがはじめてあらわれました。
メスはコガモのメスに色も大きさも似ていますが、くちばしの付け根にある白い班で見分けることができます。
(余談ですが今年の松本城はコガモが極端に少ないです。)

松本城であまり見かけないカモは、オスが単独でいることが多く、数日でいなくなってしまうことがほとんどです。
今回のトモエガモはつがいのためか(といってもあまり近くにいないのですが)、1週間ほど前から滞在しているようです。
このまましばらく観察できると嬉しいですが、はたしてどうなるでしょうか。

「冬の野鳥観察会」を開催しました。

 あまり天候が良くない中でしたが、2月5日に野鳥観察会を開催しました。ご参加の皆さま、ありがとうございました。

姿を見た鳥

ルリビタキ

青く綺麗なオスのルリビタキ

ルリビタキ(メスタイプ)

ルリビタキのメスや若いオスはこんな色です

ツグミ

単独でみかけることが多いツグミが並んでいました

エナガ

エナガが群れで移動する様子を観察できました

ミヤマホオジロ

黄色が特徴のミヤマホオジロ。観察会では初記録。

ホオジロ

ホオジロは一年を通して公園で見られます。

アトリ

広場にはアトリの大群がいました。

シメ

シメ。高い位置でよく見られませんでしたが、太く短いクチバシが特徴です。

 

そのほか姿を見た鳥:トビ、ハシブトガラス、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ジョウビタキ

鳴き声を聞いた鳥

カケス、イカル

松本城にやってきた珍客:アメリカヒドリ

冬になると松本城の濠に様々なカモが見られますが、このたび珍客がやってきました。アメリカヒドリです。

松本城アメリカヒドリ

アメリカヒドリ

アメリカヒドリはヒドリガモの仲間で、名前の通り主に北米大陸に生息するカモです。冬になると日本には数多くのヒドリガモ群れでやってきますが、アメリカヒドリはその中に混じって稀に見られます(昨年の全国のガンカモ類の生息調査ではヒドリガモ135,833羽に対してアメリカヒドリ59羽)。
 ところが、松本城ではヒドリガモですら1シーズンで数回見られる程度です。この日は2羽のヒドリガモがいましたので、群れといえる規模ではありませんが、一緒に飛んできたのでしょうか。

 ”ヒドリ”とは漢字で”緋鳥”と書き、赤茶色の頭から付けられた名ですが、アメリカヒドリは白っぽい頭に光沢のある緑が特徴です。雑種が生まれることも多く、アメリカヒドリの特徴を持ったヒドリガモを見かけることもあります。

ヒドリガモオス

ヒドリガモ

雑種

アメリカヒドリの様に緑の模様があるヒドリガモ(撮影:御宝田遊水地)

アルプス公園の自然:ブッドレアに集まるチョウたち

今年、館の入口横ににブッドレア(フサフジウツギ Buddleja davidii)が植えられた。

ブッドレア

ブッドレア

英語でButterfly bushと呼ばれるほどチョウが良く集まることで有名な植物で、公園に生息する様々なチョウたちが吸蜜に訪れるようになった。盛夏の頃はあまり多くなかったのだが、ここ数日は盛んに訪れるようになったので紹介する。

メスグロヒョウモン♂

メスグロヒョウモン♂

メスグロヒョウモン♀

メスグロヒョウモン♀

ミドリヒョウモン♂

ミドリヒョウモン♂

ミドリヒョウモン♀

ミドリヒョウモン♀

ツマグロヒョウモン♀

ツマグロヒョウモン♀

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ

クロスキバホウジャク

クロスキバホウジャク(ガ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルプス公園の自然:スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia

花の丘のオミナエシで吸蜜するスジボソヤマキチョウを何頭か見つけた。昨年はあまり見慣れなかった光景だ。
スジボソヤマキチョウは成虫で越冬した個体が春に卵を産み、6~7月に羽化した新成虫は暑い夏の間は活動をしない「夏眠」を行う。そして秋に再び活動を開始し冬を越す、というライフサクルをおくる。例年なら9月に入ってから活動を再開するので、オミナエシは最盛期を過ぎ蜜源にあまりならないのであろう。今年は8月半ばの長雨から涼しい日が続いたため、早々に活動を再開した個体が多い様だ。
しかし、ここ数日暑い日がぶり返している。こんな時スジボソヤマキチョウがどう行動するのか気になるところだ。

アルプス公園の自然:アブラゼミ、日中の羽化

昼過ぎに所用で外に出たところ、意外なものを見つけた。アブラゼミの羽化である。

アブラゼミの羽化

曇天でフラッシュ撮影を行ったため、あまり日中の写真の様には見えない

通常セミの羽化は夜間に行われる。土中から這い出た幼虫は動きが鈍く、いざ羽化を始めると完全に無防備なので、天敵を避けるためだ。そのため、一瞬「羽化に失敗した個体か」とも思ったが、それにしては色が白く、よく見ると足が動いたため、羽化の最中で間違いなかった。せっかくなので時間ごとの変化を追ってみた。羽化が完了したらすぐにでも飛び立ちたいであろうに、結局日が暮れてもその場にいた。

アブラゼミ羽化の時間経過

17:30にはもう飛べそうな見た目になっているが、日没までその場にとどまっていた

昼に羽化した原因は、ここ最近続いた大雨だろうか。
8月も半ばを過ぎ、早く羽化をしたくて仕方がなかったのにできない日が続いたため、危険を顧みずに行動をおこしたのかもしれない。