第173回サロンあがたの森 1月19日(土)午後1時30分~

お坊さんは、よく動く 

 ― お寺が紡ぐ知のネットワーク


 話題提供 渡辺 匡一 さん  [ 信州大学副学長・人文学部教授]     
日   時     1月19日(土)午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館   本館1 ― 5  
参加費        200円

 「ご研究は」と尋ねられ、「お寺とか神社が所蔵している書物を調査しています」とお答えすると、「良い物はありますか」とよく聞かれたりします。テレビ番組の影響もあってか、「お蔵の調査=お宝探し」といったイメージが定着しているのかもしれません。
 お寺や神社の書物調査は、価値(古いとか稀少とか)のあるものを探すことが目的ではありません。お蔵に残されているすべてのもの(書物・書状・絵画など)を相手に、書名・紙の種類・装訂・寸法・書写者・出版社・成立年代などの情報を集め、整理・分析をして、書物たちに新たな価値を見いだすことを目的としています。
 たとえば、今回は、佛法紹隆寺(諏訪市)と宝聚院(福島県いわき市)という二つの寺院に残された書物を相手に考えてみたいと思います。両寺院は、ともに、真言宗の灌頂道場(僧侶になるための学校)であり、江戸時代は藩(高島藩・棚倉藩)のご祈祷全般を取り仕切っていました。
 調査を始めてみると、今から500年ほど前、諏訪といわきの間には深い交流があったことがわかってきました。さらに調査を進めていくと、交流の範囲はもっと広く、京都・中部・関東・東北にまで広がっていることが明らかになりました。この交流を支えたのは、「勉強がしたい」熱意に動かされたお坊さん(学僧)たちです。お坊さんたちが書き残した書物から、各地の寺院が紡いだ「知のネットワーク」の一端をお話しさせていただきます。

 ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)