第155回サロンあがたの森 4月8日(土)午後1時30分~

ホタルも棲める自然環境づくり

話題提供 藤山 静雄さん  [信州大学理学部特任教授]

日   時      4月8日(土) 午後1時30分 ~3時30分 (予定)
会   場      あがたの森文化会館  本館 1-5 
参加費        200円

 ホタルが舞う季節には早いこの時期、ホタルは水底に棲み、脱皮を重ねながら成長していく幼虫期にある。サナギを経て6月後半から7月半ばにかけて羽化する。初夏の水辺にロマンの光跡を静かに描くのである。

 藤山さんは「ホタルも棲める自然環境づくり」に取り組む。半世紀に及ぶ生物の環境適応についての研究を通じて、生物の世界には人知の及ばないような知恵があることを知ったという。今日の地球環境問題をめぐっても、現状と未来に生物学的視点を注ぐ。人間のつくった環境を考え、どのように生物と共生していったらいいか、を専門的な立場から提言、市民サイドに立った学習活動にも携わる。

 松本市の中心市街地を流れる大門沢川では近年、流域の数カ所でゲンジボタルの幻想的な舞が見られる。JR松本駅近くの水路でも光跡が確認されている。

 ホタルが命を紡いでいくには水と草と土、餌となるカワニナが欠かせない。ホタルが棲息できる環境づくりに取り組む住民努力の一方で、河川管理や清掃作業との整合性をどう図るかも課題として浮上する。どこにでもいた「普通種」だったホタルがなぜいなくなったのか。「ホタルが棲める環境は他の生物も棲めるということ。身近な環境に関心を持ってほしい」と藤山さんは観察会や学習会の折に語りかける。
 松本平でも広がる松くい虫被害と、その後の森林づくりについても積極的に助言を続ける。

 藤山さんは昭和23(1948)年、静岡県三ケ日町出身。静岡大学卒業。京都大学大学院農学研究科博士課程、米国オレゴン大学在外研究員を経て信州大学理学部教授。現在、信大理学部名誉教授・特任教授。著書は多数。「国連生物多様性の10年日本委員会」認定の松本ホタル学(まなぶ)会の事務局長を務める。

 ☆テーマに沿って話題提供者の話のあと、気楽に懇談。自由にご参加ください。

主 催 サロンあがたの森実行委員会 共催 旧制高等学校記念館・記念館友の会
問合せ 旧制高等学校記念館 (℡35-6226 Fax33-9986)