化石教室化石採集コース2024募集のお知らせ

こんにちは。日頃より多くのお客様にご来館いただき、誠にありがとうございます。令和6年度も引き続きよろしくお願いいたします。令和6年度の化石教室「化石採集コース」のご案内です。申込期間は、4月17日(水)午前9時~4月24日(水)午後5時までです。下記申込みフォームまたは、お電話(化石館:0263-64-3900)にてご予約下さい。申込み多数の場合は抽選となるため、申込みいただいても参加が叶わないこともございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。たくさんのご予約をお待ちしております。

☆申込みフォームはコチラから☆

化石採集2

麻和氏解説

大人のための化石教室のご案内

私達の身近にある化石を通して、地球の不思議を探る

大人向けの講座です。

●対象=高校生以上

●日時=第1回 11月26日(日)午前9時~正午

    第2回 12月3日(日)午前9時~正午

    第3回 12月10日(日)午前9時~正午

●会場=松本市四賀化石館 2階学習室他

●定員=各回20名

●受講料=1人500円

●内容=第1回 化石採集体験と化石館見学

    第2回 化石についての講義と収蔵庫見学

    第3回 化石クリーニング体験

●講師=化石館職員

●募集期間=11月7日(火)9時から電話予約開始。

化石採集の様子

以前の化石採集の様子

以前の講座の様子

以前の化石についての講座の様子

以前の化石クリーニングの様子

以前の化石クリーニングの様子

化石教室「レプリカ作りコース」のご案内

古生物のレプリカ作り体験を通して、学ぶことの楽しさ

や化石の魅力を感じていただく講座です。

●対象=5歳以上

(小学生以下の場合、原則親子参加です)

●日時=11月18日(土) 12月16日(土)

    各 午前9時半~午前11時半午後1時半~午後3時半

●会場=松本市四賀化石館 2階学習室

●定員=各回20名

●受講料=1人500円

●内容=石こうを使ってアンモナイトや三葉虫の

    レプリカを作ります。

●講師=まつした さゆり先生

    (松本市在住イラストレーター)

●募集期間=11月7日(火)9時から電話予約。

      各回定員20名になり次第締切。

●申し込み・問い合わせ=四賀化石館 ℡64-3900

 

色塗りに熱中するお子さん

レプリカ作り(色塗り)の様子

品評会の写真

   

令和4年度年間ぬりえ大賞

四賀化石館で大人気の「ぬりえ」。来館者の多くの方にぬりえを楽しんでいただき、館内の壁面に掲示させていただいております。月ごとに各賞を選んでおり、令和4年4月~令和5年3月までの一年間分の中から、令和4年度年間ぬりえ大賞を選出しました。では発表させていただきます!

年間館長賞は…さいちゃん・5才

トリケラトプスをいろいろな色を使って描いてくれました!

R4年間館長賞

年間スズキサトル賞は…あやちゃん・10才

お茶目なシガウスバハギさんのお食事風景。おしゃれな生活をしていてかわいいです。

R4年間スズキサトル賞

年間学芸員賞は…ゆうくん・7才

レインボーステゴサウルス!こんなカラフルなステゴサウルスいたらいいよね。

R4年間学芸員賞

年間大人のぬりえ賞は…くみこさん・41才

ニジマッコウクジラ!こちらもレインボーで空を飛んでいて気持ちよさそうです。

R4年間大人のぬりえ賞

他にもたくさん素敵な作品があり、皆さんの作品が館内を明るくしてくれました。時間をかけて丁寧に塗ってくださる方もいらっしゃいます。本当にありがとうございました。また是非、今年度もぬりえをチャレンジしにご来館ください。お待ちしております。

令和5年度松本市四賀化石館 夏休み3講座

 

大人気の夏休み講座を今年度も開催します。和気あいあいと楽しめる体験型ワークショップです。
親子でのご参加お待ちしております。

1 古生物の部屋づくり

内容:砂や流木、貝殻を使って、古生物の住む部屋を作ります。工作をするような感覚で、化石の魅力を感じていただけます。

日時:7月23日(日)午前10時~11時30分 午後1時30分~3時の2回

対象:5歳以上(小学生以下保護者同伴) 午前午後ともに定員20名

受講料:1名 500円(観覧料込み)

古生物の部屋づくり 作品

古生物の部屋づくり 作品

2 微化石モンスターを探せ! 

