第174回サロンあがたの森 2月16日(土)午後1時30分~

変わる松本の伝統行事 ―

えびす講、商家の年末年始、
450周年を迎えたあめ市の変遷

話題提供 横沢 徳人 さん  [ 知新堂会長]     
日   時     2月16日(土)午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 5  
参加費        200円

 一昔前の松本地方は、10月初めの神道祭が終わると稲刈りに入り、その秋の実りで得た代金を持って、11月19・20日のえびす講に出かけて来て、娘の嫁入り道具を始め冬に向かっての品々を買い求めたものです。
 当時は全市をあげての大売り出しで、各町の商家は入り口に竹竿を立て笹に千両箱や恵比寿、大黒の飾りなどを取りつけて賑わいを演出し、商工会議所で大抽選会が行われ、花火も打ち上げられました。菓子店では縁起物の「金津波」を販売し、大勢が買い求めるなど、本当に賑やかなものでした。
 昭和40年頃からモータリーゼーションの普及と売り出しが常態化したため、廃れてしまいました。しかし近年、四柱神社で「城下町招福祭」として郷土芸能の幾つかを披露する形で復活しています。

 12月になると商家はクリスマス、年末大売り出しと、大晦日までは年間で最も忙しい文字通り「師走」の時期です。そして正月は2日から初売り・初荷に追われ、「七草」を経てあめ市の行事を迎えます。

 あめ市は以前は1月10・11日に行われ、町の各所に市神の拝殿が建ち、神輿のお練りや太鼓の競演などがあり、町の子供達は縁起物のダルマや飴を大声で販売し、大変な賑わい。あめ市の起源は「敵に塩を送る」という上杉氏と武田氏の故事に由来すると言われていますが、名称も「塩市」から「初市」を経て「あめ市」と、時代の変遷と共に形を変えながら永禄の昔から450年続いています。
 祭りを担う人々の暮らしも変わり、地域の伝統行事も変わってきました。時代とともに変化してきた松本市街地の冬の行事を中心に、話を進めたいと思います。

  横沢徳人(よこざわ・のりと)さんは1934(昭和9)年、松本市生まれ。本町にある陶磁器専門店・知新堂の経営に長く携わり、現在は代表取締役会長。松本まるごと博物館友の会会長、松本まるごと博物館運営協議会委員などを務めている。2003(平成15)年、藍綬褒章を受章。

 ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)