第158回サロンあがたの森 9月9日(土)午後1時30分~

教育県信州のいま

話題提供 斉藤 金司さん  [元教員]

日   時      9月9日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館  本館 1-5 
参加費        200円

  斉藤さんの脳裏には、教員になって初めて赴任した静岡県の高校の始業式で見た光景が鮮明に残る。生徒指導の担当教諭が、ある男子生徒の丸刈り頭にいきなりバリカンを当て、額から頭頂部に向けて刈り上げたのだった。頭髪が校則の規定より長い、との理由だったが、全校生徒の目の前で指導の名の下に行われた辱めの現場に、斉藤さんは激怒した。

 本当の正しさとは何だろうか、と自問を続ける。「教育の目的は、よく生きるための内的なよりどころを見つけること」と言い切る斉藤さんの教員生活は「正しさ」の定義を求めての半世紀だった。教育現場でも教育行政の中枢でも、時に衝突をした。「そのコア(核)は怒りだった」と振り返る。高校の通学区をめぐる検討過程では長野県の田中康夫元知事とも激しくぶつかった。

 できない子をシャットアウトして、できる子だけを集めて東大進学を競うかのような昨今。東大に入学した教え子の数を自慢する先生もいる。「例えば障がいのある子や、経済的に苦しい家庭の子どもと一緒に学ばなければ、そういう人たちに向ける眼差しを持った人間が育つわけない」とよどみない。

 「出会った子どもたちもまた、自分を支えてくれるべく出会った人たちだった。教員生活を終えたいま心から思う」。斉藤さんが「教育県信州のいま」を語る。

 斉藤さんは昭和15(1940)年、松本市安曇島々出身。76歳。静岡、長野両県の高校教諭などを経て、本年3月教員としての生活に区切りをつけた。

 ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)