内容:300万年前の砂の中からルーペで小さな化石を探し出します。

日時:7月30日(日)午前10時~11時30分 午後1時30分~3時の2回

対象:5歳以上(小学生以下保護者同伴) 午前午後ともに定員20名

受講料:1名 500円(観覧料込み)

微化石モンスターを探せ!写真 

3 化石クリーニング体験 

内容:タガネとハンマーで石の中に隠れている化石を少しずつ掘り出します。

日時:8月5日(土)午前10時~11時30分 午後1時30分~3時の2回

対象:小学3年生以上  午前午後ともに定員20名

受講料:1名 500円(観覧料込み)

DSC00411

 

募集方法 
いずれの講座も7月6日(木)午前9時から電話予約、満員になり次第締切ります。
 

※お子様が参加される場合、同伴保護者の方も定数に含まれます。

 

☆化石教室化石採集コース2023のお知らせ☆【申込み期間終了】

化石教室化石採集コース2023募集のお知らせ

こんにちは。日頃より多くのお客様にご来館いただき、誠にありがとうございます。令和5年度も引き続きよろしくお願いいたします。たいへんお待たせしましたが、令和5年度の化石教室「化石採集コース」のご案内です。申込期間は、4月19日(水)午前9時~4月26日(水)午後5時までです。下記申込みフォームまたはお電話(化石館:0263-64-3900)にてご予約下さい。申込み多数の場合は抽選となるため、申込みいただいても参加が叶わないこともございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。たくさんのご予約をお待ちしております。

☆申込みフォームはコチラから☆

過去の化石教室の様子(館内展示解説)

過去の化石教室の様子(館内展示解説)

過去の化石教室の様子(化石採集)

過去の化石教室の様子(化石採集)

☆化石新聞第16刊~シガウスバハギについて~☆

四賀地区の長野県天然記念物(化石)

こんにちは!皆さんは四賀地区で発見された化石で、長野県天然記念物に指定されているものがいくつあるかご存じですか?答えは3つです。そのうちの二つは化石館に展示してあり、以前の化石新聞でご紹介しました「シガマッコウクジラ全身骨格化石」と「シナノアロデスムス頭蓋骨化石」です。残りの一つは四賀穴沢地区に現地保存されている「穴沢のクジラ化石」です。長野県天然記念物は、化石以外の自然資料を含めて長野県に約100点ありますが、四賀地区だけで3つもあるということはとてもすごいことです。今回の化石新聞は、長野県天然記念物には指定されていませんが、指定されてもおかしくない「シガウスバハギ化石」をご紹介します。

シガマッコウクジラ全身骨格化石

シガマッコウクジラ全身骨格化石

 

シガウスバハギの発掘

  • 2012年9月9日、当時の京都大学4年生が研究のために四賀の保福寺川を調査していたところ発掘されました。
  • シガマッコウクジラ発掘地のすぐそばで発見されたため、地層年代は同じく別所層(1300万年前~1500万年前)で、シガウスバハギも約1300万年前の松本の海を優雅に泳いでいたと考えられます。
  • 2012年当時、カワハギ科の化石では世界で4例目、アジアで初の大発見でした。
     ※4例とは、北米産、イタリア産、ギリシャ産、四賀産
  • 2014年6月15日、当館に寄贈されました。

    シガウスバハギ化石

    シガウスバハギ化石

シガウスバハギとは

  • 2014年4月10日、シガウスバハギはカワハギ科ウスバハギ属に属する新種として論文に掲載されました。
  • 和名はシガウスバハギ、学名はAluterus shigensis
  • 四賀で発見された個体は、頭が未発見ですが、全長約15センチ、全幅約7センチあります。
  • 特徴である第一背びれ棘をはじめ、第二背びれ棘、臀びれ、尾びれが保存されているとても状態の良い化石です。
  • 化石そのものだけでなく、カウンターパート(化石を割ったときの片割れ)も一緒に発見されています。

    シガウスバハギ復元イラスト

    シガウスバハギ復元イラスト

シガウスバハギから分かること

シガウスバハギに極めて近いソウシハギが現在、熱帯の海に生息しているため、当時の松本の海は暖流が流れる温かい海だったと推測できます。一方で、寒い海に生息するニシンの鱗の化石も大量に見つかっているため、矛盾があり、今後の研究課題となっています。このように、化石から様々なことがわかりますので、皆さんも当時の松本の海を想像して、考えてみてはいかがでしょうか。間違っていても、「こういう海だったのかな?」「なんでこの化石が見つかるのかな?」などなど考えを巡らせてみると、化石の魅力を感じることができます。化石を鑑賞するだけでなく、ぜひ勉強に使っていただけたら嬉しいです。皆様のご来館をお待ちしております。

☆化石新聞第15刊~生痕化石について~☆

生痕化石とは

こんにちは!今回の化石新聞は生痕化石についてです。久しぶりの化石新聞の投稿になってしまい恐縮です。皆さんは生痕化石をご存じでしょうか。知っている方は素晴らしい知識量です。生痕化石とはズバリ!生物が生きた痕跡を示すもの(動物が排泄したフンや足跡、虫が歩いた跡など)が、長い年月を経て、地層の中から見つかった化石です。これに対して、生物そのものが長い年月を経て、地層中から見つかったものを体化石と言います。例えば、貝や恐竜の骨の化石などです。

生痕化石(動物のフン)

生痕化石(動物のフン)

生痕化石から分かること

化石は、生物が生息していたその場所で化石になることもありますが、多くがその場所から運搬されて別の場所で保存されます。つまり、四賀から見つかった化石でも、必ず四賀で生息していたとは断定できないということです。しかし、生痕化石は、地層が堆積したその場所で保存されるため、生物がおよそその場所で生息していたと考えることができます。また、フンの化石の中に含まれるものを鑑定することで、当時どのような生き物が生息し、どのようなものを食べて生活していたのか等、色々なことを推測する手掛かりとなります。例えば、動物のフンの化石が見つかった時、中にニシンのウロコの化石が入っていたとします。フンにニシンのウロコが含まれているということは、ある動物がニシンを食べていたと考えられます。さらに、現在のトドやアシカはニシンなどの魚を食べますが、そのトドやアシカの仲間のアロデスムスの化石が四賀地区で発掘されています。このことから、ある動物=アロデスムスではないか?と推測することができます。たった1個の化石から、これだけの論理を展開できるところが化石の面白さのひとつです。皆さんも化石館にご来館いただき、自分なりの考えを巡らせながら化石の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

アロデスムス復元図

アロデスムス復元図

 

☆特別寄稿(お客様より)☆

特別寄稿(お客様より)

今回はお客様より寄稿いただきました貴重なご意見をご紹介させていただきます。なお、紹介に際して、お客様より投稿のお許しをいただきましたので、職員一同深く感謝申し上げます。ありがとうございました。原稿を読ませていただき、感動し目頭が熱くなりました。また、職員や化石館に愛着を持って文章を書いてくださり、大変喜ばしい限りです。今後も、お客様の貴重なご意見をもとに、快適にご利用いただける博物館運営に努めて参ります。今回ご紹介したご意見の他にも、たくさんの温かいご意見をいただいております。改めて職員一同御礼申し上げます。引き続き四賀化石館をご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。

下記をクリックしてお読み下さい。

特別寄稿「化石のロマン」

特別寄稿「化石のロマン2」

 

 

 

☆化石新聞第14刊~タコブネとカイダコについて~☆

はじめに

こんにちは!今回は化石新聞第14刊~タコブネについて~のご紹介です。昨年の6月から始めた化石新聞も、早くも14刊目となりました。ここまで刊行できたのも、多くの皆様に読んでいただいておりますおかげです。いつも本当にありがとうございます。

タコブネって?

皆さんはタコブネをご存じでしょうか?タコブネは今なお絶滅せず、現在も生きている生き物です。タコブネとはずばり!「殻を作るタコであるカイダコやフネダコが作った殻の名称」です。これを聞いてもよーく分からないですよね。実は、、、ここで出てきたカイダコやフネダコは、皆さんおなじみのタコの仲間なのです。ですから、名前にタコという言葉が入っています。

常設展示中のタコブネ化石

常設展示中のタコブネ化石

 

カイダコの特徴

皆さんがイメージするタコは、殻がなく、海底を動き回る赤い体をした生き物だと思います。ですが、タコの仲間には殻を持っていて、一生を海中で浮遊したり遊泳したりしながら生活する種類もいます。殻を持っているので体の色も白っぽいです。実は、後者のような殻を持ったタコの種類の方が皆さんがイメージするタコより多いと言われています。
そんな殻を持つタコの中でも、カイダコは身体の外側に殻を持つ珍しい種類で、とても薄い殻を持つことからペーパーノーチラスとも言います。(紙のように薄い殻を持ち、オウムガイの親戚筋に当たることから、オウムガイの学名「ノーチラス」が付けられたと考えられます。)主に温暖な海に生息し、冬になると暖流に乗って日本周辺に運ばれ、殻が打ち上げられている様子が見られます。
カイダコの殻は、アンモナイトのように殻の内部に仕切りがありません。また、殻は雌しか作りません。なぜなら、浮き沈みの調整だけでなく、大切な卵を守るためだと考えられます。

常設展示中のタコブネ現生標本

常設展示中のタコブネ現生標本

 

おわりに

以上、タコブネとカイダコについてのご紹介でした。化石館では化石だけでなく、現在生きている種類と比べて鑑賞できるように、現生種の標本も多数展示しております。タコブネの化石や現生標本も見ることができますので、ぜひゆっくりご鑑賞下さい。皆様のご来館をお待ちしております。